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INTERVIEW

Japanese

jizue × fox capture plan

2016年06月号掲載

jizue × fox capture plan

jizue:山田 剛(Ba) 井上 典政(Gt) 片木 希依(Pf) 粉川 心(Dr)
fox capture plan:岸本 亮(Pf) カワイヒデヒロ(Ba) 井上 司(Dr)
インタビュアー:岡本 貴之 Photo by 加藤 智裕

-foxは5月11日リリースの新作『透明色のクルージング』でシンガー・ソングライターのKeishi Tanakaさんをフィーチャーしていますし、jizueも何度かヴォーカル入りの曲を発表していますが、ヴォーカル入りの曲を作るときに考えるのはどんなことでしょうか?

岸本:ちょうど昨日も、彼(Keishi Tanaka)のステージにゲストで呼んでいただいてライヴをやったんですけど、ライヴをやっている感じだと普段foxの3人でやっているテンション感とそんなに変えてないと思います。インストと歌モノってそこまで分離させて考えていないんですけど、今回リード曲の歌詞は日本語で書いていて、それによって邦楽ロックやJ-POPを聴くリスナーにも届いたらいいなと思いますし、歌があるからこそ聴かせられる世界観があると思います。Keishi君も曲を作ったりして、バンドの3人だけでは持てなかった感性を入れて新しいことができたかなという気持ちです。

山田:なんでヴォーカルを入れようと思ったんですか? 初めてですよね。

岸本:レコード会社が一緒ということもあるんですけど、もともとKeishi君がやっていたRiddim Saunterというバンドを僕が好きで、ディレクターに"紹介してよ"って言っていたんです。でもディレクターはそのことをすっかり忘れていて、"今回こういう話があるねんけど"って言われて。"いや僕、前から言ってたじゃないですか"って(笑)。

片木:好きって言ってるやんかって(笑)。

岸本:それで去年、リミックスを1曲やって、それからライヴを一緒にやるという感じです。同世代ということもあって仲良くなるのも早かったですね。俺をイジるのもかなり上手くなってるから。

一同:(爆笑)

-岸本さんはイジられる方なんですね。

岸本:そうなんです、イジられ王子です(笑)。

粉川:イジられるのに、王子(笑)。

カワイ:ライヴでも、明らかにこの人を初めて見たお客さんも、何も面白いことも言ってないのに開口一番で笑うんですよ(笑)。

片木:えぇポジションやなぁ。

岸本:jizueはこれまでShing02さんや、中嶋イッキュウさん(tricot)などをフィーチャリングされているわけじゃないですか? そのへんはどうですか?

片木:名司会者やな(笑)。もともと、jizueは私が加入するまでは歌モノのバンドだったんですよ。

山田:ヴォーカルありのバンドだったんですけど、インスト楽曲の上に歌が乗るというスタイルですね。

片木:めっちゃハードコアなサウンドの上に、楽器のように歌が乗る感じです。

粉川:シンセ的に乗せたかったんよな。

岸本:あぁ、なるほど。

片木:私が加入する前に初めて観に行ったときは、Björkのようなイメージ。私が入ったタイミングで4つの楽器が合わさるエネルギーで音楽を作ろう"ということになって。そこから何枚目かのアルバムで"歌を入れよう"となったときに、やっぱり"言葉の持つ力や伝えられるメッセージはすごいな"という話になったんです。より多くの人にわかりやすく伝わるというか。インストってやっぱり聴いてもらうことにひとつハードルがあると、どこに行っても感じられるので、自分たちが伝えたいメッセージをちゃんとシェアして作りたいなとアルバムを作るたびに思うし、最近はそれがちょっと上手くなっているのかな?という成長も感じられますね。

岸本:去年、東京でjizueとツーマンをやってShing02さんがゲスト出演されたとき、すごくカッコよかったですよね。jizueはもともと4人でもカッコいいけど、Shing02さんが入ることで空気感がすごく変わって。インストのライヴを観ていて、急に歌モノが入って流れが変わったなと思うときはあるけど、その流れが無理がなくてすごく合ってるなと思っいました。