Japanese
Self-Portrait
2019年08月号掲載
Member:眞鍋 総一郎(Vo) 田中 勇二郎(Gt) 百済 慎吾(Ba) 岡崎 貴人(Dr)
Interviewer:秦 理絵
愚直なまでにブレないスタンスを貫く大阪発の4人組 Self-Portraitが、活動開始から16年目にして、初の全国流通盤アルバム『AT FIRST』を8月21日にリリースする。バンドの始まりの場所である、大阪のライヴハウス=寝屋川VINTAGEのことを歌った「VINTAGE」などの新曲を含む、全14曲。熱い衝動が滲むバンド・サウンドに、日常生活で渦巻く喜怒哀楽がリアルな言葉で紡がれる。彼らのライヴに欠かせない楽曲たちを網羅したベスト盤的な1枚をひもときながら、半生をバンドに捧げたSelf-Portraitの軌跡に迫った。
-どうして、このタイミングで初の全国流通盤を出すことに踏み切ったんですか?
眞鍋:僕らは今年活動開始から15周年で、16年目になるんですけど、ずっと僕らの音楽を愛してくれている"TAIL RECORDS"の方が、"一緒にやろう"って言ってくれて。そういう信頼関係があったうえで、そろそろ出そうっていう感じですね。
-今まで全国流通を出そうっていう話が出たことはなかったんですか?
眞鍋:まったくなかったわけじゃないんですけど、この節目の年では"絶対出したい"っていう気持ちが強くなったんです。もし、"TAIL RECORDS"から出すことが決まらなかったら、自主で出してもいいと思ってたぐらいで。フル・アルバムっていう形態も決めてたから、その布石を作るために3月に会場&配信シングル「花」を出して、5月に「ノンフィクションをくれ」を出したんです。
田中:メンバー全員で話し合って、そういう空気になったしね。
百済:15年間このバンドをやってるのは、僕と田中と眞鍋なんですよ。中学3年生のときからずっと一緒なんですね。岡ちゃん(岡崎)は、あとから入ったから......。
岡崎:6年目です。
百済:ドラムがいない期間のほうが多かったけど、やっと足並みを揃えて一緒にやれるメンバーが見つかって、Self-Portraitとして作品を残したかったんです。ちゃんと作品を残しておかないとバンドを続けたくても続けられないことも出てくるし、応援してくれるお客さんの期待にも応えるって意味でもひとつ越えたい壁ではありますよね。
岡崎:お客さんも喜んでくれたから、いいニュースになったかなと思います。
-この15年間のバンド活動に関しては、どんなふうに振り返りますか? 同世代のバンドだとやめていく人も多いと思いますけど。
眞鍋:バンドをやってないときの記憶のほうが薄いんですよね。バンドを始めてからのほうが、感情が動くことが多かったなと思います。他に趣味がない子供だったから、音楽をやってなかったら何をしてるのか想像つかないぐらいですね。たしかにやめていった仲間も多いですけど、15年間続けてこられたのは家族とか友達、15年間で出会った仲間の支えがあったからだと思います。
-近いところにいる同世代のバンドというと?
眞鍋:ラックライフとかココロオークション、LOCAL CONNECTですかね。
-メジャー・デビューしてるバンドも多いですけど、周りのバンドの状況が変わっていくと、自分たちも"早く全国流通を出さなきゃ"っていうような焦りはなかったですか?
眞鍋:常に思ってますね。あいつらだけが売れていくと、一緒に対バンできなくなることもあるから、僕らもそこに追いつかないといけない。そういうのが力になることもあります。ただ、悔しいと思いつつ、嬉しくもあるんですけどね。
-他のメンバーは、15年間を振り返ってみてどうでしょう?
百済:僕らが全国流通をかけるのは、このタイミングが初めてなんですけど、その要因はライヴばっかりしてたからなんですよ。たぶん他のバンドよりもライヴは多いほうだと思うんです。常にツアーをしてたから、15年経つのは早かったですね。
-活動の中でライヴの比重が多かったのは、あえてそうしていたんですか?
百済:僕らは始まりも育ちもライヴハウスだから、自然とそうなりましたね。
田中:今思えば、あっと言う間ではあるけど、今30歳で15年間バンドをやってるから、人生の半分バンドをやってることになるんです。だから、バンドをやってることが当たり前というか。もちろん悩んだ時期もあったし、山も谷もあったんですけど、もう生活の一部なので、周りの人に言われて"15年なんや"って気づかされる感じですね。
岡崎:良くも悪くも、それしかできない人たちらの集まりなんですよ。不器用だけど、真面目なんです。だから、15年間続けてこられたんだと感じます。僕はあとから加入したけど、惰性でなんとなくやるバンドだったら6年も一緒にやれてないと思いますね。
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