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INTERVIEW

Japanese

cyberMINK

2020年01月号掲載

cyberMINK

Interviewer:TAISHI IWAMI

-たしかに。では続いて、ビートメイクにおける変化についてはどうでしょう。

"Splice Sounds"っていう、月額でサンプリングし放題のサービスがあるじゃないですか。もはや誰でも曲が作れちゃう時代。iPhoneを使っていろんな素材をペタペタ張りつけて。センスだけで作れるからすごく便利なんです。ミキシングとかは置いといて、アレンジに関してはすごく幅が広がりました。

-"Splice Sounds"は本当にすごいですよね。

それと同時に、すごくアナログなやり方にも興味津々で。ゲームやラジオの効果音を作る人たちって、例えばどんな靴をどこにどう叩きつけたらどういう音が出るかとか、今でもそういうことを突き詰めてるんです。だから、なんでわざわざそうしてるのか、みなさんどこで勉強してるのか調べてみたら、音楽学校ではないんですよね。映像学科とか、昔ながらの音響さんに弟子入りするとか。だから、私がやろうとするとハードルは高いとは思うんですけど、やってみたい。すでにできているものをコラージュしていくことにも、その素材そのものを自分で作ることにも、どっちにもすごくロマンを感じます。そのことが完成する曲にどう作用するかというより、自分が楽しいからチャレンジしてみたいです。

-まだまだ制作の世界はどんどん広がりますね。

あと、最近はハードにもハマっていて。今まではパソコン1台で曲を作ってたんですけど、友達の持ってるサンプリング・マシンや事務所にある機材を使わせてもらったときに、10代の頃は音ゲーが大好きで結構うまかったんですぐいけるんじゃないかって思ったんです。"いやいや、それ舐めすぎ"とか言われつつも、最近自分で買いました。もともと機械音痴で、DTMを始めたときも音を出すとか、入口は苦労したんですけど、基本操作がわかればいけると思うんです。うまくなればライヴにも希望が持てますし。

-cyberMINKさんはおひとりですし、オケを流すだけじゃなくなると、かなり変わりますね。

ライヴも人前に立つことも、そんなに得意じゃないんですよね。"ライヴじゃないと伝わらないことがある"とか、わかるようでわからないし。

-踊るじゃないですか。そこは現場ならでは。

ダンスは好きだけど、私はダンサーじゃないし、アイドルをやってた頃は言われたように踊るだけで良かったんですけど、自分で作った曲を自分で表現するためのダンスとなると難しくて。それに、今のスタイルでオケを流して歌って踊ってても、それこそアイドル時代と同じで、私が曲を作ってるとは誰も思わない。でも、ハードだとそこが伝わるかもしれないし、何より叩いてることが心から楽しんです。ごつい機材に女ひとりっていう見え方も好みですし。だから、これから先は、ライヴを前提にした曲もたくさん作るかもしれないですね。過去の曲も「チルチルミチル」(『Happy Overload』収録曲)はバキバキにブレイクビーツが入ってるから、ハードで叩いたらカッコいいだろうし、「D.D.M.P」 (『Happy Overload』収録曲)もイメージが湧きますし、披露するのがより楽しみになっています。

-2020年1月18日には自主企画ライヴ(DESEO mini with VILLAGE VANGUARDで開催する"サイバードドンパ 02(仮)")があります。ハードと向き合い始めたばかりなのであれば、その段階でどうなっているかはまだわからないと思いますが、出演メンバーもすごく興味深くて。

hy4_4yh963も、見られ方として近い部分はありつつ、精神性はまったく違うと思うんです。あえて言葉を選ばずに言えば、普通に出会ったら全然仲良くなれないかもしれない、付き合ってきたことのない人たちっていうイメージ。だからこそ、すごく面白いイベントになると思いますし、私自身も勉強になることがたくさんあって、いい刺激を受けられる1日になると思います。なので、みなさんぜひ遊びに来てください。

DIGITAL RELEASE INFORMATION

cyberMINK
3rdシングル「Twinkle」

TRGR-1013
[Trigger Records]
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