Japanese
1000say
2015年10月号掲載
Member:MAN(Vo/Gt) API(Vo/Ba)
Interviewer:白崎 未穂
-そうして1stフル・アルバム『APOLLON』から、4年の時を経て、10月7日に2ndフル・アルバム『BABYLON』をリリースということでおめでとうございます! 今作が完成した今はどんな気持ちでいますか?
MAN:僕、Twitterでレコーディング中に"全然寝れない"とか"本当にキツイ"とか"締め切りがもう過ぎてる"だとか......ネガティヴな発言を繰り返していたんですよ。でも実際はすごく楽しかったです。音楽を作るっていうのは、自分にとってやっぱり最も楽しいことなので、ポーズでつらいアピールしてました(笑)。特に今回の作品は、過去の作品よりもセルフな部分を増やしていったんですよ。
-セルフな部分というのは?
MAN:それこそ過去には1から10まで第三者と一緒に作品を録って、ディレクターさんがひとりいて、テイクのセレクトやってもらって、みたいな。いわゆるレコーディングっぽいレコーディングをやってたんですけど、今回はテイクのセレクトも自分でやるし、ドラム以外はすべて僕の自宅で録音しています。これまでより作品に対して、自分で責任を持ちたいというか、自分でやれるところまでやりたいという気持ちが強かったです。最終的なミックスとマスタリングは、いつもお世話になっている安宅さんにお願いしました。自分たちでやれることはやるっていうDIYの範囲をすごく広げたアルバムだったので、その分大変だったし、楽しかったですね。
-そうやって完成したアルバム『BABYLON』ですが、この"BABYLON"という言葉はどういったふうに決められたのでしょうか。
MAN:今作は"近未来都市"をテーマに作ったアルバムです。自分が思い描いた近未来都市はいろいろ便利になっている部分がありつつも、でもやっぱりどこか歪が生じたり、荒廃していく部分があったり......それはもしかしたら貧富の差だったりするかもしれないし。そういったものを想像して作りました。
-その"近未来都市"というテーマはどこから?
MAN:今作の構想自体は2011年から考えていて、前作『APOLLON』を作り終わった時点から、次の作品は近未来都市をテーマに"BABYLON"というアルバムを作ろうと考えていました。というのも、2011年は震災があった年で、日本全国民が、味わったことのない恐怖と悲しみと不安を感じたタイミングだったはずだし、それまで当たり前だったものが当たり前じゃなくなったと思うんですよ。こういうことって起こり得ることなんだなと実感しました。そして、今後もあり得るかもしれないって、そういうことをいろいろ感じたタイミングで、いってしまうと僕が描きたいなと思ったのは、ネガティヴな近未来都市だったんです。でも最終的に今作で結論として持っていきたいと思っていたのは2012年に配信シングルでリリースしたTrack.11「流星DESTINY」です。どんな未来が待ち受けていても、人間が生きていけるエネルギーというのは、僕は"希望"だと思っていて、その希望を心の根っこに持ち続けることができればたとえ厳しい世の中になったとしても、自分らしく生きていけると僕は思ってます。ネガティヴな未来を描きつつも、最終的に大切なものっていうのは、自分の心の中に眠っているものなんだっていうのを表現するアルバムを作りたいと思っていました。
-なるほど。たしかに2011年は国内のほとんどが混乱していたかと思います。そんな中でこの"BABYLON"という言葉はどこからでてきたものなのでしょうか。
MAN:Bob Marleyの「Babylon System」という曲があるんですけど、レゲエ・アーティストって、"BABYLON"っていう言葉をよく使うんですよ。ある意味では"悪しき権力"や"欲望渦巻く街"を意味する言葉で、そういったものを"Babylon"って言ったりするんです。レゲエをやってる友達なんかは、"これから歌舞伎町行くんだよ"って言うと、"あー、Babylon Cityね"って返したりするような感じです。そういう友達がいたから、この言葉が出てきたって感じですね。
-フェードインで始まるTrack.1「THE GATEWAY TO BABYLON」は、その"BABYLON"へと誘う序章的な役目となっている楽曲で、それに続くTrack.2「DET-ROCK」は、小説をそのまま読んでいるかのように畳み掛けられる言葉の圧に驚かされますが、この曲はどのようにして生まれたのでしょうか。
MAN:この曲は、アメリカのデトロイト・シティを意味した"DET"なんですけど、数年前にデトロイトが財政破綻して、インターネットで街が荒廃した画像が、ものすごく出回ったと思うんですけど。あの画像を見たときにすごくインスパイアを受けて、栄えていたものが滅びていく儚さや怖さとか、そういったものを感じたんですよ。それは、僕らのいる東京だってあり得るかもしれない。そういった危機感を覚えたときに、実質的なオープニング・ナンバーのこの曲で、自分たちがたしかなものだと思っていたものが滅びてしまうのかもしれないということをまずは描きたいなと思っていました。
-とはいえ、"筋書きを変える術はこれまでもこれからも すべてボクたちの胸の中にある" と希望をちゃんと持たせてくれていますね。その希望を引き継ぐかのように続くTrack.3「SPECTRUM」は歌詞に"ボクらの想いよ 届け!"とありますが、この"想い"とはどんなものだったんですか?
MAN:『BABYLON』に収録することはもともと想定していたんですけど、1000sayのデビュー5周年記念にフリー・ダウンロードでリリースした曲なんです(※2013年リリース)。この「SPECTRUM」で、まず最初に伝えたかったものは"感謝"でした。自分たちも人並みにバンドをやっていく中で解散の危機もあったし、バンド内の人間関係が悪化したこともありました。それこそCDのセールスが落ち込んで、苦しい状況というのも経験しました。それでも自分たちがバンドを続けられてきたのは一緒に共演してくれた仲間のバンドマンたちと支えてくれてるファンのみんな。1000sayっていうバンドがもがきながら続けてきて、海外の大きなステージに立てたりとかそういったことっていうのは、僕たちの力だけで掴み取ったものではなくて、やっぱり応援してくれるみんながいたからこそだと思うんで、一緒に誇って欲しいなという気持ちがすごくありました。そういった周りに対する感謝っていうものを伝えたいってことで、5周年のタイミングで作った曲なんです。なので、感謝の気持ちが大きいと思います。
-歌詞がひと際少なかったのは、Track.4「FIFI」。途中ダブステップを取り入れた展開が入ることでどんどんリズムだけを追いかけたくなる楽曲だなと。これはどんなふうに制作された楽曲でしょうか?
MAN:赤裸々な話をするとですね、僕の友人にロサンゼルス在住のプロデューサーがいるんですよ。わりと有名なアーティストをプロデュースしてるんですけど、彼が帰国したときに会ったらものすごく説教されて"もっとちゃんと売れる曲作れよ""日本人に向けて作ってるんだから、もっとわかりやすく、もっと泣きメロを意識して!""オリコンのチャート見て勉強してる?"って言われたんですよ。それに対して、ムカついて書いた曲です。
-なるほど(笑)。この曲はそれと間逆の楽曲というわけですね。
MAN:そうです(笑)。僕もオリコンにチャートインしてる楽曲で好きな曲はもちろんありますよ。でも逆を言えば、チャートインしないであろう楽曲に勇気づけられているものもたくさんあるので、そういう一元的な物の見方に腹が立ったんですよね。なので、イメージとしては、BATTLESのリズム感とTHE BUGGLESの近未来感やヴォコーダー感。自分の好きな新旧のアーティストの要素を組み合わせて作ったという感じです。結構、露骨に意識して作りました。「Video Killed The Radio Star(ラジオスターの悲劇)」が入ってるアルバム(1980年にリリースした1stアルバム『The Age Of Plastic』)の「Video Killed The Radio Star」以外の楽曲もすごく好きで(笑)、その要素をどうにか1000sayでできないかなと思って自分たちなりに表現しました。
LIVE INFO
- 2025.10.23
-
DYGL
RADWIMPS
キュウソネコカミ
終活クラブ×ザ・シスターズハイ
MONOEYES
挫・人間
cakebox(シノダ/ヒトリエ)
RAY
古墳シスターズ
トンボコープ
go!go!vanillas
- 2025.10.24
-
LUCKY TAPES
ExWHYZ
RADWIMPS
amazarashi
YOASOBI
YONA YONA WEEKENDERS
TenTwenty
THE BACK HORN
DYGL
アイナ・ジ・エンド
すなお
ポルカドットスティングレイ
OKAMOTO'S
藤巻亮太
キタニタツヤ
FIVE NEW OLD / 浪漫革命 / MONONOKE(O.A.)
WHISPER OUT LOUD
Cody・Lee(李)
BIGMAMA
僕には通じない
NOMELON NOLEMON
PEDRO
アーバンギャルド
- 2025.10.25
-
フラワーカンパニーズ
秋山黄色
センチミリメンタル
東京スカパラダイスオーケストラ
コレサワ
超☆社会的サンダル
eastern youth
打首獄門同好会 / ガガガSP / 片平里菜 / AMEFURASSHI ほか
chilldspot
TOKYOてふてふ
brainchild's
フレデリック
LACCO TOWER
YOASOBI
森 翼
Appare!
Rei
Age Factory
DeNeel
osage
優里
Lucky Kilimanjaro
KANA-BOON
ASH DA HERO
the paddles
シド
cinema staff
SUPER BEAVER
Mrs. GREEN APPLE
ズーカラデル
bokula.
橋本 薫(Helsinki Lambda Club)
toe
ザ・ダービーズ
山内総一郎
INORAN
藤巻亮太
Omoinotake
OASIS
- 2025.10.26
-
フラワーカンパニーズ
DOES
センチミリメンタル
THE BACK HORN
Lucky Kilimanjaro
東京スカパラダイスオーケストラ
崎山蒼志
PIGGS
KANA-BOON
eastern youth
渡會将士
森 翼
超能力戦士ドリアン
優里
bokula.
モーモールルギャバン×ザ・シスターズハイ
オレンジスパイニクラブ
Appare!
ポルカドットスティングレイ
Age Factory
古墳シスターズ
Cody・Lee(李)
DeNeel
Mrs. GREEN APPLE
osage
阿部真央
moon drop
jizue
DYGL
INORAN
OASIS
ACIDMAN
9mm Parabellum Bullet
I Don't Like Mondays.
- 2025.10.27
-
YOASOBI
錯乱前戦
Damiano David(MÅNESKIN)
- 2025.10.28
-
終活クラブ
SIX LOUNGE
アイナ・ジ・エンド
YOASOBI
吉澤嘉代子
藤巻亮太
超能力戦士ドリアン
サニーデイ・サービス × NOT WONK
リュックと添い寝ごはん
- 2025.10.29
-
吉澤嘉代子
Damiano David(MÅNESKIN)
amazarashi
キュウソネコカミ
moon drop
怒髪天
- 2025.10.30
-
超☆社会的サンダル
LONGMAN
YOASOBI
凛として時雨
夜の本気ダンス
キュウソネコカミ
SIX LOUNGE
打首獄門同好会
Nikoん × Apes
挫・人間
- 2025.10.31
-
すなお
ExWHYZ
吉澤嘉代子
東京スカパラダイスオーケストラ
LONGMAN
YOASOBI
ガガガSP
フリージアン
FINLANDS
Newspeak
夜の本気ダンス
go!go!vanillas
超能力戦士ドリアン
岸田教団&THE明星ロケッツ
ポップしなないで
RAY
アイナ・ジ・エンド
- 2025.11.01
-
東京スカパラダイスオーケストラ
怒髪天
PIGGS
超☆社会的サンダル
ポルカドットスティングレイ
MONOEYES
シド
LACCO TOWER
Mrs. GREEN APPLE
ズーカラデル
LiSA
Omoinotake
"ボロフェスタ2025"
ドミコ
TOKYOてふてふ
Dannie May
SIX LOUNGE
hockrockb
go!go!vanillas
osage
RADWIMPS
The Biscats
brainchild's
ぜんぶ君のせいだ。
INORAN
chilldspot
moon drop
KANA-BOON
AFTER SQUALL
松永天馬(アーバンギャルド)
NANIMONO
愛美
CYNHN
DeNeel
kobore
the cabs
離婚伝説
[Alexandros] / WANIMA / UNISON SQUARE GARDEN / くるり ほか
- 2025.11.02
-
osage
OKAMOTO'S
PIGGS
HEP BURN
秋山黄色
吉澤嘉代子
MONOEYES
セックスマシーン!!
ビレッジマンズストア
離婚伝説
Mrs. GREEN APPLE
ズーカラデル
"ボロフェスタ2025"
KING BROTHERS
wacci
Laura day romance
PIXIES
Devil ANTHEM.
TOKYOてふてふ
RADWIMPS
Dannie May
ぜんぶ君のせいだ。
INORAN
キタニタツヤ
moon drop
KANA-BOON
AIRFLIP
ハンブレッダーズ×秀吉×囲碁将棋
羊文学 / sumika / クリープハイプ / マルシィ ほか
私立恵比寿中学
The Biscats
WtB
:[Alexandros] / 10-FEET / go!go!vanillas / マカロニえんぴつ ほか
bokula.
- 2025.11.03
-
irienchy × no more
NANIMONO
秋山黄色
フレデリック
怒髪天
OKAMOTO'S
東京スカパラダイスオーケストラ
Devil ANTHEM.
ポルカドットスティングレイ
セックスマシーン!!
キタニタツヤ
シド
LiSA
"ボロフェスタ2025"
yama
キュウソネコカミ
愛美
brainchild's
藤巻亮太
AIRFLIP
私立恵比寿中学
Bye-Bye-Handの方程式
moon drop
SCOOBIE DO
the telephones
フラワーカンパニーズ
清 竜人25
THE BACK HORN
凛として時雨
Age Factory
hockrockb
LACCO TOWER
阿部真央
RELEASE INFO
- 2025.10.23
- 2025.10.24
- 2025.10.25
- 2025.10.26
- 2025.10.29
- 2025.10.30
- 2025.10.31
- 2025.11.05
- 2025.11.07
- 2025.11.09
- 2025.11.10
- 2025.11.11
- 2025.11.12
- 2025.11.14
- 2025.11.17
- 2025.11.18
FREE MAGAZINE
-
Cover Artists
暴動クラブ
Skream! 2025年10月号