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INTERVIEW

Japanese

Muddy Apes

2013年07月号掲載

Muddy Apes

Member:TAKA HIROSE (Ba) INORAN (Gt)

Interviewer:沖 さやこ


-(笑)。完全にバンマスさんですね。

INORAN:もう軍曹ですから。頼りにしてます。

TAKA:いやあ、ここまでみんなのんびりしてると誰かがやんなきゃいけないじゃないですか。だから自然とそうなっちゃったんですけどね。

-レコーディング前半はMAESONさん以外のメンバーで音を作っていったんですね。

TAKA:そうですね。音も固まった頃にMAESONが来て、歌で肉付けして。ミキシングはイギリスで俺とDEANの友達の2人でやって、マスタリングは日本でやりました。アートワークはオーストラリアの友達のビジネス・パートナーに頼んで。日本、イギリス、アメリカだけでなく、他の友達にも声を掛けてます。

-歌詞やメロディはMAESONさんが書いてらっしゃるんですね。

INORAN:うん、そうですね。

TAKA:MAESONがデモで歌っているのは何語でもない、MAESON語なんですけど。それをDEANやエンジニアのTravisが聴いていると“それは英語で○○って言ってるんだと思ってた”と言ったりするんですね。それを英語に当てはめて、英語の言い回しやフレーズをDEANやTravisも手伝ったりしてましたね。実際聴いてみると“こういうこと言ってるんだー”と思うところもたくさんあります。

INORAN:歌詞カードを読んで初めて分かるって感じだな(笑)。

TAKA:英語も日本語も発音が変わらないんですよね。それが彼の良さでもあります。メロに関しては、彼にバッとアイディアが来るときもあるけれど、たまに迷っているときもあるんですよね。そういうときは“今持っているアイディアを全部送ってくれ”って言って、こっちが組み合わせて“こんな感じにしてみたらどう?”という作業もありました。今回は期間がそんなになかったですから、MAESONに全部任せちゃうと大変だし、手伝いはしましたね。あとはもっと歌い方のレベルを上げられる可能性を絶対に持っていると思ったからそこも強化して、今回はそれも発揮出来ていると思います。

-わたしは作曲も楽器もやらないので、データのやり取りでデモを作って、短期間でレコーディングをしてここまで完成度の高いものを作れることが不思議だし本当に凄いことだと感動します。

INORAN:今の時代でないと無理なことだと思いますけどね。それでも……熱というか、思いというか。情熱で(曲の完成まで)引っ張っていくしかない。

TAKA:住んでいる場所が東京、大阪、イギリスにアメリカだから、一緒の部屋で出来ないというのが分かっているから完全に割り切って。そうやって割り切れば出来るもんですよ(笑)。

INORAN:ただメールとかは24時間ですけどね。僕らが動いているときにTAKAは夜中の3時4時になったりするから、いつ戻ってくるかいつ返せるかという感じで。アメリカは真裏だから、そこから13時間違うし。だからエンドレスですよね。

TAKA:Muddy ApesはLINEやってるんですけど、そうすると夜中の3時くらいにビービービービー……(笑)。

INORAN:はははは(笑)。ビールの写真送ったりしてね。


-(笑)。離れていても、とてもいい関係なんですね。

TAKA:適当に距離もあるので、いい感じですね。会える時間は限られているので、そこでガッとやろうぜ、と集中もするし。だからライヴのときも同じように楽しみですね。

INORAN:うん。ひとつひとつが楽しいよね。1stのときもそうだったけど、アルバム作りもそうだし、ライヴ1本でも“ライヴが出来るよ!”と子どものように、シンプルな気持ちが生まれて。今回はFUJI ROCKもあるし、活動のひとつひとつが楽しみですね。