Japanese
みのべありさ
2019年08月号掲載
Interviewer:秦 理絵
スポットライトが当たらない物語の"悪役"こそ愛おしい。そんな独自の視点をテーマに掲げた、和歌山発のシンガー・ソングライター、みのべありさの最新ミニ・アルバム『Side Story』が完成した。真面目に見られがちだという自分自身のイメージを打ち破るように、心の奥底の本心を曝け出した今作は、みのべ自身が"自分にしか表現できないことはなんなのか?"というテーマに向かい合ったことで辿り着いた意欲作だ。レコーディングには、自身が交流のあるロック・バンドのメンバーを迎えて、今まで以上にロックに攻める路線へと振り切ったバイタリティ溢れる今作を軸に、みのべありさの"変化"を探った。
-『Side Story』は1年ぶりの新作ですけど、殻を破ったような感じがしました。
吹っ切れましたね。
-何かあったんですか?
前作『Trouble』(2018年リリースの1stシングル)のときは"たぶん悩んでたんだな"って、今になって思うんですよ。そういう自分を励ますために"トラブルがあっても、前を向いていこう"とか"自分のやりたいことをやっていけばいい"って、自分に対して歌ってた感じがあって。
-『Trouble』のときに悩んでいたことって、今なら少し話せますか?
うーん......悩んでたというより、正解が出てなかったって言うほうが正しいかな。"私はどこに向かうんでしょうか?"っていう答えがわからん感じやったんですよ。でも、今回は"こう行けばいいんじゃない?"っていう道がやっと見えてきて。ちゃんと私にしか書けない視点で曲を書こうって思えたんです。そこから、今回のアルバムのコンセプトが決まって、作品作りに向き合っていけたんですよね。
-今回のアルバムに掲げたコンセプトっていうのは、資料にも書いてある"誰もが主役になることができる"っていうようなことですか?
そう。どちらかと言うと、私は"主役"と言うよりも、"脇役"のほうが好きだなと思ったんです。タイトルは伏せておきたいんですけど......ある映画を観たときに、"ヒーローって、ちょっと甘やかされてない?"って思ったんですよね(笑)。
-面白い着眼点ですね(笑)。
みんながそういう視点で観てるかはわからないんですけど。たぶん私は少数派の人生を送ってきたと思うんです。だから、悪役とか脇役のほうが身近に感じられて。私はこんなに頑張ってるのに、なんで結果が報われへんのやろうとか......。
-ヒーローにやっつけられる悪役のほうが共感できた?
そう、悪役のほうが努力の人だと思ったんです。もしかしたら、同じように感じる人もいるかもしれない。だから私がそういう曲を書いて、悪役でも夢を追い掛けられるって教えてあげたいなと思ったんです。それで今回は悪役目線の曲が多いんですね。
-特に「Villain」、「Character」、「Who am I」の3曲が、それぞれ少しずつ立場を変えながら"悪役"っていうテーマで書いた曲ですね。
そうですね。悪役って健気だと思うんですよ。かわいい(笑)。あんまりこういうことを言う人もいないから、曲にしたら面白いかなと思ったんです。
-「Character」では、"幸せな誰かの知らせには 素直になれない/転びそうなあの子の瞬間は 黙って見ていたの"って歌ってて。ちょっと意地悪な気持ちだけど、わかるなっていう。
"みんなそうなんちゃう?"って思うんですよね。この素なところを書きたかったんです。今までの私は"いい子ちゃん"な感じできちゃったから......もっとグサグサしたかったんですよ。本音って、そんなに簡単に言えないじゃないですか。共感されるかわからない怖さがあるから。でも、私にはせっかく音楽っていうツールがあるから、ちゃんと言ってみようと思って、この曲を書いたんです。
-この曲では、自分のイメージを打ち破りたいっていう気持ちもあったんですか?
そうですね。この「Character」は"性格"っていう意味なんです。ある人から見たら、"真面目や"って思われる子でも、別の人から見たら、"悪い人や"って思われる面もあるじゃないですか。そういうのを知ってほしいなって思った瞬間にこの曲が出てきて。映画のワンシーンを考えながら書いた曲ではあるんですけど、できあがってみて、もしかしたら、これは私のことを歌ってるのかもしれないなって思いました。ここからいろいろな悪役のタイプを描いてみようと思って、アルバムのコンセプトが決まったんです。
-「Villain」は、また少し違う視点の悪役ですね。
振られるほうの失恋ソングは世の中にいっぱいあるから、振るほうの気持ちを歌ってみたいと思って書いた曲ですね。
-以前のインタビュー(※2017年11月号掲載)では、みのべさんは"ラヴ・ソングを書けない"っていう話もしてましたけど、これはラヴ・ソングですよね?
あ、最近は書くようになったんです(笑)。でも、あんまりストレートなラヴ・ソングではないですよね。たぶん今回のアルバムは、全部があんまり周りにないような少数派の意見を書いてるんです。多いほうを歌っても届かない気がして。
-ラヴ・ソングと言えば、「Drive days of LOVE」もドライブ・デートの曲ですよね。
「Drive days of LOVE」は"LOVE"を叫びたいと思ったんです。恋愛の曲でもあるけど、家族への愛でもあるかな。......でも、ラヴ・ソングを書くようになったのは、たしかに変わりましたね。
-何か心境の変化があったんですか?
それも吹っ切れたのかもしれないです。もっと優しいことを歌いたくなったというか。"私にしか書けない音楽ってなんだろう?"と考えてた時期があったんですけど、それで辿り着いたのが、思いっきり"LOVE"を叫んだりするような、ハッピーでポジティヴなサウンドなのかなと思ったんですよね。
-なるほど。サウンドの方向性で言えば、今まではポップな印象が強かったけど、かなりエッジの効いたロック路線になったなぁと思いますが。
そうなんですよ。そこも変わったんですよね。
-どうして変わったんですか?
どうして?......音楽の趣味が変わったことに、あんまり理由はないんですけど。でも、前はいろいろなものが好きだったけど、"このサウンドが好き!"みたいなのが明確になった気がします。それがロックだったんです。あとは、"みんなで作りたい"っていう今までの自分になかった感情が湧いてきたのも大きいと思います。ずっとひとりでやってきたから、孤独な感じだったんですけど。
-過去のインタビューでは"他人を信用できない"とも言ってました。
そうそう(笑)。『Sensation』(2017年リリースの1stアルバム)のときは、ほんまにそんなんやって。でも、最近横の繋がりが増えたんですね。アーティストの仲間ができたんです。もともと人見知りで、それを克服したいなと思って、昨年夏ぐらいから"トモダチ100人大作戦"っていう企画ライヴを始めたんですね。そしたら、ほんまに友達がいっぱいできて。急にLINEも動き始めたから、"人ってこんなに忙しいんか!"ってなってます(笑)。そこから繋がった新しいバンド・メンバーと一緒にやろうっていう勇気も出てきて。秦さんにインタビューをしてもらってから1~2年で、"こんなに変わるのか!?"っていう感じなんですけど。
-いいじゃないですか。しかも、その変化も一歩通行じゃなくて、戻ることがあっていいと思うんですよ。次の作品では"孤独に作ってみました"とか。
言い出しそう(笑)。うん、だから"今の私"がこのモードなんですよね。
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