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INTERVIEW

Japanese

IVORY7 CHORD

2013年09月号掲載

IVORY7 CHORD

Member:大西 俊也 (Vo/Gt/Programming)

Interviewer:沖 さやこ


-自分好みのフレーズを出す演奏者ということは、人間性も自分自身に近いのではないでしょうか。

そうですねぇ、佐藤と普段飲みに行くことも多いので。メンバーではないんですけど、凄く近いし、何でも話せる仲というか。単純に友達ですね。……武史も佐藤も、こっちが嬉しくなるくらい一生懸命にやってくれて。

-Kyleeさんはいかがですか?

彼女は本当に凄い才能の持ち主で。年齢は僕の14歳下なんですけど……リスペクトしてます。歌もそうですけど、学業でも世界1、2の大学に普通に入っちゃうような努力家でもあって。本当は今回歌でも参加してもらいたかったんですけど、ずっと日本にいるわけではないので時間が取れなくて。また一緒に何かやれたらいいなと思うアーティストの1人です。

-「ONE」は英詞がよりスピード感を生んでいると思いましたが、そういう狙いはあったのでしょうか?

最初は日本語をはめてみたんですけど、結構言葉が詰まっているメロディなのでよくわかんない感じになっちゃって(笑)。メロディ変えようかなとも思ったんですけど、Kyleeの歌詞と仮歌を聴いたとき時に“これは英詞でいこう”と。

-「YesNo」や「KIOQ」は日本語詞が引き立つメロディだと感じました。

基本的にデモの段階では英語ベースでメロディは作ってるんです。なので「YesNo」や「KIOQ」も最初はそういった簡単な英語の仮歌で入っていたので、英語になる可能性もあったんですけど。「KIOQ」に関しては……自分の思いを伝える曲を今まで作ったことがなかったんですよね。今までそういうの恥ずかしいなとも思っちゃってたんですけど、これは“伝わってほしい”という思いから日本語詞になりましたね。やりたいと思ったことは素直にやろうという感じですね。

-それも時間が掛けられたから出来たことかもしれないですね。

今までは言いたいことを割と隠すというか、聴く人にあてはめてもらうというか、そういう歌詞を作ろうとしてたんですけど、今回はストーリーというよりは自分の思っていることを書きました。楽曲がエモーショナルなものに偏ったので、次回はもっと明るいものを作れたらいいかなと思っていますね。

-今回の楽曲もご自身が思っているほど、明るくない曲ではないと思いますよ(笑)?

もっとハッピーな感じの明るい曲が作りたかったんですよね。そういうものが1つあればエモーショナルな部分も際立つ相乗効果があるんじゃないかなとも思ったんですけど、いざ作ってみたら明るい曲が出来なくて(笑)。でもそのうち、出来たらやりたいなとは思っていますね。

-IVORYは英語と日本語のバランスが絶妙で語感も良くて、なおかつ英語なのか日本語なのか分かるところがいいですよね。

日本語詞だとメロディが壊れる部分も出てくるので、英語っぽい日本語がいいなと思っていた時期もあったんですけどね。メロディを気持ちよく歌える方を選んでいくというか。そこもあまりルールを決めない様にはしています。

-「KIOQ」に驚くリスナーの方々も多いかもしれないですね。

もしかしたら今後こういう曲はもうやらないかもしれないですね。……もしかしたら、ですけど。IVORYに関して “今回こういう感じで来たから、この先もこう行く”なんてことは一切思っていなくて。今作はこの瞬間を詰めたものであって、今後どうなっていくかは自分でも分からない。「KIOQ」のようなバラードは、やらないというより出来ないかもしれない。

-“出来ないかもしれない”というのは……。

……これを言うと暗くなりそうなんですけど(苦笑)、ずっと実家で飼ってた犬が14歳で死んでしまって。その同時期にドラムの吉田昇吾がずっと飼ってた犬が亡くなって。で、ベースの新井遼一の犬も……と、1ヶ月の間でメンバー3人の愛犬が亡くなってしまったんです。その時に凄く……あんまり普段そう思わないんですけど、歌にしたいと思ったんです。高校生の時に自分が連れてきた犬で、その時から最期を覚悟しながら飼っていたんですけど…。敢えてそういう言葉は書いてはいないですけど、その思いを書いています。

-ああ、そうだったんですね。3人同時期にそういうことがあったのは寂しいですけれど、3人共通の思いが楽曲に込められているということですね。

そうですね。メンバーが共通してその時の思いを分かっているというのは大きいかもしれないです。

-そしてお話をお伺いしていると、次回作への構想がだいぶ出来ているようですね?

曲作りはもう始めていますね。今回の作業でアレンジやアンサンブル、歌詞……今まで出来なかった部分を経験出来て勉強出来たのと、今回は木造建築か鉄筋建築かと言われると鉄筋なイメージの曲が多かったので、次回は良い木で作りました、みたいな柔らかみのある曲も入れたいですね。 “こうすればもっと表現出来る”というのが少しですが分かった気がしているので、次回ではそれをもっとうまく曲として完成させられたらなと思っています。

▼ライヴ・インフォメーション
9/20(fri)
HaKU wonderland TOUR 2013“hacking your mind”
水戸LIGHT HOUSE NEW!
w) HaKU / Winnie / secret add9

10/4(fri)
IVORY7 CHORD presents "Synesthesium"
渋谷WWW ※ゲストあり
OPEN 18:30 / START 19:00
前売:¥2,800(D別)

10/12(sat)
“MINAMI WHEEL 2013”
OPEN 13:30 / START 14:00