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INTERVIEW

Japanese

THE TURQUOISE

2012年11月号掲載

THE TURQUOISE

Member:直江慶 (Vo/Gt) 小川博永 (Ba) 河野瞬 (Dr)

Interviewer:伊藤 啓太


-特に直江さんが以前やっていたOCEANLANEだと、ライヴで完全に表現できなくても、アルバムを作品として成立させるために色んな要素を入れていましたよね。今回THE TURQUOISEがこういった方向性になっていったのは、意図的なアプローチだったんですか?それとも直江さんのルーツに立ち返ったような作品でしょうか?

直江:わからないですね――そこはあまり分析していないんですけど。ただ言えるのは、前やっていたバンド、OCEANELANEしかりIVORYしかり、凄く色んなものを詰め込んだなっていう意識があって、そこに自分で飽き飽きしてしまったというか……いっぱい詰め込むのに何が意味あるのかなって思ってきちゃったんですよね(笑)。凄く好きな時期も勿論あったんですけど。SalyuさんとかRADIOHEADとか、ヘッドフォンで毎回聴くたびに新しい発見があったりしてそういうのを拾うのが好きで。そういうのは追々アルバム2~3枚出してから、そういうコンセプトでやればいいのかなっていう気持ちです。今はシンプルに18歳の気持ちじゃないですけど、そういう感じのシンプルイズベストに立ち戻ろうかなって。後はアメリカのバンド、FOO FIGHTERSとかBLACK KEYSとか今年の春によく聴いていて、ラフな感じって凄くいいなって思って、かっちりしているものを聴けなくなっているってのはありますね。後は昔から3ピースのバンドが好きで。POLICEとかSTEREOPHONICSとか、日本だったらもちろん4ピースでも好きなんですがSTREITENERが3ピースだった時とか、ACIDMANとかかっこいいですよね。3ピースって凄くパワフルだなって。大人数ってあんまりいらねえんじゃないかなって(笑)勿論そういう楽しみ方もあると思いますけどね。

-そういう環境に慣れすぎてたからっていうのは直江さんとしてはあるかもしれませんね。逆に小川さんは基本的に3ピースでずっとやってきて、今回も3ピースのバンドですけど、大人数で音を出したい願望とかあったりしますか?

小川:つばきも一時期サポート・ギター入れて4人でやってたり、nanoとかは同期ガンガン鳴っているし、3ピースとか4ピースとかあまり意識はしてませんね。勿論他で鳴っているものによってもベースって変わってくると思うんですけど。その中で自分の――これが“俺のベース”と言えるものを出していこうとは前から思っていますね。普通であればギターで入れるようなフレーズをベースでいれるようなこともあるので。それは多分、つばきをやり始めてから初期の頃は特にギターがコード弾きをしている曲が多かったので(笑)、ベースがカウンターのメロディを弾いたりとか意識しながらやっていたんですね。それが今は意識せずともそれが俺のベース・ラインになっているとは思うんですけど。それをどんなバンドであれ出していきたいなと思っているので。3ピースになればなるほど、例えばTHE TURQUOISEだったら慶くんが弾いているギターとぶつからないようにとかはシンプルな分逆に意識はしていますね。

-河野さんはいかがですか?

河野:僕は3ピース・バンドを組むのが高校生の頃から憧れていたんです、GREEN DAYが凄く好きで、BLINK182とかも観に行っていた時期に、ドラム1本で高校生の時に上京するとか思っていたんですけど、心のどこかではバンドが大好きで。

-元々パンクが好きだったんですね。

河野:パンク系ばかり高校生の時に聴いていて、ハイスタも3ピースだし。好きになるバンドがほとんど3ピースの時期があって、自分もいつか叶うのかなぁって、心のどこかにバンドやりたいっていうのはずっとあったので。3ピースで組んで、ドラムの役割も自分の経験を活かしてできることが嬉しいですね。