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INTERVIEW

Japanese

HATE and TEARS

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HATE and TEARS

Official Site

Member:KAYO UI MISA

Interviewer:山口 哲生

2020年に名古屋で結成された"ガールズelectro-popグループ"HATE and TEARS。"恋愛や、可愛いさに頑張る女の子達のストーリー"をコンセプトに、女性の様々な心情を綴った歌詞を時にクールに、時にハードに、それでいてキャッチーなエレクトロ・サウンドに乗せて送り出している4人組だ。6月24日には、地元名古屋のクラブ T2 NAGOYAでの1stワンマン・ライヴも控えている彼女たちに、Skream!はインタビューを実施。HATE and TEARSの音楽や、個性の異なる各メンバーのことについて、話を訊いた。

-自分たちのグループを紹介するときに、まずはなんと言って説明することが多いですか?

UI:やっぱり"ガールズelectro-popグループ"というのを最初に掲げたので、どんなグループかと聞かれると、そう答えることが多いです。でも、活動していくなかでメンバー・チェンジもありましたし、曲のジャンルも変わってきているんですよ。なので、今となると、はたしてこれは"electro-pop"なのだろうか? という感じでして......(苦笑)。

KAYO:キャッチフレーズに"女の子の心情を歌にする"とあるんですけど、"女の子"というよりも、自分たちの音楽に対する気持ちとか、等身大の私たちのことを曲にすることが多いと思うんです。そこもわりと広い感じなので、一概に言えなくなってきているのが現状ですね(笑)。

-リアルなお話をありがとうございます(笑)。"HATE and TEARS"というグループ名の意味や、そこに込められた思いというと? 日本語に訳すと"憎しみと涙"で、なかなか重ためというか。

UI:たしかに"すごい名前だね!?"ってよく言われます(笑)。さっきKAYOさんが言ったみたいに、"女の子の心情を歌にする"というのがひとつあるんですけど、憎しみと悲しみって、感情の中でもすごく大きなものだと思うんですよ。そういった爆発力とか、ちょっと暗めじゃないですけど、そんな感情を歌っていきたいという意味もあって。

KAYO:でも曲が暗いわけでもないですし、歌詞でも直接的に暗い言葉は使わずに、実は深い意味があって......というものが多いですね。

-MISAさんは、グループ名を初めて聞いたときにどう思われました?

MISA:覚えにくいなと思ったんですけど、かっこいいなと思いました。なんか小学生みたいな感想になっちゃってますけど(笑)。

UI:小学生の日記みたいな感じ(笑)。

-"女の子の心情"や"爆発力"というワードがありましたけど、メンバーの中で、普段から感情を表に出すのはどなたですか?

UI:誰だろう......基本みんなそんなに出さないと思いますけど、強いて言うなら──

MISA:はい! 素直なので出ちゃいますね!

UI:自分で素直とか言うなよ(笑)! でも、強いて言うならそうですね。

-KAYOさんは、MISAさんにどんな印象があります?

KAYO:HATE and TEARSに入る前からMISAとは仲良しで。最初の印象は、いつ見ても笑顔で、ムードメーカーなので、ひと言で表すと太陽ですね。

MISA:(※UIに向かって)ねぇ! 聞いた!?

KAYO:そこからメンバーになって、たくさんの時間をより共有するようになると、人間味もちゃんと見えてきて。人前でたくさん笑う人って、そのぶん、裏で泣いていることが多いと思うんですよ。そのタイプだなっていうのがわかってきた感じですね。

-MISAさんとしては、人前では笑顔でいようと思っているというよりは、自然と笑顔になっていることが多かったりするんですか?

MISA:そうです! すみません、また小学生みたいな感じになっちゃって(笑)。

-いやいや。その明るさは素敵だと思いますよ。

MISA:えっ、これってアホだなって思われてる......?

-なんで急に疑い深くなるんですか(笑)。

MISA:はははは! すみません!

-MISAさんから見て、UIさんはどんな人です?

MISA:HATE and TEARSを裏で支えている人ですね。リーダーではないんですけど、UIちゃんは誰かが沈んでいたら持ち上げてくれるので、グループには絶対に必要な存在で。あと、すごくいろいろ研究しているんだろうなっていうのが伝わってきます。自分は探究心みたいなものが少ないと思っているので、羨ましい部分がいっぱいある子ですね。

-何への探究心が一番強いです?

MISA:そもそも、いろんなことを知ってるんですよ。もちろん音楽が一番好きだと思うんですけど、例えばラジオとか、音楽以外のことでも"これ面白いんだよね"って言ったものに"え、何それ? 送って!"みたいな。すごく前のめりで聞いてきてくれて、"これ観たよ!"とか、そういうのを会話の中で出してくるので。だからそういう探究心は羨ましいなぁと思って、仕方なく尊敬してます。

UI:仕方なく......!

-(笑)UIさんは、何かを調べたり知ったりするのが好きなんですか?

UI:好きなものに対する熱量は、昔からわりと自信があって。何か知らないことがあると調べたくなってしまうというか。コンビニとかお店に入ったときに知らない音楽が流れていると、絶対にスマホで拾ってそこからいろいろ調べていったり、好きなアーティストが自分の知らないワードを話していたら、どういう意味なんだろうと思って調べたり。普段からそういうことが結構多いので、そこがMISAの言っていた探究心に繋がっているのかもしれないですね。

MISA:車の後ろから見えてたよ。遠征のときに(UIが)助手席に座っていて、私は後ろで寝てたんですけど、起きたときにUIちゃんのスマホの画面がちょっと見えたんですよ。そしたら車の中で社長が流してた音楽を拾っていて。

UI:覗き見されてました!

MISA:でもすごいなぁと思った。

-KAYOさんから見てUIさんはどんな人です?

KAYO:みんな同じかもしれないけど、表に見えていないところでの努力の量が多い人だなって、近くで見ていて思います。意外と冷静に物事を判断できるし......今のは上から目線で言ったわけじゃないんですけど(苦笑)。

UI:大丈夫です、大丈夫です!

KAYO:あと、MISAに言われちゃった感があるんですけど、私もUIちゃんの一番尊敬できるところは、音楽に対しての熱量ですね。自分がもともとと音楽に疎いぶん、できないところをすべてカバーしてくれていたりするし、HATE and TEARSの音楽の軸はUIちゃんなので。だから、ステージ構成とかセトリとかも、UIちゃんを信頼して任せています。

-裏での努力という話だと、例えば練習していて、この前はできてなかったのに今日はできているみたいなことも多かったりします?

KAYO:......そうですね。

MISA:なんだ、今の間は!?

UI:はははは(笑)。

KAYO:(笑)でも、ダンスとかは苦手なぶん、練習しなきゃっていう気持ちがあるのは伝わっているので、裏で練習しているのはすごくわかります。