Japanese
近石 涼
メンバー:吉羽 さおり
昨年12月に1stアルバム『Chameleon』をリリースした、神戸発のシンガー・ソングライター、近石 涼。ギター1本の弾き語りから、バンド・サウンドやポップなアレンジで多彩に聴かせる曲など、ソロゆえの自由な表現で、理想と現実との狭間での葛藤、だからこそ見える景色や感情の機微をリアルに綴ってきた近石 涼が、ニュー・シングル「自分らしさなんて捨てられれば」をリリースした。ノリのいい、疾走感のあるバンド・サウンドでドラマチックに高揚していくこの曲だが、そこで綴られる言葉は時に鋭く、ヘヴィで現実的だ。でも、まるで気の置けない友人を前に様々な感情が堰を切ってあふれ出すような、憂いや励まし、人生哲学もが混じり合った歌は、エネルギーが高く爽快でもある。今作の背景や、アルバムやアルバムを携えたツアーを経験し芽生えているものなど、近石 涼が今思うことについて話を訊いた。
-3月からスタートしたアルバム『Chameleon』のツアー"Chameleon Tour 2022"が終盤を迎えています(※取材は4月下旬)が、感触はどうですか。
途中、新型コロナウイルスに感染して広島公演を断念してしまったんですけど、今回のツアーではいろんな収穫がありましたね。
-ライヴでプレイして、改めてアルバム『Chameleon』という作品で感じること、気づくことはありますか。
大阪と神戸でのライヴがバンド・セットで、他が弾き語りでのツアーだったんですけど、これまではどちらかというと、弾き語りでやるときとバンドのときとでは、曲を分けていたんです。でも今回は、アルバム『Chameleon』のツアーということで、バンドありきで作った曲をアコースティックに落とし込んで演奏するというのが数曲あって。それは僕の中では、挑戦的なことだったので。それを定着させることができたことは、成長したかなと思います。
-バンド・セットと弾き語りがあることで、次に繋がっていくいろんな学び、経験がありそうですね。
そうですね。最近はバンドありきで曲を書いていることが多いので、まだ今後もそのへんでは苦戦するところもありそうな気がしますね(笑)。究極でいうと、バンドでやる曲、弾き語りでやる曲はすべて分けたいんですけどね。どちらでやるのがその曲にとって一番いいかというのはあると思うんです。そこを今回、変換してやってみたところにも新しい発見はあったので、良かったかなと感じます。
-バンドでやる曲が増えているということでは、ニュー・シングル「自分らしさなんて捨てられれば」もまさにそうで。この曲もバンドありき、で作っていったものですか。
まさにバンドです、弾き語りでやることをまったく考えずに作った曲ですね(笑)。ツアーもそうですけど、今年1月の初ワンマン("近石涼『Chameleon』2022")に向けてバンドでやる機会が増えて。僕自身もともとバンドが好きで音楽を始めたこともあって、改めてバンド・サウンドの良さを感じることが多かったんです。アルバム『Chameleon』は弾き語りで作った曲を、アレンジでバンドに落とし込んだ曲が半分くらいあったんですけど。「自分らしさなんて捨てられれば」はそれとはまた違った、もとからバンドやライヴを想定して作った曲で。それはワンマンを経て、バンドでやることの楽しみを知ったうえで書けた曲というか。もともとこの曲のサビ部分"自分らしさなんて捨てられれば/生きていくのなんか楽だろうね"というフレーズは、2年前の夏にできていて、そのあと手をつけていなかったんですけど。当時、形にしていたら違うものになっていたかなと思いますね。バンドでやる機会が増えて、僕のバンドに対する考え方が少しずつできあがっていくなかで完成した曲だなと。
-仕上がった曲は、今悩んでいたりとか、先が見えなくなってしまっていたりする人に寄り添いながら熱い言葉を届ける、メッセージ性の強い曲です。2年前にそのサビ部分"自分らしさなんて捨てられれば/生きていくのなんか楽だろうね"を書いたときは、今のような曲のトーンになるのか、もうちょっと内省的な曲になるのか、どういった気配があった感じですか。
アルバム『Chameleon』の中で、僕自身一番聴いてもらっているなという感触があるのが、「兄弟 II」なんですけど。その「兄弟 II」と同時期に作っていたこともあって、根本にあるメッセージみたいなところは変わっていないと思います。大学を卒業して1年~2年経った頃で、学生時代を共に過ごした仲間が社会人になっていろいろ悩んだり葛藤したりしていて──僕は、そこに対して何かしら負い目を感じているというか。
-自分はずっと好きなことを追い求めている、ということがですか。
そうですね。好きなことをやってることに対して"頑張ってね"と言ってもらえることもまた、負い目に感じることもあって。今考えてみると、そういう心情が根本にあるのかもしれないなと思いますね。常にどこかで、何かを追い求める人、頑張る人、夢を追い求める人たちの力になれたらという思いがある気がします。そういうメッセージは根本的には変わっていないんですけど、アルバム『Chameleon』を経て、どうやったらもっと伝わるのかなという表現の仕方は、少しずつ変わっているかもしれないですね。
-"自分らしさ"とか"自分らしさとは何か"って、ある種呪文みたいなもので、考えれば考えるほど重荷になってしまう場合もあるものですよね。
そうですね。結局、自分らしさ、自己実現みたいなところをずっと追い求めている気がします。自分がどうありたいかを考えるなかで、「兄弟 II」では"『ありのまま』なんて誰が決めたのさ/『思うまま』の自分になるだけだ!"というフレーズがあるんですけど、今回の「自分らしさなんて捨てられれば」もそこに繋がっているなというのは、書いたあとに気づきました。狙ってやっているわけではなくて、そういう言葉になっていくというか。
-自分の中でブレていない思いなんでしょうね。近石さん自身は、表現者として自分らしさは常に突きつけられていると思いますが、より意識するようになったのはいつ頃からだと思いますか。
アーティストとしてはやっぱり歌い始めたときですかね。もともと、好きなバンドのカバーをして YouTubeにあげたり、ライヴで歌ったりということをしていて。似ているねと言われることが多かったんです。そのときは似せようとしていたので、初めは嬉しかったんですけど。段々と"似てるねじゃダメじゃない?"って。似てるねということは、僕じゃないなと思って、じゃあ自分ってなんだろうって考えて自分の歌を作り出した──それが始まりな気がしていて。
-その創作がまた探求の始まりですね。
でも自分の曲を歌ってもまだ、誰々に似てるねと言われることが多かったんです。そこで自分が作る、自分が歌う必要性を考えるようになって。例えば、かわいらしい高校生の恋愛みたいな曲は、僕が歌う必要性はないなとか。そういうことを考えながら、でも一方でいろんな音楽をやってみたいと思う心もある。そういう葛藤すらも自分らしさなんだと思って作ったアルバムが『Chameleon』という、なんにでもなるぞというか、そのままでいいんやってもので。今回の「自分らしさなんて捨てられれば」で歌う、"自分らしさを見つけ出す途中/それが自分らしさだと気がつく"の部分は、まさに『Chameleon』というアルバムを作った意味というか、そこで気づかされたことだなと思いますね。
-それが今回の「自分らしさなんて捨てられれば」に反映されて、より整理された感覚ですかね。
アルバム『Chameleon』を作り終えてという曲かもしれないですね。『Chameleon』を作り終えて、ワンマンを終えて、どうでしたかという曲というか。サウンド的にも後半のめまぐるしい展開は、"Chameleon"ってタイトルの意味合いを含蓄しているかなというのもありますしね。
-曲が形になったのは1月のワンマンを終えてからですね。バンドでのライヴでどういった感触を得たのでしょうか。
サビ以外の部分はワンマン後に完成させたんですけど。"バンド"って思ったより難しいなというのはありましたね。生ものやし、楽器で言えば5分の4が僕じゃないし、しかもその5分の4のひとりひとりに今まで培ってきたものがあって。それが良くも悪くも僕のイメージと違うというか、それがいい方向に働く化学反応もあれば、そうじゃないときもある。今まで本当に自分ひとりで音楽をしてきていて、弾き語りというスタイルもそうですし、デザインから編集、入稿まで全部自分でやって弾き語りアルバムを2枚作って。それはそれで僕の性に合っていたんですけど、でもそこにはやっぱり限界があって。誰かと音楽をする、できないところを誰かに任せる勇気みたいなところが今までなかったんです。「自分らしさなんて捨てられれば」で"できないことがあるという事は/誰かと分かち合えるという事"という歌詞があるんですけど、僕がアルバム『Chameleon』を経て一番感じたのがこの一節で。この言葉は、アルバムを経ていないと出てこなかったなというものなんです。
-ひとりになったことで多くの助けがあったことに気づく、というパターンはよくあることですが、"できないことがあるという事は/誰かと分かち合えるという事"っていう発想は、なるほどなと思えますし、肯定的な感じがありますね。
社会に出ると、"できないことだらけや"ってみんな言うんですよね。でもそれは、誰かに助けてもらえるということでもあって。なんでもできる人って、ひとりになってしまうんですよね。それはいいことのようで、悪いことかもしれなくて。できなければ、周りの人に助けてもらえたりする。自分が何かをできるなら、誰かにそれを与えればいい。大げさですけどそうやって社会が回っていってるなというのを感じて。できない、できないって言う人に対して、何か背中を押せたらなという思いもありましたね。そういう思いを詰め込みまくった結果、今回の曲は展開が多かったり、また最後にも新しいメロディがきたりするみたいな感じになりましたけど(笑)。
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