Japanese
TRY TRY NIICHE
2016年07月号掲載
Member:ヲクヤマ(Pf/Vo) 柴山大樹(Gt) たなべあきら(Ba) ゆーみん(Dr)
Interviewer:蜂須賀 ちなみ
2015年7月に活動開始、そのわずか半年後にはスペースシャワー主催オーディション"DayDreamBeliever -vol.4-"にてグランプリを獲得。以降、急速に注目を集めているピアノ・ロック・バンド、TRY TRY NIICHE。彼らにとって初の全国流通盤となる1stミニ・アルバム『FLOWERING』は多種多様な6曲でバンドのポテンシャルを見せると同時に、4人の表現の核にある"音楽しかない"という覚悟を打ち出すような作品だ。このたびSkream!ではメンバーにインタビューを敢行。"新しいピアノ・ロック"を標榜する彼らが生み出す、表現の根底を探った。
-まず、結成の経緯を聞かせてください。
たなべ:前にやっていたバンドが2014年の年末に解散しまして。で、どうしようかなっていうときに僕がこの3人に声を掛けました。
-もともとピアノ・ロックのバンドを組む予定だったんですか?
たなべ:そうですね。既存のピアノ・ロックの中に"これだ!"って思えるものがなくて、それなら自分たちでやろうと。ピアノ・ロックって言うと、きれいな感じのものか、はたまた重たいラウド系なのか、みたいな両極になっている気がしたので、もっとギター・ロック感のあるピアノ・ロック・バンドがいてもいいんじゃないかと思って。
-なるほど。そうして2015年7月に活動を開始してからすぐに、"DayDreamBeliever"、"MASH FIGHT"、"RO69JACK"などのオーディションに参加しています。
たなべ:自信はありましたね。そのために準備期間も作っていたので。
-準備期間?
ヲクヤマ:結成は2015年の1月で、そこから7月に活動を開始するまで半年間の準備期間があったんですよ。最初に4人でスタジオに入ったときに、"このバンドは音楽で食べていくから"って目標を決めて、じゃあそのうえで何をどうするかを話すミーティングの時間を練習ごとに作って。
-ミーティングはどういう感じでやっているんですか? やっぱりリーダー(たなべ)中心ですか?
たなべ:いや、そうではないですね(笑)。みんながみんな、ワチャワチャしているというか。
ヲクヤマ:ゆーみんはちょっと静かかな?
たなべ:守護神だからね。
柴山:うん。
ゆーみん:ここぞっていうときに喋ります(笑)。
たなべ:基本的に、みんなでどんどん意見を言っていくというよりかは、それぞれがちゃんと人の話を聞く人たちなので、それがいいなと思います。そこまで"これは譲れない!"みたいな考え方をしている人がいないので。
-それこそ、オーディションに勝つ方法などの作戦もミーティングで練っていったんじゃないですか?
柴山:今までの優勝バンドの映像を観て研究していましたね。
ヲクヤマ:あー、ステージングとか研究したねぇ。自信を持って弾くとか、前を向いて弾くとか、今メジャー・シーンで活躍している人はそういうのが当たり前にできている人たちばっかりだと気づいて。優勝バンドもそうだったので、そういうところはうちらも実践していきました。
-結果的に"DayDreamBeliever"ではグランプリを獲得しましたし、他のオーディションも結構上まで進みましたよね。そうやってバンドが早い段階から注目を集めているという状況を、当時のみなさんはどう捉えていましたか?
柴山:そのとき俺は、オーディションに出ていたことも知らなくて(笑)。だから最初は"あ、そうなんだ"みたいな感じでしたね。
たなべ:思っていたよりも良い結果が出たというか。ある程度はいけるだろうと思っていたけど、ここまで短い期間でいろいろな人に知ってもらえる状況になるとは思ってなかったです。
ゆーみん:私はニーチェ(TRY TRY NIICHE)に入るまではバンドマンでもなかったし、普通の大学生だったんです。そこで急に環境が変わってしまったので、嬉しい気持ちはあったんですけど、それ以上に"もっとしっかりしなきゃ"と思ってました。
-みなさん落ち着いていますよね。正直、もっと浮かれてもいいんじゃないかと思うのですが......。
ヲクヤマ:調子に乗ると足をすくわれるっていうのは気をつけていることで。心の中では浮かれてるけどグッとこらえて、やることはちゃんとやるっていうスタイルです。
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