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INTERVIEW

Japanese

みのべありさ

2017年11月号掲載

みのべありさ

インタビュアー:秦 理絵

-洋楽で好きなアーティストはいましたか?

Avril Lavigneですね。「Girlfriend」で知ったんですけど、一番好きなのは「Complicated」なんです。最初はパンク・ロックだから怖いなと思ってたんですよ。でも、曲がキャッチーだから全部歌えるんですよね。あと、見た目もかっこよくて。高校のときにハマったんですけど、周りの人は洋楽とかは聴かないので、自分のことを理解してくれるのは、ミュージック・ビデオの中のAvrilだったんです。

-洋楽が原点ではあるけど、歌詞は日本語をとても大切にしてますよね。

英語がわからないっていうのもあったんですけどね。でも、20歳ぐらいまでは日本語の歌詞は嫌いで。専門学校に行ってたときに、歌詞についてアドバイスを受けて、"これは違う"みたいなことを言われたときに、"私は自分のために書いてるから、わかってもらわんでもいいよ"ぐらいに思っちゃったんです。尖ってましたね(笑)。

-そんな時代もあるんですね。

振り返ると、人生で一番尖ってた時期ですね。で、そのときにメロディを磨いたんです。どれだけ耳に残るメロディを作れるか。でも、最近になって、日本語の歌詞を書きたいと思うようになったんですよ。もともと小説とか活字の中の風景が好きだったから。いまは人の目を気にせずに書いています。

-"自分のために書いてる"と言いつつ、ありささんの曲は聴いたときにちゃんと景色を思い描けるし、聴き手の心情とも重なるなっていう曲になってますよね。

そう言ってもらえると嬉しいです。アルバムには最近作った曲が半分と、10代のときに作った曲を半分ぐらい交ぜてるんですよ。

-10代のころから数えると、200曲ぐらいストックがあるそうですけど、今回のアルバムに入れる曲はどうやって選んだんですか?

最初に「センス」を入れたんです。で、それに合う曲を入れていった感じですね。同じアーティストでもアルバムには全然違う曲がある方が魅力的に感じるので、そういうアルバムにしたかったんです。最後まで悩んで、「Train Rain」、「悪魔と天使」、「Shall we begin」は新しく書きました。「Shall we begin」はすごくやりたかった曲だし、1stアルバムですけど、みのべありさのいまのベストみたいな感じですね。

-作品として、こういうふうにしたいなっていうコンセプトはあったんですか?

うーん......恋愛ソングは入れないっていうぐらいですね。

-恋愛ソング、ないですか? 「Presents」とか恋愛ソングっぽくも聴こえますけども。

たしかにどっちにもとれる曲もあるんですけど、結構"夢に向かって系"が多かったり、葛藤してたりとかで、"好き"とか"愛してる"っていう歌詞はないんですよ。

-どうして恋愛ソングを入れなかったんですか?

あんまり恋愛はわからんなと思って(笑)。それより人間の深さとかの方が好きなので。そっちを伝えていく方が私らしいと思ったのかな。恋愛の曲、男女のストーリーの曲はわかりやすいし、誰もが共感できるとは思うんですけど、結局その奥を深く掘ると、人と人じゃないですか。だから"結局一緒やん"って思ってしまうんです。私が歌えるのは、人間と人間が思ってることの方なんですよね。

-だから「my vintage」なんかは、相手のことを歌っているようで、自分のことを歌っているような、そんな曲ですよね。

これは昔からある曲です。私は悔しいっていう気持ちから書く曲が多いかもしれないですね。できあがった曲はポップで、キャッチーで、ノリがいいって言われるんですけど、楽しいときにできる曲はあんまりなくて。落ち込んでいるときとか悔しいと思ったときに自分のテンションを上げるために、いま自分が言われたいことを書いてるんです。それは200曲とも全部ですね。