Overseas
MEW
Member:Jonas Bjerre(Vo) Johan Wohlert(Ba)
Interviewer:KAORU
クラウド的なものにアクセスすれば、すべてがいつでも手に入る。その弊害として、知識を得ようとか、知識を蓄積しようとか、そういう気持ちが人々からなくなっているような気がして、これは問題だなって思うんだ
-世界のポップ・シーンでは、これまでよりさらに分業制が盛んに行われていますね。合理的な手法ではありますし、COLDPLAYなどのロック・バンドもそのような手法を取り入れていますが、そのようなことをどう感じますか?
Jonas:僕らも分業制のコラボレーションを反対はしないし、むしろそれはそれでポジティヴなことだと思うんだけど、やっぱりアプローチ次第なんだろうなぁ。要するに、不特定多数を満足させるような音、つまりは売れるものを作ろうという姿勢でやっているのであれば、それは音楽ではない。ただの商品になってしまうと思うから。僕らは少なくとも、自分たちの音楽がシャンプーのような商品になっていくのは嫌だっていうふうに考えてやってる。音楽というのものは、聴くだけじゃない、いろんなことが相まって"ひとつの大きな体験"となるものだと思っている。例えば車の中で音楽をかけて、思わず車の中で頭を揺らしてしまうような、そういう体験を伴うものが音楽であってほしいと思って僕らは曲を作っている。人に楽しんでもらいたいということも大事なんだけど、やっぱり自分たちが聴いて楽しめるもの、面白いと思えることが一番大事だよね。そういうことを踏まえて、次のステップに踏み入れる、次の自己表現に進んでいけそうな作品を大事にして、ひとつひとつの作品を作っていきたい。それができれば十分満足だし、それで生活していけたらもっと嬉しい。でも、将来のことはまったくわからない。ある意味では今が頼りない状況だっていうことを僕らも理解しているけども、少なくともそう信じて音楽を作っているよ。
-そんなあなたたちにとって、最近のお気に入りのアーティストはいますか?
Jonas:Dear Eyesというアーティストは、サビのところがとても美しくてクオリティの高い曲を出してるよ。A TRIBE CALLED QUESTの新作『We Got It from Here... Thank You 4 Your Service』(2016年リリース)も好きだし、あとはやっぱり、David Bowieの最後のアルバム『★』(2016年リリース)だね。とてもよく聴いているよ。
Johan:あんまり新しいのを聴いてないんだよなぁ。メタル系のバンドで、MASTODONの新作(2017年3月リリースの8thアルバム『Emperor Of Sand』)を楽しみにしていたんだけど、前の作品が好きだったから、新作を聴いたときはちょっと"あれ?"って思った部分もあって。でもやっぱり、それもバンド自身が違うことをやりたいっていう姿勢がそこにあるような気がするし、そういう意味においてはやっぱりとてもクールなバンドだと思ってる。へヴィ系はしばらく聴いてなかったし、聴いたときに"おぉ!"って思った。なかなか耳には厳しいんだけど。ただ、バンドのDNA的な部分ではすごく好きだね。
-先ほど"ちょっと聴き"という話がありましたが、日本でも定額制音楽サブスクリプションサービスが盛んになってきていて、私も活用しています。しかし、Katy PerryがSpotifyと距離を取ったことに象徴されているように、アーティストが納得するロイヤリティが得られているようにはあまり思えないのですが、あなた方はどう感じていますか?
Jonas:僕にははっきりした意見があるんだけど、一番の問題は、アーティストへの支払いがない、あったとしても、本当にびっくりするくらい少額だというその部分だ。ただそれは契約の仕方次第だと思うし、レーベルによっても、あるいは配信元によってもそのへんのシステムが一貫されていなくて異なっているから......。そこだよね。長い目で見たら、配信というものが生き残る術はここをきちんと機能させていくしかないんじゃないかと思ってる。だって、今フィジカルのセールスというものがまったく望めない状況のなか、CDとして買わせるようにみんなを持っていくのはとても難しいことだ。これだけ世の中が便利さというものに走っているなかで、やっぱりストリーミングというものの便利さ、その機能においては何にも勝るものがあると思うし、ビッグなアーティストがそれを活用しなというのはものすごく勇気のいることだと思うと同時に、(Katy Perryのような)大きいアーティストだからこそ言える部分でもあると思う。僕としてはストリーミングという発想、存在は大変素晴らしいと思ってる。だから、あとは支払いという部分を含めた機能性を高めることができればいいんじゃないかな。
-さらに具体的に、サブスクリプションのメリットとデメリットをどう考えますか?
Jonas:音楽はホントに変わったよね。ただね、これはどういう時代に育ったかによって違うと思うんだけど......。僕の場合は、相変わらず地元のお店に行ってアナログ盤を探すのが大好きだし、欲しいものがなければオーダーしてでも手に入れる。それで、アナログ盤を手にしたときの匂いとか、持ったときの感覚とか、見る幸せとか、懐かしいなぁって思ってしまうんだ。でもやっぱり、今の時代の人たちはそういう行動に馴染んでいない。WEBがそこにあって、プラグインすれば手に入る。そういう育ち方をしてきた人たちは全然懐かしいとも思わないだろうし、それを求めないということも全然理解はできるんだよ。例えばテレビだって、かつてはみんな好きな番組が1週間に1回やるのを待っていなきゃならなかったけど、今は録画しておけばいつでも好きな時間に好きなだけ観ることができる。しかもテレビの連続ドラマという、エンターテイメントを趣旨として作られたものがこれだけ簡単に手に入ってしまうのであれば、音楽がそれに負けてしまうのも無理はない。音楽って楽しむためだけのものでもないし、用途が違うもんね。あとやっぱり、こうやってクラウド的なものにアクセスすれば、すべてがいつでも手に入る。その弊害として、知識を得ようとか、知識を蓄積しようとか、そういう気持ちが人々からなくなっているような気がして、これは問題だなって思うんだ。それは教育においてもそうだし、自分で時間をかけて、時間を費やして、知識を手に入れて、それを自分のものにすれば、それを組み合わせてさらに新しいものを生み出していくこともできると思ってて、それが思考という、考えるというプロセスだと思うんだけど、それがどんどんなくなってきているっていうのがすごく問題じゃないかなって思ってるよ。
-MEWはこのあと、世界ツアーを控えていますが、ツアーは楽しいですか? また、来日の予定は?
Johan:ツアーは大好きだし楽しいよ! 家族や友達、家から離れなきゃいけないという意味ではつらい部分もあるけど、やっぱりレコードに費やした努力、頑張りに対する反応が直接返ってくるのがライヴっていう場だから、来ている人たちの反応を目の当たりにできるっていうことが一番のやり甲斐だと思ってるし、それはすごく楽しい。あと友達と過ごすっていう意味でも、ツアーって最高だなって思う。
Jonas:たまにこういうことやってるから、僕らは大人になれないんだなって思う(笑)。ツアーをやってることは全然仕事っていう感じがしないし(笑)。たまにこれを"仕事だ"って自覚しないといけないんじゃないかって、じゃないと大人になれないんじゃないかって思うときがあるくらいだよ。でも、それをファンが受け止めてくれる、待っててくれる人がいるっていうのは本当にありがたいことだし、これがなかったら、もしかしたら地下室で"あーあ"って思いながら僕らは今でもやってたのかもなって思う。
Johan:"あぁ、アーティストって世界はこんなに素晴らしいのに、なんで世界は僕らを知らないんだ!"って言ってたかもしれないもんね(笑)。
Jonas:そして日本でも9月にツアーをやるよ。東京2本、大阪1本の計3本のツアー。楽しみにしててね!
LIVE INFO
- 2025.07.15
-
有村竜太朗
板歯目
BLUE ENCOUNT
桃色ドロシー
[Alexandros]
Mirror,Mirror
TENDOUJI × 浪漫革命
SCOOBIE DO
キミノオルフェ
羊文学
Saucy Dog
Ivy to Fraudulent Game
- 2025.07.16
-
有村竜太朗
YOASOBI
BLUE ENCOUNT
The Gentle Flower.
桃色ドロシー
GLIM SPANKY
BIGMAMA × Dannie May
坂本慎太郎
Base Ball Bear × PEDRO
SHE'S × ヨイズ
TenTwenty
Saucy Dog
- 2025.07.18
-
斉藤和義
YOASOBI
フレンズ
[Alexandros]
SVEN(fox capture plan)
板歯目
東京スカパラダイスオーケストラ
ExWHYZ
GLIM SPANKY
the paddles
キュウソネコカミ
NEK! × komsume
KiSS KiSS
Organic Call
SIRUP
ぜんぶ君のせいだ。
SAKANAMON
ヤングスキニー
ACIDMAN
Laughing Hick
TENDOUJI
cinema staff × eastern youth
- 2025.07.19
-
豆柴の大群
浅井健一
フレンズ
"NUMBER SHOT2025"
コレサワ
YOASOBI
PIGGS
鶴
東京スカパラダイスオーケストラ
"KESEN ROCK FESTIVAL'25"
ASP
Novelbright
"JOIN ALIVE 2025"
shallm
Eve
"OSAKA GIGANTIC MUSIC FESTIVAL 2025"
キノコホテル
UNCHAIN
竹内アンナ
め組
"焼來肉ロックフェス2025"
SPECIAL OTHERS
ExWHYZ
LOCAL CONNECT
寺口宣明(Ivy to Fraudulent Game)
ぜんぶ君のせいだ。
いきものがかり
新しい学校のリーダーズ
"DAIENKAI 2025"
チリヌルヲワカ
片平里菜
PENGUIN RESEARCH
荒谷翔大
Nothing's Carved In Stone
マオ(シド)
- 2025.07.20
-
神はサイコロを振らない
"NUMBER SHOT2025"
斉藤和義
[Alexandros]
ビッケブランカ
"KESEN ROCK FESTIVAL'25"
ASP
"JOIN ALIVE 2025"
松永天馬(アーバンギャルド)
さめざめ
キノコホテル
HY
Eve
"OSAKA GIGANTIC MUSIC FESTIVAL 2025"
崎山蒼志 / NakamuraEmi / ズーカラデル / TENDRE ほか
GRAPEVINE
"焼來肉ロックフェス2025"
清 竜人25
PK shampoo
"DAIENKAI 2025"
LOCAL CONNECT
ROF-MAO
いきものがかり
GARNiDELiA
ブランデー戦記
- 2025.07.21
-
"NUMBER SHOT2025"
斉藤和義
PK shampoo
LOCAL CONNECT
東京スカパラダイスオーケストラ
ASP
鶴
TENDOUJI
jizue
め組
HY
PIGGS
終活クラブ
小山田壮平 / 奇妙礼太郎 / 安部勇磨(Band set) ほか
ぜんぶ君のせいだ。
アーバンギャルド
僕には通じない
LACCO TOWER
GOOD ON THE REEL
いゔどっと
ビレッジマンズストア
GRAPEVINE
Homecomings
SpecialThanks / レイラ / GOOD4NOTHING / THE FOREVER YOUNG ほか
アカシック
PENGUIN RESEARCH
- 2025.07.22
-
Hump Back
終活クラブ
the telephones
- 2025.07.23
-
東京スカパラダイスオーケストラ
板歯目
フラワーカンパニーズ×アイボリーズ
9mm Parabellum Bullet
女王蜂
- 2025.07.24
-
水平線
板歯目
bokula.
ビレッジマンズストア
竹内アンナ
the paddles
- 2025.07.25
-
四星球
マカロニえんぴつ
セックスマシーン!!
東京スカパラダイスオーケストラ
"FUJI ROCK FESTIVAL'25"
キュウソネコカミ
FIVE NEW OLD
有村竜太朗
Ivy to Fraudulent Game
のうじょうりえ
輪廻
RAY
らそんぶる
UNCHAIN
ゴキゲン帝国
miida
bokula.
感覚ピエロ
- 2025.07.26
-
あれくん
[Alexandros]
Eve
"OGA NAMAHAGE ROCK FESTIVAL vol.14"
GANG PARADE
須田景凪
コレサワ
LOCAL CONNECT
アーバンギャルド
reGretGirl
"FUJI ROCK FESTIVAL'25"
ASP
Creepy Nuts
FIVE NEW OLD
PENGUIN RESEARCH
マオ(シド)
さめざめ
Academic BANANA
"MURO FESTIVAL 2025"
WtB
有村竜太朗
Czecho No Republic
Mrs. GREEN APPLE
- 2025.07.27
-
Eve
東京スカパラダイスオーケストラ
MAPA
神はサイコロを振らない
"OGA NAMAHAGE ROCK FESTIVAL vol.14"
LOCAL CONNECT
"FUJI ROCK FESTIVAL'25"
ASP
コレサワ
DURDN
"MURO FESTIVAL 2025"
Mrs. GREEN APPLE
- 2025.07.28
-
THE YELLOW MONKEY
パピプペポは難しい
のうじょうりえ
Hump Back
- 2025.07.29
-
大森靖子×銀杏BOYZ
斉藤和義
RELEASE INFO
- 2025.07.15
- 2025.07.16
- 2025.07.18
- 2025.07.19
- 2025.07.20
- 2025.07.23
- 2025.07.25
- 2025.07.29
- 2025.07.30
- 2025.07.31
- 2025.08.01
- 2025.08.06
- 2025.08.08
- 2025.08.13
- 2025.08.15
- 2025.08.20
FREE MAGAZINE
-
Cover Artists
Organic Call
Skream! 2025年07月号