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INTERVIEW

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FOALS

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Member:Yannis Philippakis (Vo/Gt)

Interviewer:石角 友香

-あなたは今のUKのバンド・シーンをどう見ていますか。

すごく面白いことが起こってる実感はあるけど、ポピュラーなものはちょっと退屈かな。今はエクスペリメンタルなギター・バンドがいっぱい出てきてる印象があって、それはRADIOHEADみたいな大きな存在もいるし、WILD BEASTSとかEVERYTHING EVERYTHINGとかは面白いと思う。あと、エレクトロ・ミュージックはいつもUKだとダンス・シーンが面白いから、全体的にはすごく健全だと思うよ。今はチャートにほとんどギター・バンドがいないけど、それはむしろ商業的なプレッシャーがなくて、実は各々のバンドが音楽性を高めるためにはいいことなんじゃないかな。

-ところで、あなたは"Spotifyに楽曲を預けるぐらいなら、アルバムを万引きされるほうがいい"と発言していましたが、ストリーミング・サービスはアーティストにとって弊害だと思いますか?

まぁ、アルバムを盗まれたほうがマシだっていうのは大げさだし、ストリーミングが存在すること自体はいいんだけど、強制的にそういうことをされるのはちょっと不自由というか、音楽自体が十分に価値を与えられてないって思いが強いんだ。自分たちが一生懸命作った音楽が簡単で安く手に入るっていうのは、使い捨てみたいな感じがするし、安っぽく扱われてる感じがして、ちょっとイヤかな。

-なるほど。では、もうひとつの話題を。今、UNDERWORLDのKarl Hydeとコラボレーションを行ってるそうですが。

FUJI ROCKのドリンクバーで出会ったんだよ(笑)。そこがFUJI ROCKのいいとこだね。Karlが僕たちの音楽を好きだって知らなかったから驚いたんだけど。僕は小さい頃から、それこそ「Born Slippy」とか、みんなと同じようにUNDERWORLDを文化のひとつとして聴いて育ってきたから、"一緒にやりたい"って言われて嬉しかったし、光栄に思ってるよ。Karlはクリエイティヴな意味ですごく自由な人で、何かを決めてこういうふうに何曲作ろうとか言わないんだ。メールでやり取りしながら自由にやってるよ。僕らも音楽を作るっていうのは自然なことで、誰にも強制されずに作ってるところがあるから、すごくやりやすいね。まだスタート段階だけど、いつか作品をリリースしたいね。

-Karlのソロは新しいタイプのヴォーカルものという印象ですが、あなたはどんな印象を持っていますか?

成功したアーティストって、ひとつのタイプの音楽になりがちなんだけど、彼は、FUJI ROCKのステージを観た限り全然違ういろんなことをやってて、有機的に変化を楽しんでるところがいいと思う。それに彼はリリシストとしても素晴らしいね。彼の歌詞はすごく好きだよ。今、一緒に作ってるものも彼が歌詞を書いていて、すごくいいものができてると思うよ。

-それはすごく楽しみです。では、ライヴに足を運んだファンをはじめ、日本のファンにメッセージをお願いします。

長年のあいだ、ずっと僕らをサポートしてくれてありがとう。あと、プレゼントもありがとう(笑)。ライヴに来てくれるのもホントに嬉しいから、また何度も何度も日本に来るよ。だから待っててほしいな。