Japanese
ヤなことそっとミュート
2020年04月号掲載
Member:なでしこ 間宮まに 南一花 凛つかさ
Interviewer:宮﨑 大樹
"ヤなことだらけの日常をそっとミュートしても何も解決しないんだけど、とりあえずロックサウンドに切ないメロディを乗せて歌ってみる事にする"という一風変わったコンセプトを掲げて活動している、4人組アイドル・ユニット"ヤなことそっとミュート"をご存知だろうか。オルタナ、ポスト・ロック、シューゲイザーを主体とする楽曲群による"歪んだ音"×"轟音"の中で歌声を響かせる彼女たちが、結成4年目にして、ついにメジャー・デビューを果たすこととなった。未来のシーンを背負って立つポテンシャルを秘めた彼女たちが、新たなムーヴメントの起爆剤になるか。Skream!初登場の彼女たちに迫った。
-ヤナミュー(ヤなことそっとミュート)については、2017年の"関ジャム 完全燃SHOW"で"音楽業界のプロが選ぶ!!今絶対に知っておくべき10代アーティスト!!"に選ばれていたことをよく覚えていて。"これは世の中に見つかったな"とか思っていたんですよ。そういう意味では、今回のメジャー・デビューについては、"ついに"、"ようやく"という印象でした。
まに:私も"長かったなぁ"という感覚がありました。アイドルで4年目っていったら、そこそこ長い部類に入ってくるので、ようやくメジャー・デビューが決定して、"ここまでやってきて良かったなぁ"って思ってますね。まだここからがスタートですけど。
なでしこ:メジャー・デビューの話は少し前から聞いていたので、やっとお知らせすることができたという嬉しさもありますね。
-ファンの人も相当喜んでくれていたんじゃないですか?
なでしこ:そうですね、すごく喜んでくれて。定期ワンマンの最後にお客さんの前で発表したんですけど、自分が想像していたより何倍も喜んでもらえて。そこでさらに、メジャー・デビューするという実感が湧きました。
まに:ファンの方には泣いてる人がいて、私ももらい泣きしちゃって(笑)。
一花:メジャー・デビューが決まって、"いつ発表できるのかな? いつ発表できるのかな? やっとできた!"っていう気持ちがすごく大きかったです。
-やはり共通して"やっと"という感じが強いんですね。新しく加入したつかささんは、また別の気持ちもありそうです。
つかさ:メジャー・デビューの話は、オーディションのときにちらっと聞かせていただいていたんですけど、そのときはそんなに実感がなかったからか、あまり大事(おおごと)ではない感じに受け止めていて。メジャー・デビューの発表は、私のお披露目の次の定期公演のときだったんですけど、ファンの方が嬉し泣きをしているのを見て、私ももらい泣きをしてしまいました。入ってからの歴史が浅いのに偉そうかなとか思ったんですけど、みんなが作り上げてきた4年間ってすごく大きくて、大切なものなんだなと感じて。それを守るというか、"受け継ぐ意志"を持ちたいと思いました。
-いよいよメジャー・デビュー目前というこのタイミングで、改めて今どんな心境ですか?
まに:メジャー・デビューが決まって以降、アー写やMVの撮影とか、レコーディングもそうなんですけど、以前と比べて関わってくださっている方の人数が格段に増えたっていうのをすごく感じていて。"あぁ、これがメジャーか"って思いながら現場に行ったりしていました(笑)。こんなにたくさんの方々が関わって一緒にものを作り上げてくださっていると、"それに応えなきゃ"って思うし、その人たちに見合ったパフォーマンスにしていかなくちゃっていう想いが、日に日に増していて。お客さんや、これから新たに知ってくださっている人にも私たちが音楽で返していかないといけないので、背筋が伸びるというか、プレッシャーというか。不安は正直あるんですけど、"頑張らなきゃな"っていう感じですね。
なでしこ:やっぱり、長くやっていればやっているほど、向けられる期待は大きくなっているものだと思っているので、それに応えていかないとなって。
一花:発表したときは、まだ何も始まっていなかったので、ちょっと夢のような感覚だったんです。だけど、MV撮影とかレコーディングも始まって、だんだん着実に現実味を帯びていくと、やっぱり身が引き締まる思いで。パフォーマンスとか歌とかをもっと頑張んなきゃいけないなっていうのを、今は常に思っていますね。
-関わってくれる人が増えたという話もありましたけど、他にはどんな変化がありました?
一花:今がまさにそうだなって思っていて(笑)。ユニバーサル ミュージックの会社でこうやってインタビューをしていただいているという環境に変化を感じていますね。
なでしこ:あとは、MV撮影のときに強く変化を感じましたね。衣装のシワを取ってくださる方や衣装を管理してくださる方がいたり――
まに:ロケバス的なものの中でメイクをしてくださる方がいたり、コートを掛けてくださるスタッフさんがいたり(笑)。"こんなにしていただいていいんですか!?"とか思って。
-(笑)そうやって変わっていくものもあれば、ヤナミューとしてここは変えちゃいけないんだっていう部分もきっとありますよね。
まに:それはやっぱり音楽性ですね。デビューしたときから一番評価していただいている部分は楽曲だと思うので、今私たちを応援してくださっている人たちも、好きになってくれたきっかけはやっぱり楽曲だって言ってくださる方が多いんじゃないかなと。でも、(音楽性が)変わる心配はないと思っています。今回のデビュー・シングルでは、「Afterglow」という既存曲にストリングス・アレンジが入ったりして、もちろんパワーアップというか、豪華になる部分もあるんですけど、楽曲はやっぱり変わっていない。変わるなんてことは心配していないので、そこは安心してほしいなと。
なでしこ:私も楽曲の面はこれからも変化することはないと思っていますし、あとはライヴのパフォーマンスも変わることは絶対にないです。なので、グループに懸ける真面目さというか、熱量みたいなものも絶対に落としたくないし、これから加速していくってくらいの気持ちでやっていきたいなって。
-"ヤナミュー"を"ヤナミュー"たらしめているのは、やっぱり音楽ですもんね。そして、みなさんは"ヤなことだらけの日常をそっとミュートしても何も解決しないんだけど、とりあえずロックサウンドに切ないメロディを乗せて歌ってみる事にする"というコンセプトで、ずっとやってきているじゃないですか。このコンセプトについて、このタイミングで改めてどういうふうに捉えていますか?
まに:最初にコンセプトを聞いたときは"なんじゃそりゃ"みたいな感じで(笑)。コンセプトもそうなんですけど、グループ名が変わっているじゃないですか? でも、そこがフックになっているなっていう部分も4年活動してきて感じていました。SNSを見ていると、グループのことを知らない人でも、"「ヤなことそっとミュート」っていい言葉だよね"っていう人を見つけるので。まぁ、個人的には"そっとミュート"よりも"ブロック"という感じですけど(笑)。SNSを見ていても現代社会の中で共感を得ている部分も多いなと思うので、このコンセプトでやってきて良かったなと今では思いますね。
-日常で感じた"ヤなこと"とか、そういうものからのいい意味での逃げ場というか。ゴリッゴリに歪んだギターなので、たしかにミュートというよりかはブロックかもしれませんけど、実際そういう音楽で救われたと感じている人もきっといるんじゃないかなと。
なでしこ:そうですね。"今日仕事ですごく嫌なことがあったけど、そのあとヤナミューのライヴに来て、嫌なことがどうでもよくなっちゃったよ"、"ヤナミューのライヴを観てすごい元気を貰ったよ"みたいな声を聞くと、本当に"やっていて良かったな"という気持ちになります。
-つかささんは、ヤナミューという存在を客観的に見たうえで加入しているわけじゃないですか? そういう意味では3人とグループに対する見方がちょっと違ったのかなと思ったんですけど、ヤナミューとはどういうグループだと感じていましたか?
つかさ:何個か前のアー写を見てPerfumeさんっぽい感じだなって思って。でも、楽曲を聴いてみて、ギャップがいいなと感じました。儚い感じの女の子たちが、白い衣装で激しい曲を歌っているというのは、ありそうでなかったというか。グループ名も興味を持ったきっかけにもなりましたし、入ってからヤナミューへの印象はそこまで変わっていないですね。メジャーに行くからといって音楽性がぶれていないし、方向性を変えているわけでもないので、すごく素敵なグループだと思います。
-ヤナミュー結成のタイミングって、いわゆるアイドル戦国時代の後半ぐらいですよね。当初からポジティヴな意味での"楽曲派"に数えられていますが、みなさんがやっているシューゲイザー、グランジを主とするアイドルも少し出てきて......と周りの状況も変わってきています。その中で、今のシーンにおけるヤナミューの役割や立ち位置はどのように感じていますか?
一花:ヤナミューでデビューして以降、いろいろな音楽性のグループだったりとかコンセプトだったりのアイドルがたくさん出てきていて。だからこそ、唯一無二の存在にならなきゃいけないというか。"もっと突き抜けなきゃいけないな"という気持ちはありました。
なでしこ:デビューしたころにあったグループは結構解散してしまっていて、いろいろ変化があったなというのは振り返って思いますね。そんななか、アイドルでは長いと言われる、今年で4年目っていうところまでくることができて、さらにメジャー・デビューができて......だからといって自分たちが偉いとかではないんですよ。だけど、4年目という年月でやってきたからこそ、"ヤナミューにはここまでこれたから売れてほしい"みたいな声がたくさんあるんですよね。だから、ここまでやれてきたからすごいとかじゃなくて、"期待に応えなきゃ"みたいな気持ちはすごくあります。
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