Skream! | 邦楽ロック・洋楽ロック ポータルサイト

MENU

INTERVIEW

Japanese

uchuu,

2014年09月号掲載

uchuu,

メンバー:K (Vo/Gt/Prog)

インタビュアー:山口 智男

大阪の5人組、uchuu,がメンバー・チェンジを経て、前作から10ヶ月ぶりに2ndミニ・アルバム『HAPPY』をリリースする。タイトル通りハッピーをテーマに作り上げた多彩な6曲が現在のバンドの状況を物語る快作だ。早速、歌って踊れるエレクトロ・ロック・サウンドを掲げるバンドを代表して、大阪にいるバンドの中心メンバー、KにSkypeでインタビュー。今、心底、バンド活動を楽しんでいることと、信頼できるメンバーたちと10年後、そして100年後でも残っているような、いい音楽を作りたいという真摯な想いを語ってくれた。

-2010年頃から活動されているそうですが、uchuu,というバンド名の意味づけから考えると、なんとなく始まったというよりは、しっかりしたコンセプトや明らかなヴィジョンの下、始まったバンドのように思えるのですが、実際のところは?

以前やっていたバンドが解散したとき、もう音楽はやらないと思ったんですけど、今、uchuu,でベースを弾いてるSujinが――彼は当時、別のバンドをやってたんですけど、"やめちゃうのもったいないから、ひと枠作っておくよ"って、それで彼がやってたイベントにメンバーもいない、曲もないっていう状況にもかかわらず出演することが決まって、どうせやるなら楽しいことをやろうと思って、それで始まったのがuchuu,だったんです。だから、最初は誰がメンバーかも曖昧で、uchuu,ってバンド名もライヴを観に行くとき、"宇宙観に行こうぜ"ってすげえメルヘンやなって(笑)、それぐらいの意味でつけたんですけど、活動していく中で、真面目にやろうと思った......っていうと、なんか言いかたがおかしいですけど、しっかりとした音楽をちゃんと届けようと考えるようになったときに、uchuu,ってバンド名にも意味を持たせたいと思い、現在の"u =YOU, chu=kissの擬音語、u=YOU"、君が君にキスする。自尊心の表れと自分を大切にして欲しいという意味を込めました。

-なるほど、コンセプトは後付けだったんですね。それにしても、前のバンドが解散したとき、なぜ、もう音楽はやらないと思ったんですか?

単純に、前のバンドをやってるとき、全部出し切るつもりでやってたんで、これが終わったら終わりだなって考えてたんです。だから、そこで辞めないのもおかしいと思ったんで辞めました(笑)。

-出し切ったと感じたんですか?

うーん、それはなかった(笑)。なかったんですけど、やっぱりケジメじゃないですけど、辞めるのが筋だろうって。

-じゃあ、uchuu,を始めた時には、まだまだやりたいことはいろいろあったわけですね?

どうだったんだろうなぁ。やりはじめたときは単純に音楽を楽しみたいとしか考えてなかったです。音楽って人間が奏でるものなんで、一緒にやる人間が変われば、音楽も変わると思ってるし、自分がやりたいことを突き詰めたければ、ソロをやればいいし、だからuchuu.を始めた時も、自分ではそんなに。音楽がすごく好きで、いろいろな音楽を聴くので、特にこれをやろうっていうのもないんですよ。

-uchuu,の名の下に集まってきたメンバーに刺激されて、Kさん自身もやりたい音楽を見つけていったところもあるわけですか?

ああ、そうかもしれないです。今の5人になってからはホントに、特にコンセプチュアルに音楽を作ろうというわけではなくて、単純にみんなの中から出てきたものを集めてという作業なんです。

-『HAPPY』を聴かせていただいて、uchuu,の柱はエレクトロなサウンドとロック・バンド・サウンドの融合じゃないかと思ったんですけど、じゃあ、そういう方向性もKさんがこれをやりたかったというよりは、メンバーと作っていく中で出てきたものだったんですか?

そうですね。意識してエレクトロとか、意識してロックとかというわけではなく、最終的な完成図が見えてて、それに足りない音があれば、電子音を使うとか、同期を使わないと、ライヴで再現できないグルーヴがあるときは電子楽器に頼るとかという感じで、初めからパソコンの中で作ってるわけではないです。

-自分たちが奏でたいと思い描いている音楽を奏でる手段として、エレクトロあるいはロック・サウンドを使うとき、ヒントになったとかインスピレーションになったとかというアーティスト/バンドはいるんでしょうか?

メンバー全員、ものすごいたくさん音楽を聴くんですよ。なので、メンバーと会話している中で出てくるアーティストって、確かにいますね。その意味では、僕も含め、メンバーそれぞれに今聴いている旬の音がサウンドに反映されてるとは思うんですけど、楽曲を作る中ではアーティストというよりは、"あのアニメっぽい感じ"とか、"あの映画の、あのシーンなんだよね"って会話が多い。むしろアーティスト名はあまり出てこない(笑)。

-あ、そうなんだ。それでもメンバーとは話が通じるんですね?

そのへんは長い時間、一緒にいるので、自然に共有してる感じなんです。

-アニメとか映画とか、具体的なタイトルを挙げてもらえると、読者もイメージしやすいと思うんですけど。

最近だと"STEINS;GATE"ってアニメだったり、あとは何だろうな。『HAPPY』を作っている時だから、うーん、そうだ。アーティスト名は出てこないと言いながら、Pharrell WilliamsとかDELPHICとかの名前は出てきましたね(笑)。アニメだと、僕、押井守がすごい好きなので、"押井守監督作品みたいな感じ"っていうのは結構言ったかもしれない(笑)。