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INTERVIEW

Japanese

VOI SQUARE CAT

2020年10月号掲載

VOI SQUARE CAT

Member:睦(Vo/Ba) Ayata(Gt) Hasshi-(Dr) 哲視(読み:さとみ/Gt)

Interviewer:岡部 瑞希

東京 浅草発、"共有型"ロック・バンドを謳うVOI SQUARE CATが、9月16日に3rdミニ・アルバム『RAISE A FLAG』をリリースした。キャリア初の全国流通盤となる今作は、素直なメロディやエネルギッシュなサウンドといった、元来の"ぼいすくらしさ"を磨き上げ、且つエッジーなロック・チューンなど新たな魅力にも出会えるバラエティ豊かな1枚。そして、溢れ出るエネルギーがライヴへの期待値を突き上げてくれる。新ギタリスト、哲視を1月に迎え、盤石の構えで放つ最新作について、メンバー全員に訊いた。

-Skream!初登場ということで、まずはバンドのプロフィールをお聞きしたいのですが、VOI SQUARE CAT(以下:ぼいすく)は同じ高校の軽音部だった睦さん、Ayataさん、Hasshi-さんを中心に結成されたということで、当時は3ピースだったんですか?

睦:もとは他にも何人かいたんですけど、高校を卒業して"本気でやる!"って残ったのがこの3人で。

-なるほど。3人が楽器を始めたのは、軽音部入部がきっかけですか?

睦:そうですね。

Ayata:僕も、楽器は軽音部に入って初めてやりました。

Hasshi-:自分は、中学の頃から電子ドラムは触っていたんですけど、本物のドラム(生ドラム)を触ったのも、バンド活動を始めたのも高校で軽音部に入ってからですね。

-当時、軽音部を選んだのは、やっぱり憧れのバンドやアーティストがいたからですか?

睦:いやぁ、僕は友達に誘われて軽い感じで(笑)。

Ayata:それまでテニス部だったもんね。

睦:結構運動マンだったので、テニス部に入ろうと思ったけど、友達に誘われて結局軽音部に入りました。

-あくまで"部活動、何にしようかな"というノリから、今の3人が残ってバンド活動を本格的に続けていこうとなったのはいつ頃、どんなきっかけで?

Hasshi-:自分は高校2年生くらいでELLEGARDENにハマって、音楽にのめり込んで。それで"音楽で食いたい"とか、"音楽で生きたい"って本格的に自分の中で思い始めました。正直、勉強したくないからとかもありましたけど、憧れのほうが強かったですね。

-Hasshi-さんは、結構情熱的なタイプなんですか?

Hasshi-:ですかね(笑)。良く言えばそうなりますね!

睦:僕は最初から(バンドをやっていくことが)夢ではあったので、本気でやりたいとはずっと思いつつ、きっかけは友達のひと言です。

-ぜひそのひと言を教えてください。

睦:"お前の好きなことを全力でやって、俺のこと武道館に招待してくれ"って。やっぱり夢ってすごく不安なものでもあるじゃないですか。それで僕が迷っていたときに、友達が言ってくれた熱いひと言で "本気でやろう"って決心できて、そのおかげで今があります。

Hasshi-:その友達かっこ良すぎん?

-Ayataさんは?

Ayata:僕はもともとローディとか音響とか、裏方の仕事をしたいと思っていたんですけど、こういう熱いふたりを見ていて心境が変わって。一緒に続けたい気持ちが強くなっていきました。

-睦さん、Hasshi-さんに感化されたんですね。そこからぼいすくが本格始動し、今年1月には哲視さんが加入し新体制となりました。哲視さんとはどんな繋がりがあって、加入に至ったんですか?

哲視:僕は、もとは関西でバンドをしていたんですけど、そのバンドが解散するタイミングで声を掛けていただいて、加入が決まりました。

-対バンの機会があって、お互いのことを知っていた感じですか?

Hasshi-:そうです。(対バンは)わりとしていましたね。

-お互いの第一印象は覚えていますか?

睦:(哲視は)身長高いし、ギターを弾く姿もかっこいいし、"出た、イケメン!"ってずっと思ってました(笑)。

哲視:......(苦笑)別にそんなことなくて、入ったらもうボロが出てます。

睦:いや、今も変わんないっすよ。(第一印象と)変わらないからこそ、一緒にやりたいって結果になったんです。

哲視:......あざっす!

一同:(笑)

-一緒にやろうと誘われたとき、哲視さんはどういう気持ちでした?

哲視:もちろん素直に嬉しかったです。ただ当時は関西に住んでいたので、物理的に距離があって、めっちゃ嬉しい反面、現実的な思考も一瞬よぎりました。でも前のバンドが解散してしまうタイミングで、"もう1回バンドやりたい"と思わせてくれたメンバーだったので、上京して加入することを決めました。

-そしてこのたび、新体制での初ミニ・アルバムにして、キャリア初の全国流通盤『RAISE A FLAG』が完成しました。これまでぼいすくは、作曲を睦さん、作詞を睦さん、Hasshi-さんで制作していましたが、今回から新たなソングライターとして哲視さんが加わった変化も大いに感じます。

睦:今まで曲はひとりで作ってきたんですけど、今回は(哲視と)話しながら組み立てていったのが新鮮でした。僕にはないアイディアを持っているので、すごく勉強になりますし。この6曲は、今のメンバーだからこそできた曲ですね。

-哲視さんは前のバンドでも曲を作られていたと思うのですが、今回ぼいすくで作曲するにあたって意識したことはありますか?

哲視:"ぼいすくっぽくない"ところを作りたかったんですよね。

-あえてですか。

哲視:今までのぼいすくを好きなお客さんたちが思うぼいすくっぽい曲って、むー(睦)が書いた楽曲ですよね? それを意識しても意味ないと思ったので。あとは、歪んだギターとか、バンド感が強めに出るようには意識しました。