Overseas
ASIAN DUB FOUNDATION
2013年08月号掲載
Member:Steve Chandra Savale (Gt)
Interviewer:吉羽 さおり
-またデモにしても、現在はSNSなどを使って、火種が急速に拡散していく特徴もあります。『A History Of Now』以降、よりこうした動きは顕著になりましたが、現状をどうとらえていますか。
SNSがデモに与える影響というのは、過去に、電話が発明されたときにそれがデモにどんな影響を与えたのかを考えるのと同じことだと思うよ。今では、SNSをデモに使用するのが普通になっている。SNSは、社会を覆う一部分だと言えるね。SNSを通じて人々は、巨大な情報ネットワークの中において、素早くコミュニケーションを取ることができ、団体運動や企画を立ち上げることができる。SNSを通じて企画を立ち上げられることは良いことだが、その一方で、本当に何が起こっているのかという全体像を把握するのがとても難しい。情報ネットワーク上には、物事に対してのありとあらゆる解釈が載っている。膨大な情報量のおかげで、何が真実で何が真実でないのかを見極めるのが難しくなっている。SNSを使ってデモが起こる、というのはすでに当たり前のことになっていて、それに対しての驚きはない。ただ、世界中で起こっている様々デモについて、こんなことを考えてほしい。たくさんの人がSNSを通じてデモに自発的に参加しているという事実は、素晴らしいことだと思う。それは、我々の住む社会は無関心な人々や政治に無関係の人たちばかりではないということの表れなんだ。多くの人は、社会の人々は政治に無関心だと思っている。だが、それは違うということだ。現在起こっているデモは様々な民族や主張が背景になっているが、それらについて考えるとき、興味を刺激する点はSNSの使い方ではない。その時点はもう過ぎた。考えるべきことは、デモに参加する人たちに特徴があるとすればそれは何か、ということだ。彼らは何に向かって前進しているのか?たとえばブラジルでは、とにかくバスの運賃を下げてほしいということなのか?公共支出を増やせということなのか?ブラジルの人が政府に公共支出を増やすようにして政治的腐敗をなくすことができるのなら、それは素晴らしいことだと思う。交通費の値上げという、とても日常的なことから不満が爆発して、それが政府の体制を変えることができるならすごいことだと思う。それに対して政府が“分かりました、では交通費を値下げしましょう”と反応したとすれば、それは、大きなデモに政府が対応した数少ない例となるだろうね。政府の方針を確かに、そして、識別できるほど変えることができたら、それは素晴らしく成功したデモの例となるだろう。だからブラジルの件について、俺は結構楽観的に見ているんだ。ブラジルの現大統領はおそらく改変に対して許容的だろう。ブラジル政府の反応は多くの場合、混乱していて高圧的だが、今回の件に関してはちゃんと良い方向に向くかもしれない。経済が上向きの国において、こんな大規模、何百万人規模のデモを見るのは珍しいことだと思う。過去20年間で、ブラジルの3千万人が貧困から救われた。国は以前と比べてずっと自由になった。だが、今でも国特有の汚職や腐敗、不平等などがある。今の政権は国の改善に向けてたくさんの政策を打ち出してきた。今のブラジルの状況はとても面白いと思うんだ。ブラジルのデモは、独立政権に対する戦いではない。ブラジルの政権は、エジプトのムバラク政権とはまったく違う。だから、反対運動というものは、どんな国でもどの時点でも起こりうることだということなんだよ。ブラジルの反対運動は誰も予期していなかったしね。
-今作で描かれる内容や現状において、もっとも危惧しているのはどういったことでしょう。
自分自身(笑)。冗談だよ。もっとも危惧していること?俺の飼い猫たちかな(笑)。分からないよ。別に“今、最も危惧していることのトップ10”を座って考えているわけじゃない。俺はそういう人間じゃない。いつも様々なアイデアやイメージが頭に浮かんでは消えていく。俺は常にそういったものの間を流動している。バンド・メンバー全員がそうというわけではないが、俺自身は常に流動した状態でいる。メンバーは1人1人、注目していることや危惧していることがそれぞれある。6人のグループではそれは許容しなければいけないことだ。政治や思想についてみんなが同じ考えを持つとは限らない。バンドの宗教的背景も様々だ。ADFには、ヒンズー教、イスラム教、シーク教、ラスタ教そして無神論者が混ざっている。だから各自、注目している事情も違ってくる。だが、今回のメンバーが今までのADFにおいて最も社会的、政治的認識が高いメンバーだと思う。バンド内でもたくさんの議論がなされている。とても興味深い。
-最大のメッセージはなんでしょうか。
最大のメッセージというのはない。曲によってメッセージは違う。このアルバムはコンセプト・アルバムじゃないしな。
-それではアルバム・タイトルである『The Signal And The Noise』、この言葉に込めたことを教えて下さい。
ノイズが多すぎると明確な考えの妨げになり、クリアなシグナルを受信するのが困難になる。何が真実、本物で、何がそうでないかを見分けるのが難しくなってくる、ということだね。
-ASIAN DUB FOUNDATIONとして、ライヴはもちろん今現在もっとも力点を置いている活動はなんでしょうか。
俺は今でもコミュニティ・ミュージックで教師をやっている。現在は、音楽史のクラスを教えている。といっても、バンドで忙しくて、時間を見つけられたら再びやりたいと思っているのが実際の現状なんだが。Dr.Dasも教育に力を入れている。彼は、近いうちにコロンビア大学でワークショップを担当する予定だ。Rocky Singhも若い人たちの指導をしている。だからみんな、色々な活動をしているよ。
-アルバム・リリース後は、ツアーなどは予定しているでしょうか。ライヴでのメンバーも、今作のラインナップで行なうことになるのでしょうか。
そう、かなりたくさんのギグを予定している。メンバーは、アルバムと同じラインアップでツアーをする。
-本日はありがとうございました。最後に、日本のファンへのメッセージをお願いします。
日本のみんなのために、20周年特別ライヴを10月に東京でやることが決定している。とても楽しみだ。日本のファンのみんなは新しいアルバムもADFのショーも楽しみにしているようだから、俺たちもすごく嬉しいよ。日本のみんなは、長年俺たちのことを応援してくれてきた。本当にありがとう!
LIVE INFO
- 2025.10.09
-
キュウソネコカミ
Rei
OKAMOTO'S
終活クラブ
JON SPENCER
DOES
アイナ・ジ・エンド
感覚ピエロ
Hedigan's
Plastic Tree
羊文学
Kroi
- 2025.10.10
-
ENTH × SPARK!!SOUND!!SHOW!!
暴動クラブ × 大江慎也
Rei
SUPER BEAVER
ザ・シスターズハイ
KING BROTHERS
PEDRO
YOASOBI
moon drop
オレンジスパイニクラブ
OKAMOTO'S
the cabs
WHISPER OUT LOUD
FRONTIER BACKYARD
LEGO BIG MORL
JON SPENCER
NOMELON NOLEMON
a flood of circle
DOES
水曜日のカンパネラ
FOO FIGHTERS
キタニタツヤ
たかはしほのか(リーガルリリー)
ExWHYZ
MONOEYES
藤森元生(SAKANAMON)
大塚紗英
感覚ピエロ
ZAZEN BOYS×サニーデイ・サービス
East Of Eden
アーバンギャルド
JYOCHO
羊文学
小林私
THE SPELLBOUND
- 2025.10.11
-
終活クラブ
キュウソネコカミ
トンボコープ
Appare!
cinema staff
秋山黄色
YOASOBI
moon drop
コレサワ
OKAMOTO'S
"FM802 MINAMI WHEEL 2025"
KNOCK OUT MONKEY
INORAN
WtB
阿部真央
I Don't Like Mondays.
"京都音楽博覧会2025 in 梅小路公園"
KANA-BOON
ExWHYZ
FRONTIER BACKYARD
androp
カミナリグモ
brainchild's
フレデリック
envy × world's end girlfriend × bacho
"JUNE ROCK FESTIVAL 2025"
East Of Eden
Official髭男dism
藤沢アユミ
豆柴の大群
"TOKYO ISLAND 2025"
- 2025.10.12
-
a flood of circle
キュウソネコカミ
SUPER BEAVER
WtB
キタニタツヤ
セックスマシーン!!
WESSION FESTIVAL 2025
"FM802 MINAMI WHEEL 2025"
INORAN
"京都音楽博覧会2025 in 梅小路公園"
Omoinotake
Bimi
ART-SCHOOL
Official髭男dism
eastern youth
なきごと
"TOKYO ISLAND 2025"
- 2025.10.13
-
WtB
阿部真央
I Don't Like Mondays.
Awesome City Club
ExWHYZ
Appare!
The Biscats
brainchild's
Rei
OKAMOTO'S
秋山黄色
Age Factory
トンボコープ
CYNHN × タイトル未定 × fishbowl
"WESSION FESTIVAL 2025"
岡崎体育
"FM802 MINAMI WHEEL 2025"
シド
SCANDAL
cinema staff
Cody・Lee(李)
コレサワ
ネクライトーキー×ポップしなないで
リュックと添い寝ごはん
eastern youth
hockrockb
Omoinotake
Kroi
PIGGS
清 竜人25
Plastic Tree
ぜんぶ君のせいだ。
LiSA
"TOKYO ISLAND 2025"
- 2025.10.14
-
ASIAN KUNG-FU GENERATION × ASH
ドミコ
THE ORAL CIGARETTES
Hump Back
Survive Said The Prophet × NEE
MONOEYES
ぜんぶ君のせいだ。
超☆社会的サンダル
go!go!vanillas
武瑠 × MAQIA
- 2025.10.15
-
ドミコ
LONGMAN
PEDRO
キュウソネコカミ
MONOEYES
打首獄門同好会
アカシック
HY × マカロニえんぴつ
ポルカドットスティングレイ
藤巻亮太
- 2025.10.16
-
ENTH × SPARK!!SOUND!!SHOW!!
YOASOBI
PEDRO
ASIAN KUNG-FU GENERATION × ASH
"Shimokitazawa SOUND CRUISING presents. サウクルラボ vol.1"
SCANDAL
SIX LOUNGE
brainchild's
- 2025.10.17
-
挫・人間
キュウソネコカミ
打首獄門同好会
アイナ・ジ・エンド
YOASOBI
a flood of circle
ズーカラデル
LONGMAN
chilldspot
otsumami feat.mikan
リュックと添い寝ごはん
コレサワ
神聖かまってちゃん
終活クラブ
NOMELON NOLEMON
ASIAN KUNG-FU GENERATION × ASH
フラワーカンパニーズ
SUPER BEAVER
東京スカパラダイスオーケストラ
BIGMAMA
Bimi
- 2025.10.18
-
TOKYOてふてふ
伊東歌詞太郎
挫・人間
シド
OKAMOTO'S
YONA YONA WEEKENDERS
ENTH × SPARK!!SOUND!!SHOW!!
アイナ・ジ・エンド
moon drop
RADWIMPS
キュウソネコカミ
ぜんぶ君のせいだ。
bokula.
the cabs
SWANKY DOGS
amazarashi
INORAN
WtB
osage
"LIVE AZUMA 2025"
カミナリグモ
Cody・Lee(李)
阿部真央
Newspeak
センチミリメンタル
東京スカパラダイスオーケストラ
Keishi Tanaka × 村松 拓
"ASAGIRI JAM'25"
ズーカラデル
I Don't Like Mondays.
Victoria(MÅNESKIN) ※振替公演
ロザリーナ
the paddles
神聖かまってちゃん
LACCO TOWER
星野源
- 2025.10.19
-
DYGL
リュックと添い寝ごはん
OKAMOTO'S
Age Factory
bokula.
ぜんぶ君のせいだ。
moon drop
コレサワ
TOKYOてふてふ
RADWIMPS
SIX LOUNGE
リリカル / みじんこらっく / とにもかくにも / ティプシーズ / 台所きっちん
SUPER BEAVER
Laura day romance
WtB
Omoinotake
"LIVE AZUMA 2025"
Cody・Lee(李)
ビレッジマンズストア
SPRISE
伊東歌詞太郎
浪漫革命
LUCKY TAPES
ハンブレッダーズ / KANA-BOON / キュウソネコカミ / マカロニえんぴつ ほか
ネクライトーキー×ポップしなないで
Keishi Tanaka × 村松 拓
ナナヲアカリ
"ASAGIRI JAM'25"
高岩 遼
Sou
森 翼
SCANDAL
パピプペポは難しい
osage
星野源
PIGGS
- 2025.10.20
-
打首獄門同好会
ASIAN KUNG-FU GENERATION × ASH
TOKYOてふてふ
TenTwenty
- 2025.10.21
-
The fin.
神聖かまってちゃん
ASIAN KUNG-FU GENERATION × ASH
- 2025.10.22
-
ザ・シスターズハイ
打首獄門同好会
キュウソネコカミ
ハク。× YONLAPA
ザ・ダービーズ
MONOEYES
挫・人間
VOI SQUARE CAT
kiki vivi lily
RELEASE INFO
- 2025.10.09
- 2025.10.10
- 2025.10.11
- 2025.10.12
- 2025.10.13
- 2025.10.14
- 2025.10.15
- 2025.10.17
- 2025.10.19
- 2025.10.22
- 2025.10.24
- 2025.10.26
- 2025.10.29
- 2025.10.30
- 2025.10.31
- 2025.11.05
FREE MAGAZINE
-
Cover Artists
OASIS
Skream! 2025年09月号