Japanese
夢みるアドレセンス
Member:荻野可鈴 志田友美 小林れい 京佳 水無瀬ゆき 山口はのん 山下彩耶
Interviewer:高橋 美穂
昨年はメンバーの卒業、活動休止していた小林れいの復帰、さらに新メンバー・オーディション"なれんの!?夢アド!?"から選ばれた水無瀬ゆき、山下彩耶、山口はのんが加入......と、激動の展開を見せた夢みるアドレセンス(以下:夢アド)。大きな山を乗り越えた彼女たちの新体制第1弾シングル『桜』が、3月14日にリリースされる。ここに至るまでとこれからの展望を、メンバー全員に訊いた。
-ちょうど1年前にリリースされたベスト・アルバム『5』のタイミングで、荻野さんと志田さんにインタビューさせていただいたんですが(※2017年4月号掲載)、あれから激動の日々でしたよね。
荻野:そうですね。
志田:ハゲたよね(笑)。
荻野:正直ハゲました(笑)。それくらい大変でしたね、去年は。
-最も印象的だったニュースは、メンバーの変動です。新メンバーのみなさんは、どんな思いや経緯があって、オーディションを受けたんですか?
山口:私は、オーディションの前にモデルの活動をしていたんです。それで、ファッション・ショーに1回出たんですけど、その同じ舞台に出てた方がアイドルさんだったんです。舞台裏では真剣な表情だったんですけど、舞台に出たら笑顔で踊って歌って、また舞台裏に戻ってきたらすごい汗をかいていて。それを見て、かっこいいな! って思ったんです。そこからアイドルに憧れたんですよね。夢アドも、友美さんがモデルをやっていることもあって、もともと知っていたんです。それでオーディションがあると知って、受けてみたいなと思いました。
山下:私はもともとアイドルの曲をよく聴いていたんです。地元が北海道なんですけど、旅行で東京に来たときに、いろんな方が出ているアイドルのイベントを観たことがあったんですよね。それで夢アドは、まずモデルとしての友美さんから知ったんですけど、メンバーの誰を見てもかわいいし、歌も上手だし、スタイルもいいし、憧れてたんです。そのオーディションがあることを知って、親に"受ける"って言っていたんですけど、しばらくして"やっぱり受けるのやめる"って自分で言ったんですよ。こんなグループに自分は入れないと思って。顔も自信がないし、歌も歌えないから。だけど、"やっぱり挑戦してみよう!"と思い直して応募しました。
水無瀬:そもそも私が夢アドを知ったきっかけは、10代のときにカラオケ・ボックスでバイトをしていたとき、"DAM CHANNEL"で夢アドを見たことだったんです。それまでアイドルは知らなくて、アイドル文化も知らなかったんですけど、夢アドのミュージック・ビデオはかっこよくて、アイドルっぽくないと思ったんですよね。しばらくしてアイドル文化に興味を持つようになって、夢アドの曲を聴いて好きになっていったんです。そのころは仕事を辞めてニートになっていたんですけど(苦笑)、オーディションがあると知って、このままじゃいけない、外に出ていろんなことをやってみよう! って思ったんです。実際に出てみたら、自分はこんな甘い考えじゃダメだったなって気づいて。そこからは、"夢アドとして活動するためには人生をかけなきゃ"、"いろんなものを捨てて頑張ろう"って、徐々に想いが募っていった感じですね。
-オーディションは、過酷というか、メンタルを試されるものではあったんですか?
水無瀬&山下&山口:......(※荻野に視線を送る)。
荻野:私、受けてないんでわかんないです(笑)! でも普通に考えて、一般人だった子がいきなりファンの人の前に出て歌って踊って、しかも順位もつくっていうだけで大変なのに、(リリース・イベントで)やる曲も前日に指示されて、踊りもその都度"可鈴のところを踊って"、"友美のところを踊って"って変わっていって、同じポジションをやるわけじゃなかったんです。だから、(もとのメンバーの)4人すべてのポジションを踊れなきゃいけなかった。それに、ダンスの先生がいるわけでもなく、それぞれ動画を観て覚えてもらったから、絶対大変だったと思います。
-そうなんですね! すごく対応力がつきそうですね。
荻野:そうですね。しかもそこで"できます!"って言わないとチャンスを逃すわけで。だからみんな夜な夜な練習していたんだと思います。あの期間、リリース・イベントは毎日ありましたからね。
水無瀬:ほんとに(リリース・イベントの)前日の21時に"明日この曲できる?"って言われるんです。1回もやったことがない曲を"ダンス動画送るから、明日のリリース・イベントに間に合わせて"って。また"やりたければ覚えてきて。無理強いはしないよ"って感じなんですよね。でも、どうしてもやりたいから覚えるんです。また、私が荻野さん(の振付)を覚えてて、他の人も荻野さんを覚えてるようなときは、"じゃあ私は違う人の振付をやるよ"っていう対応力がないと、オーディションに落ちちゃう。だから、全員の振付を覚えなきゃいけなかったんです。
荻野:でも、私たちにはダンスの先生がいたから。動画で覚えるのは、まぁ無理だよね。
志田:細かい振付とかわからないし。
-そんな過酷なオーディションが終わって、この7人がそろって、また再出発できることになったときって、もともといたメンバーとしては安心感もあったんじゃないんですか?
京佳:いや、安心感はなかったです。これからもっと大変になる! って。新しいメンバーが入ることによって、ダンスの立ち位置や歌割りもすべて変わりますから。それで言うと、もともとのメンバーは、この1年でフォーメーションの立ち位置を3、4回直してるんですよ。頭がパンクしそうな状態でしたね。でも、最初は大変だけど、それを乗り越えたらきっと7人で飛躍できるっていうことを頭に入れて頑張ってました、豊洲(2018年2月12日に豊洲PITで開催された"ULTRA YUME LIVE!2018")までは。
荻野:そう。豊洲までは、マジで脳内バグりそうだった。
志田:毎日、終日リハでした。
荻野:頭の引き出しがいっぱいいっぱいだったもん。
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