Japanese
LAID BACK OCEAN
2021年02月号掲載
メンバー:YAFUMI(Vo) KAZUKI(Gt) SEIJI(Dr)
インタビュアー:杉江 由紀
これは決して往年の過去を懐かしく振り返る、総決算的ベストではない。LAID BACK OCEANがこのたび結成10周年を記念して発表する、2枚組全30曲入り(※特別BOX仕様 限定盤にはDVDも付属)のベスト・アルバム『色+色』は、ここまでの10年を礎としながらも、あくまでここから先を見据えつつ制作された、極めて未来的思考を持った作品であると言えるだろう。事実、このベストは単に過去の音源を寄せ集めたものにはなっておらず、多くの楽曲たちが"色+色 ver."や"色+色 mix"としてリメイクされたものとなっているのだ。LAID BACK OCEANがここまで辿ってきた道と、ここから進んでいくことになる道を繋ぐ超重要作品。それがこのベスト・アルバム『色+色』なのである。
何回もライヴで歌ってきた曲たちを改めてレコーディングする機会は意外と貴重
-お久しぶりです。今回は2019年7月に4thミニ・アルバム『DEFY』が発表となって以来の取材となりますが、2020年のLAID BACK OCEAN(以下:LBO)は、4月から7月にかけて"RE:SOUZOU PROJECT 3"を始動させ『情熱』(4月)、『距離』(5月)、『記憶』(7月)と3枚の音源を発表されておりました。また、フロントマンのYAFUMIさんは、ゼリ→のほうで2020年末まで"単独反抗"をされる予定でしたけれども、コロナ禍によって、それは2021年6月に開催されるワンマン・ライヴまで持ち越しとなりましたよね。ここでは、そんな激動の2020年を少し振り返っていただくところからお話を始めさせてください。
YAFUMI:ほんとだったら、2020年のうちにゼリ→のほうの活動は終わる予定でしたからね。2021年からは満を持してのLBO10周年に突入することになっていたんですけど、そこはコロナの影響で根こそぎいろいろ変わっちゃいました。
-コロナの影響に関して言うと、不可抗力的にままならないことがたくさん勃発していくなかで、アーティストによってはメンタルが弱ってしまったケースがあるという話も聞くのですが......LBOのみなさんは創作意欲に影響が出ることはなかったのでしょうか?
YAFUMI:創作に向かう気持ちが折られたことはまったくないな。そもそも、LBOではコロナの問題がいよいよ深刻になってくる前から、"RE:SOUZOU PROJECT 3"を始めると発表していたし、3枚のCDは必ずみんなのもとに届けなきゃいけないっていう目的が、はっきりしてましたからね。だから、意識はその方向に完全に向いてたんですよ。そういう意味では、心が折れてる暇なんてなかったです。まぁ、予定としては3ヶ月連続で出したかったんだけど、5月の分はCDの工場自体が止まっちゃって1ヶ月空いて6月にズレた、なんていうことはありましたけどね。それでも、僕らには"RE:SOUZOU PROJECT 3"があって、目の前のことに一生懸命になれてたので、精神的な面ではすごく良かったと思います。
KAZUKI:ちょっと変な言い方にはなっちゃうけど、音源を作るっていう点では、コロナに関係なくいつも通りに制作活動していたとも言えますよ。
SEIJI:ただ、レコーディングで、みんなで集まってるっていう密な状況を作るのがどうしてもはばかられるところはあったし、いつもと比べると隠密行動みたいな感じになっていたところはありましたね。そして、制作活動以外でも、俺らも配信ライヴをやったりしたんですけど、そういう場では改めてファンのみんなとの距離感や、温度感に気を配りながら臨んでいました。
-そうした2020年を経て、このたびLBOは結成10周年を記念した、2枚組全30曲入りのベスト・アルバム『色+色』を発表することになりました。こちらは多くの楽曲が"色+色 mix"や"色+色 ver."として収録されていることもあり、単なる過去音源の総決算的なベストとは、まったく異なる性格の作品に仕上がっている印象ですね。
YAFUMI:2021年に10周年のベストを出すっていうのは、もともとLBOとしての既定路線な話だったんです。だから、"RE:SOUZOU PROJECT 3"が終わってすぐにこっちの作業に入った感じでした。
-ベストとはいっても、これだけの曲数に様々な手を加えていくことになったわけですから、全体的な作業量は相当なものだったのではありませんか?
YAFUMI:いやもう、めちゃめちゃレコーディングしましたよ(笑)。とにかく、コロナ禍になってただけあって時間はたくさんありましたからね。
SEIJI:ライヴや、そのためのリハーサルに時間を割くことがなくなったぶん、制作を丁寧にやっていく時間を作れたんです。
-今回のベスト・アルバム『色+色』は、怪我の功名的な効果もあってこれだけ素晴らしく充実した作品になったわけですね。それにしても、2枚組全30曲というのは大ボリュームです。LBOの歩んできた10年の歴史を凝縮する以上、とても1枚には収まらなかったということになるのでしょうか。
YAFUMI:2枚組にしたいって最初に言い出したのはSEIJI君だったよね。
SEIJI:ベストっていろんなアーティストがいろんな意味で出しますけど、俺らの場合は10周年で出すということの意味をまずは考えたんですよ。そもそもは、うちはベストを出すアーティストなのか? ってところの話もしつつ(笑)、僕としては2枚組だったら出してもいいかなと思ったというか。2枚組というサイズ感の中であればたくさんの曲たちを録り直しすることもできるだろうし、1枚ずつの温度感やカラーを、ライヴで熱くなれるような曲たちと、少し落ち着いた曲調のものたちのふたつに分けることで、LBOの持ち味をより深く伝えることができるんじゃないかと思ったんです。
-なるほど。たしかにアルバム宣伝用の資料にも、LBOが"この時代に生きる熱量を表すようなメッセージを孕む楽曲達を収めた「赤盤」"、そしてもう1枚はLBOの"真骨頂でもあるピアノを軸に作成され、どこか漂う静謐さに魅力される「青盤」"の2枚に分かれている、との表記がありますね。
YAFUMI:実際にそれぞれの曲たちをどっちの盤に入れるかっていう判断に関しては、メンバーの意見だけじゃなく、Twitterでファンのみんなにも聞いたりしてね。最初は純粋にビート感の速さを基準にして分けようかっていう案もあったんだけど、そこ(資料に記載のもの)をイメージとして赤と青に振り分けたことで、より面白いベスト盤になったんじゃないかな。
-ちなみに、現状LBOのオリジナル曲自体はどのくらい存在しているのですか?
YAFUMI:80曲くらいのはず。その内の30曲っていうことは、約3分の1がこのベストに入ってるっていうことです。そして、今のLBOが出すベストとしては、まさに"これしかない!"っていう30曲がここに出揃いました。完全にこれ以外の選択肢はなかったんですよ。
KAZUKI:そうだよね。"実はあの曲もほんとは入れたかったんだよなぁ......"みたいなのはないです。そのくらい究極のベストってことですね。
YAFUMI:しかも、ライヴですごく定番な曲たちばっかりが入ってるのかっていうと、別にそういうことでもないからな。だけど、間違いなくこの30曲は今のLBOが決めた日本代表チームなんですよ。
SEIJI:逆に言うと、このベストは過去を彩った選手たちで固められたドリームチームではないんですよね。今後の闘いを勝ち抜いていくために必要な選手たちであり、今までだったらスタメンには入ってなかった選手でも、ここからの未来を信じてエントリーしたケースというのが多々あるんです。
YAFUMI:そうね、その説明がたぶんわかりやすいな。そういう意味で、ここにはあえて"カズ"を入れてないんですよ。"なんであのカズがいないの? 散々貢献してきたじゃん!"っていうあのときの代表選考の感じに近いです(笑)。
-1998年に開催されたサッカーワールドカップのフランス大会を前に、三浦知良選手が監督岡田(武史)氏の采配により日本代表から外れてしまったときのことですか(笑)。
YAFUMI:もちろん今回のベストを作っていくうえではファンのみんなの意見も参考にはしたけど、結果として今回の選曲に"なんで!?"って感じる人もいるかもね。
-これまたサッカーの話になぞらえるなら、本田圭佑氏がよく言う将来的な"伸びしろ"を重視したうえでの30曲が、この並びになったということなのでしょう。特に、"色+色 ver."および"色+色 mix"としてリメイクされている楽曲たちについては、原曲からそれぞれに格段なる進化を遂げているように聴こえますもの。
YAFUMI:うん、そういうことなんですよ。
SEIJI:音的な面で言うと、KAZUKIが細かいリアレンジからミックスまですべてを手掛けることによって、将来に向けた強化選手たちのポテンシャルをここでまた一気にグッ! と押し上げてくれた感じです。
KAZUKI:リアレンジしたものに関しては、この10年の中でライヴを通じて変わってきたところを主に生かしていくようにしましたね。あとは、ここまでの間にはメンバー・チェンジもあったので、現在のベーシストであるSHOUYAの特性を考えたうえでリアレンジしたところも、かなりあります。それと、何年か前からミックスまでやるようになったこともあって、今になって聴いてみたときにちょっと古いかなって感じる曲は、"色+色 mix"という形で今回はミックスを新しくしてますね。気づいたら、これだけの曲数を仕上げていくということで作業量は膨大になってました(笑)。
-そこはお察しいたしますが、その甲斐あって、『色+色』は手塩にかけたとても聴き応えのあるベストに仕上がっておりますよ。
YAFUMI:音の完成度が上がったのもあって、"色+色 ver."の曲たちについては自分もヴォーカリストとして、より繊細な歌を表現したいなということを意識しましたね。それと同時に、普段の音源づくりだと歌詞を書くことに追われていることが基本的に多いんだけど、今回はそれがなかったっていうのも大きかったかもしれない。何回もライヴで歌ってきた曲たちや、何年も前の歴史のある曲を改めてレコーディングする機会は、ミュージシャンにとって意外と貴重なものだし、過去の曲を新たな形で満を持してレコーディングすることができるのは、自分にとって幸せなことでした。このコロナ禍だからこそ、より丁寧に、より率直に、ひとつずつの歌をみんなのもとへ届けたいっていう気持ちが強かったです。
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