Japanese
HERE
2020年12月号掲載
Member:三橋 隼人(Gt) 尾形 回帰(Vo) 武田 将幸(Gt) ※アー写左から
Interviewer:高畠 正人
-新作オリジナル・アルバム『風に吹かれてる場合じゃない』が完成したわけですが、前作『OH YEAH』(2018年リリースの5thアルバム)からバンド内で変化などはありましたか?
尾形:前作の『OH YEAH』はここ数年、HEREが目指していたところに到達した手応えがあったので、これからの10年をさらに音楽で遊べるようになるにはどういうサウンドを手に入れたらいいかの試行錯誤の日々が結構ありました。そのなかで、2019年の夏に出したシングル『HELLO』で、僕の中で何か新しいサウンドが掴めた感じがありました。
-メンバーは新境地を感じていましたか?
武田:『HELLO』の時点ではアルバムの構想までは見えなかったんですけど、そのあとに届いた新曲を聴いて、新しい方向に行くのかなって。例えばギターを歪ませないとか? 今回、三橋君はそこで戸惑ったと思う。
三橋:そうですね。僕はサポートでヘヴィ・ロックのバンドをやりはじめて、そこで人生で初めてメタル・サウンドの気持ち良さを知ったんです。なので、(HEREの)2枚目(2014年リリースの2ndアルバム『I WANNA EAT YOUR CHAOS』)や3枚目(2016年リリースの3rdアルバム『ハッスル』)あたりのサウンドをもっと深化させられればと思ってたんですけど、届けられる新曲たちがそういう方向じゃなくて(笑)。
尾形:メタル・バンドはやりたくない(笑)。
武田:いやいや、メタルやりたいだろ!
三橋:武田さんに相談しましたもんね。もうちょい歪ませたいんだけどって(笑)。
尾形:ふたりはそう言ってるけど今年の4月に、新曲を3~4曲聴いてもらってシングルはどの曲にしよう? って相談したんです。その中にはヘヴィな曲もあったにもかかわらずふたりは「いらっしゃい」を支持したんです。正直、「いらっしゃい」は僕の中でも新しい試みすぎたかなと思っていた曲だったので選ばないと思っていたから驚いたんですよ。
武田:まぁ、そうなっちゃったよね。新しいものを生み出せそうな感じがしたから。
三橋:僕もバンドのモードとかベクトルとかはわかっているのでこっちだなって(笑)。
-「いらっしゃい」はHEREとは思えないオシャレなダンス・チューンですよね。
尾形:初めて聴かせたときのサビは"ALRIGHT"だったんですけど、シングルにするならインパクトが弱いかなって。
-インパクト重視!?
武田:インパクトは大事です。
三橋:僕らインパクトが麻痺ってますからね(笑)。
尾形:それで"ALRIGHT"の響きに似ている言葉を探していたら、"いらっしゃい"って思い浮かんでサビを"いらっしゃい"に変えたら、オシャレな曲が一気に台無しになってしまって、メンバーから"デモテープ詐欺だ"って突っ込まれました。
武田:歌詞が乗る前までは今までの我々にはないシティな感じだったのに......。
三橋:オシャレになることは許されないって諦めた瞬間でしたね。
-アルバムのタイトルになっている1曲目の「風に吹かれてる場合じゃない」もこれまでの曲調にないメッセージ色の強い日本語ロックです。
尾形:メッセージ・ソングっていうか、素直に現状への葛藤を歌った曲ですね。いつもHEREのアルバムにはオープニングとエンディングを入れていたんですけど、今回のアルバムはメンバー3人の音からガツンとスタートさせたかったんです。
-"こぼれる涙も邪魔さ 舞い散る桜も目障り/俺は全速力で駆け抜けたい"という歌詞に等身大の尾形回帰が表現されている気がします。
尾形:4月にツアーもレコーディングもスタジオ練習すらも中止して、"どうしよう?"って思っていたときに、何かを発信しなきゃとソロで「完全論破」って曲を作ったんです。ソロだと誰にも会わずに完結できるので。それは現状への怒りを込めて歌った曲だったんですけど、そこで今までにない自分の感情を曝け出せた感があって、その方向でHEREもやってみようと歌詞を書いたんです。
武田:歌詞を聴いて、いい曲だなと。
-メンバーも歌詞をしっかり聴いた?
武田:珍しく。僕は歌詞を聴かないんで(笑)。
尾形:聴けや!
三橋:オー! オー! オー! オー! ってとこがいいですよね。
尾形:そこは歌詞じゃないだろっ!
三橋:ハハハハ。ブリッジやBメロの雰囲気も好きだし、いい曲です。
武田:僕の幼馴染がこうやって生きてきたぜ、生きていくんだぜって惜しげもなく伝えてくるわけですから背筋が伸びますよね(笑)。
尾形:簡単な言葉で深いことを歌ってるんだけどな。みんなに伝わってほしいなぁ。
-2曲目の「最高ですから最強なんです」はツイン・ギターが炸裂する疾走チューンです。
尾形:今回、曲作りはデータのやりとりで行っていて、ドラム、ベース、メロディ・ラインとコード進行が入ったデモを1曲ずつ武田と三橋に渡して、それぞれにアレンジをしてもらいました。「最高ですから最強なんです」は三橋に渡してできあがってきた曲です。
三橋:アレンジをして送り返したら"メタルすぎる"って返ってきて(笑)。"もっとシンプルでいいんじゃない?"って。たしかに今よりLAメタル寄りでしたけど、カッコいいんだけどなぁって。
尾形:だからメタルはやりたくないんだよ(笑)。
武田:歪ませすぎたんじゃない?
三橋:ハハ。イントロ・フレーズとかギターの元の部分は僕が作りましたけど、そこから武田さんに渡したらフレーズが増えて返ってきて、そこで完成したって曲ですね。
武田:三橋君、俺の弾くぶん、残してくれてる~! と思ってフレーズつけたよね。
三橋:僕は音楽性の育ちの部分で、Aメロ、Bメロって歌が乗っている部分でバッキング以外を弾くって発想がないけど、武田さんはそこに入ってくるんでその旨味は残しておこうと。考え方の違うギタリストがふたりいるのがHEREの面白さかなと。
-「BOON BOON BOONでPON PON PON」はタイトルからしてとてもハッピー感のある曲です。
武田:HEREとしては挑戦することが多く、単純に難しかった曲です。
尾形:曲作りも大変で、結構行き詰った記憶があります。それでサビのメロディが思いつかなくてベースから作ったんです。この曲のアレンジは武田に送った曲だよね?
武田:そのとき僕はCory Wong(VULFPECK/Gt)をよく聴いていて、その感じを取り入れたいなと。彼はフレーズ・メーカーとして素晴らしくて、カッティングの名手として知られているんだけど、カッティングにもメロディがあって素晴らしいんです。その影響がイントロのフレーズに出てると思います。
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