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INTERVIEW

Japanese

リュックと添い寝ごはん

リュックと添い寝ごはん

Member:松本 ユウ(Vo/Gt) 堂免 英敬(Ba) 宮澤 あかり(Dr)

Interviewer:三木 あゆみ

新しいことに挑戦っていう意味もあるし "これからも挑戦するよ"っていう"neo"でもあるのかなって感じます


-また、8月にリリースされた「生活」も収録されていますが、この曲についてのお話も聞かせていただきたいです。

松本:「生活」は2月とか3月にはサウンドとかの方向性は決まっていて、"踊れる音楽"みたいなものを作りたいって考えていたんです。歌詞については、自粛期間のときに"部屋の中にひとりでいる自分"にフォーカスをあてて書いてました。毎日、人と会ってない状況が続いて、友達とか、人間の愛ってすごく大切だなと思い始めて。愛をテーマに、こういう曲を作りました。

-すごくポジティヴで、聴いていて元気になる曲です。この曲は、リュックと添い寝ごはんらしいバンド・サウンドが前面に出ているんじゃないかと捉えているんですけど、みなさん自身はこの曲に対してどういう印象を持っているんですか?

松本:ちょうど"間"の曲というか。「ノーマル」とか高校生のときにやっていた音楽と、今これからやりたい音楽のちょうど中間地点にいるような曲なのかなと思います。

-たしかに。この曲がアルバムに入っていることで、グッとまとまっているなというのは感じました。今話に出てきた「ノーマル」や「グッバイトレイン」は前作『青春日記』(2020年3月リリースの1stミニ・アルバム)にも収録されていますが、やっぱりこの2曲は入れたい気持ちが大きかったですか?

松本:これについては、この『neo neo』で新しいものを作るのにあたって、昔から好きでいてくれている人も大切にしたいという思いで入れました。あとは、1stアルバムということで、自分たちの今の集大成をこのアルバムに詰め込みたいと考えていたんです。いざ、この2曲を入れて聴いてみると、ギュッと締まるというか。「ノーマル」や「グッバイトレイン」がないとゆるすぎちゃう感じもあったんですよね。なので、この大切な2曲を入れました。

-そして、アルバム最後の曲は「ほたるのうた」です。ゆったりとしていて、心がじんわりと温かくなるような曲ですね。

松本:これも自粛期間のときに、部屋の中にひとりでいる自分にフォーカスをあてて作りました。曲の中に出てくる"ほたる"は、自分に見立てたり、バンドに見立てたり、日々なくなっていくものに見立てたり、いろんなものを含めたものにしていて。サウンドは、歌が真ん中にいて、みんなが入ってきて寄り添っていくみたいなイメージをしていました。

-最初は弾き語りで、そっとバンドが入ってくるところはすごく印象的でした。他の曲に比べてと、パーソナルな想いがより表れているなと思いましたが、あえてそういう気持ちを出していく曲を書こうと思っていたんですか?

松本:そうですね。今この自粛期間にしか書けない曲を書こうという気持ちで作っていました。それが一番大きいと思いますね。

-さっきもスティックを変えた話がありましたが、サウンド面で気に掛けたことはありましたか?

宮澤:柔らかいというか、そういう感じは意識しました。

堂免:歌を絶対に邪魔しない、みたいな。

宮澤:うん、そうだね。

堂免:全曲そうなんですけど、この曲は特に歌を立てようって考えてやっていて。サポート・ミュージシャンくらいの心持ちと言いますか。ユウの弾き語りに合わせるみたいな意識で。それが他の曲に比べても多かったと思いますね。

-ここまで収録曲を振り返ってみると、今作は新たな挑戦もたくさん詰まっているし楽曲のバラエティも豊かだけど、決してごちゃごちゃしているわけではなく、主旨に沿ってまとまっていて、すごくいいアルバムだなと改めて感じます。みなさんは『neo neo』について、どういう作品になったと感じていますか?

堂免:タイトルの通り、新しいことにたくさん挑戦したアルバムだなと思います。

宮澤:新しいことに挑戦っていう意味もあるし、"これからも挑戦するよ"っていう"neo"でもあるのかなって感じます。

松本:いろんな年代の人に聴いてほしいアルバムですね。1stアルバムとしてすごくいいものができたなと思っています。

-本当にそうですよね。たくさんの人に届いてほしいアルバムだなと思います。ちなみに、少し前になりますが、8月26日に渋谷TSUTAYA O-nestにて初のワンマン・ライヴ("リュックと添い寝ごはん ワンマンショー in お茶の間")が配信で行われましたよね。私も観させていただいたんですけど、こちらはやってみていかがでしたか?

宮澤:配信ではありましたが、久しぶりのライヴだったので、やってて気持ち良かったし、楽しかったですね。

-ワンマンの開催自体は以前から決まっていたそうですが、延期ではなく配信で開催しようというのは、みなさんで話し合って決めたことだったんですか?

松本:そうですね。お客さんに寄り添っていたいじゃないですけど......"生きてるよ"みたいな(笑)。

堂免:そこで立ち止まっちゃいけないなっていうのもあって。

松本:伝えていきたいこともあったので。生存確認ライヴ......。

宮澤:ちょっと違うけど(笑)。あとは配信じゃなきゃできないこともできたんです。クイズ・コーナーとか、輪になって演奏するとか。

-クイズもめちゃくちゃ盛り上がってましたね(笑)。

堂免:予想以上に(笑)。

松本:そこでも僕誕生日ケーキを貰う予定だったんですよ(笑)。でも、時間がかなりオーバーしちゃって。

宮澤:盛り上がりすぎちゃったね。

松本:演奏と同じくらいの時間クイズをやってましたね(笑)。

-(笑)そして、12月15日から初めてのワンマン・ツアー("リュックと添い寝ごはん 1st albumリリースツアー『neo neo』")も行われます。有観客で開催とのことで、実質初ワンマンみたいな気持ちもあるのかなと思うのですが、こちらはどんなライヴにしたいと考えていますか?

宮澤:これはみんなで話したことでもあるんですけど、お客さんとの心の距離を近くしたいなという思いがあります。一緒になって盛り上がっていきたいです。

堂免:4月から予定されていた東名阪ツアー("1st mini Album Release Tour ~青春旅記~")が中止になっちゃったので、そのぶんも含めてじゃないですけど、より気合が入っていますね。

松本:ワンマンなので、よりアットホームな場所にしたいですね。緊張するっていうお客さんもいると思うんですけど――

宮澤:リラックスしてね。

松本:そう、まずその前に僕らも緊張せずに(笑)、みんなが和めるパーティーみたいなライヴにしたいなと思いますね。

-ファンの方もすごく楽しみにしていると思います。では最後に、いよいよメジャー・デビュー、新たなスタート地点に立つということで、これからリュックと添い寝ごはんはどんな存在になっていきたいのか、考えていることがあれば教えてください。

宮澤:ここ大事だよ!

松本:前にみんなで話し合ったよね。

堂免:目標の話?

松本:そうだ、お客さんとの一体感や心の距離が近い、温かいライヴを大切にしていきたいですね。そして、音源で日常感というものをさらに出していきたくて。レコーディングも緊張せずにやっていきたいと......。

堂免:こうなりたいづくしだね。

宮澤:ポンポン出てきたね(笑)。

松本:目標はたくさんありますね。

-これからの活動がどうなっていくのかもすごく楽しみですし、期待しています。

一同:ありがとうございます。頑張ります!