Japanese
YENMA(ex-Charles)
2020年10月号掲載
Member:池田 光(Vo/Gt) 深澤 希実(Key/Vo) 渡邉 麻美子(Ba/Cho) 山本 武尊(Dr/Cho)
Interviewer:吉羽 さおり
2013年に結成し、翌年の"閃光ライオット"ファイナルで入場規制がかかるなど高い注目を浴びたバンド、Charles。その後進学などで一度は解散したものの、2018年に再結成し、新たにキーボーディストを交えた4人体制でリスタートした。そのCharlesが、今年8月にYENMA(読み:エンマ)と改名し、今回初の全国流通盤『Piñata』をリリースする。個々の幅広いルーツを生かし、その味をポップでキャッチーな解釈で散りばめた曲は、カラフルで甘美で、また時に突拍子もない面白さがあってと、様々なツボを突くマジカルなものばかり。フレッシュな感性で臆せずに音楽にダイブしているのがわかる、これから注目のバンドだ。バンドのリスタートについて、アルバムについて、たっぷりと話を訊いた。
-まず、Charlesを再結成して、そこから今年8月にバンド名を新たにYENMAとして動き出したのは、どういう流れだったんですか?
池田:バンド名を改名しようというのは、Charlesを再結成させるときから考えていたんです。この再結成したCharlesで活動してた約2年は、試行錯誤、探求の時間で。例えば、これが我々だっていうような音楽が正直まだ固まっていなかったんです。そこでいろんなことをみんなで試しながら、こういうところを掴んでやっていくべきだなっていうのが段々とみんなでわかってきたので、改名するなら、このタイミングじゃないかなと。それがお客さんにとっても親切なタイミングかなと思ったので、向かうべき場所が決まったタイミングで、そういう決意を込めた感じでした。
-Charlesの再始動から、鍵盤として深澤さんが加入となりましたが、新たに動き出すにあたって、鍵盤の存在というものは大きかったんですか?
池田:ありましたね。最初は3人(池田、渡邉、山本)で集まって、スタジオで音を鳴らしたんです。僕が新曲を作ってきて、7曲くらい作ったものをメンバーで合わせていたんですけど、そこで鍵盤が欲しいってなったんだよね。
渡邉:ここに鍵盤が欲しいよねってなって。
池田:新しい曲に、鍵盤が入るのがすごくイメージできたんです。でも、同期で入れるんじゃなくて、生音がいいという3人の強い希望があったので、まずメンバーを探そうということだったんですけど。出会いは大学生の頃だったよね?
深澤:大学1年の頃じゃないかな。
池田:この出会いは面白いよね。
深澤:私の大学時代の親友が、光の高校時代の親友なんですよ。
-そんな繋がりがあったんですね。
深澤:その子と一緒に大学1年のときジャズ・ライヴをやったんです。そのときにその子の友達として、光がライヴを観に来てくれていて。それが初めての出会いです。
池田:僕はその友達を観に行ったんですけど、(深澤が)すっごく楽しそうに鍵盤を弾いてるんですよ。すげぇいいプレイヤーだな、めっちゃ才能ある人だなっていう印象的だったんですよね。
深澤:でも、そのライヴのときはひと言も喋らなかったんです。
-友達を介して、紹介し合うこともなく?
池田:それもなかったかな。あのときは、バタバタしてたし友達とも話す機会がなかった気がします。でも、そのときお互いにバンドをやっていたから、たまたま再会したこともあったんですけど──
深澤:対バンでたまたま一緒だったとかね。そのときもひと言も喋らなかったんですけど(笑)。
渡邉:希実は前に、私とも対バンしてるよね。
池田:マジで!?
深澤:そう。でも、そのときもひと言も喋ってない。
-みんな音楽をやっているから、それぞれ緩く繋がっていたんですね。
池田:武尊のコミュニティとも繋がり相当深いもんね。
山本:僕が大学のサークルで仲良かった人が、希実と音楽関係で繋がっていたとか。そういう意味で全員、繋がっていたんですよね。
深澤:共通の知人がいっぱいいるような感じでした。
池田:そういうのは後々わかったんですけどね。それで、鍵盤を入れるとなったらこの子が絶対にいいなってパッと思い浮かんで。お酒で酔っ払ったタイミングでいきなり電話をして──
深澤:それが、"初めまして"だったんですよ(笑)。
池田:それで、バンドでキーボードをやってほしいという話をしたら、最初は"え? 怖い"みたいな感じだったのかな?
深澤:そのときは光以外のメンバーは知らなかったので、ドキドキはしてたかな。
池田:それで、"とりあえずスタジオ来なよ"って連絡したんです。
深澤:それで緊張して、どんなふたりなんだろうって思いながらスタジオ入ったら、3秒で仲良くなりました。波長が合うってこういうことなんだって思いましたね。
-先ほどの話だと深澤さんはジャズのバンドをやっていたということですね。他にもいろいろなジャンルをプレイできる感じですか?
深澤:もともとピアノはクラシックをやっていて、大学ではジャズ科のジャズ・ピアノを専攻していたので、そのときはジャズをメインでやっていました。今はバンドのほうが楽しいなっていうのはありますね。
-今回のアルバムを聴いても、個々のいろんな味がちゃんと生かされているし、サウンド的にそれぞれの技を楽しんで駆使しているのが聞こえてきますね。話はちょっと戻るのですが、鍵盤が入ることを描いていたのは、池田さんのルーツ的なところにも何か影響があるのか、または、これまでの経験からもっとこうしたいと具体的にイメージできるところがあったのか。
池田:ルーツとなるものに鍵盤がある/ないというよりは、たまたまかもしれないですけど、僕がそのときに作っていた曲たちが、今までと違ったもので。ここにもっと何か音がないと、花が咲かないなって思って、鍵盤をどうしても入れたくなったんです。
-やりたい幅が広がっていた時期でもあったんですか?
池田:それはありますね。バンドをやるからにはアップデートしたい気持ちがあったので。いろんなバンドでの経験を経たうえで、幅を広げたいと思っていたタイミングでした。だからこそ、Charlesの再結成ということで、以前のCharlesからアップデートしたいという思いは強くて。それは3人で組むというタイミングでも、すごく話していたよね。それがうまいことひもづいて、鍵盤に繋がったんだと思います。
-最初にこの4人で作り上げた曲はどの曲でしたか?
渡邉:「さよなら」とか、「あなたに花束を」だった気がする。この2曲は同時期にやってたかな。
-まさにピアノが印象的な曲ですね。
渡邉:そうですね。この「あなたに花束を」はCharles時代にやっていたアレンジとは結構変わっていて。今回はストリングスも入って、いいバラードになりましたね。
池田:このラインナップの中では古いのは「さよなら」と「あなたに花束を」なんですけど。この2曲で比べたら群を抜いて「あなたに花束を」は進化した感じがありますね。この曲はCharlesからYENMAへと進化したなかで、新しい曲もあるけど、レベルアップした感じがわかる曲です。
深澤:Charles時代の曲もYENMAだとこうなりますという意思表示になっているかな。
-大事に育て上げてきた曲なんですね。「あなたに花束を」の歌詞は、大人になっていく過程というか、その過程での後悔や強がりなところが素直に描かれていて、チクチクと心を刺すような曲になっています。
池田:これは忘れたくない気持ちっていう感じですね。たとえ大人になっても、若いときの恋愛を忘れるべきじゃないというか、忘れたくない気持ちが詰まっている曲で。いくつになっても恥ずかしげなく歌っていたい曲ですね。
深澤:最後の歌詞は今回のバージョンで新しくなったよね。昔から知っている方は聴き比べてほしいところではあります。
−"僕はあれから強くなったんだよ"という部分に現在がある感じですね。この曲は松岡モトキさんとアレンジを行っていますが、松岡さんはどんな役割をしてくれたんですか?
池田:松岡さんは歌心を大切にする方なので、最初に、僕がどういう曲にしたいのかをすごく聞いてくれるんです。そこを密にディスカッションしたうえで、どうやったらその方向性に持っていけるかを、僕らよりはるかに高い音楽経験値をもとに、いろいろと教えてくれました。視野が狭くなってしまって伝えきれない部分を、軌道修正してくれる感じですね。
渡邉:何を歌いたいのかとかは、すごく聞いてくださったよね。
池田:ヴォーカリストとしてもふた皮くらい剥けたかなと思います。
深澤:コーラス・ラインも結構アレンジが変わっています。今まではここに合うから入れるという考え方だったんですけど、松岡さんは歌詞の意味とリンクするのが大事だっていう方で。そのほうが、説得力が出るからっていう。それは今までにない考え方で、すごく素敵だなと思いました。
-どう歌を伝えるかということで、サウンド面では音の差し引きの工夫が多そうですよね。
池田:ありましたね。Charlesでは、"サビだから、これだけの音像を"って言ってたこともありました。でも、やっぱりこの空間があるからこそ際立つ歌であるとか、いかに歌を立たせるかというのを真剣に考えてくださるので、それに向けて、どうアプローチを仕掛けていくかが本当に勉強になりました。
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