Japanese
A11yourDays×YUTARO
2018年05月号掲載
A11yourDaysが、2ndミニ・アルバム『I』を完成させた。エレクトロでダンサブルな土台と、伸びやかな歌を生かしたポップ・センスによって構築された7曲。果てなく続いていく、これからの彼らのスケールを象徴しているような仕上がりだ。昨年の10月からART LOVE MUSIC所属となった彼ら。その代表であり、ミュージシャンでもあるYUTAROと、A11yourDaysを掘り下げるべく、今回はスペシャル鼎談を企画した。
A11yourDays:SOGYON(Vo) Masaya(Ba)
ART LOVE MUSIC代表:YUTARO
インタビュアー:高橋 美穂 Photo by 上溝恭香
-まず、A11yourDaysとYUTAROさんの出会いからうかがえますか?
YUTARO:大阪の"MORNING RIVER SUMMIT 2017"(8月19日に大阪城野外音楽堂で開催した)っていうイベントにA11yourDaysとうち(ART LOVE MUSIC)の所属バンドが出ていて。そのライヴを観に行ったときに顔を合わせたのが最初です。でも、その前から僕は、YouTubeにアップされていた彼らのデモを一方的に聴いていて、"このバンド、いいなぁ"と思っていたんです。それこそ、2016年に公開されてすぐのころからですね。で、そのイベントのときに軽く話したんです。
Masaya:俺がイベンターさんと話しているときに、紹介してもらう形で挨拶したのがきっかけでした。
-それが去年の8月ですか?
YUTARO:そうですね。
-そこから、ART LOVE MUSICに所属したのが10月っていう......展開が早いですよね?
YUTARO:8月のときは、A11yourDaysは前のレーベルでアルバムを出したあとだったから、"調子良さそうじゃん?"って聞いたら、"そんなこともないんです"って。1枚出しただけで、基本的には無所属だと。それを聞いて僕は"あぁ、そうなんだ。じゃあ、またライヴ観に行くわ"って言って、東京に戻ってすぐに行ったんだよね。
Masaya:そうですね。そしたら本当に1週間後くらいのライヴに来てくれて。とりあえず俺だけ話したんです。
YUTARO:(他のメンバーは)怪しい奴が来たって感じだったのかな(笑)?
SOGYON:Masayaから話は聞いていたので、怪しいとは思わなかったですけど(笑)。
-でも、1週間後にすぐに観に行くっていうことは、YUTAROさん的にA11yourDaysをかなり気に入っていたっていうことですか?
YUTARO:いや、あまり気に入ってなかったですよ(笑)。
-え(笑)!?
YUTARO:これはぜひとも書いてほしいんですけど、いろいろ話を聞いていたら、音楽業界の大人の中で揉みくちゃにされていたんです。
Masaya:うん、ぐちゃぐちゃでしたね。
YUTARO:僕も、いいバンドだなぁとは思っていたけれど、最初からレーベルに引き入れたくて近づいたわけではないんです。"こういう話があるなら、ここに行けばいいじゃん"とかいろいろ茶々入れてたんですけど、あまりにもぐちゃぐちゃだから、最後の方には"そんなテーブル、全部ひっくり返してやるから、うちに来い!"って(笑)。僕、破壊衝動があるんですね(笑)。破壊して、責任を取る、みたいな。
SOGYON:あぁ、それは、すげぇわかります。
YUTARO:音楽だけやりたいのに、面倒くさいことに巻き込まれてるなぁ、って思ったから。
Masaya:そのおかげで、だいぶスッキリしました。
YUTARO:この人(Masaya)が、こじらせボーイだからね(笑)。
Masaya:(笑)ぐちゃぐちゃの中にいた大人のことは、みんな信じられなかったんです。
-A11yourDaysにとって、YUTAROさんとの出会いは、渡りに船だったんでしょうね。
YUTARO:渡した船は"いかだ"ですけどね(笑)!
-(笑)でも、この人なら信じられるって思えたんですよね。
Masaya:はっきりしてるんですよね、YUTAROさんは。メンバー5人がついていきたいと思える大人はYUTAROさんだったっていう。お堅い人よりは、同じ視点の人の方が――
YUTARO:ふざけてる人の方がね(笑)。
Masaya:いいんじゃないかなって(笑)。
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