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INTERVIEW

Japanese

JAWEYE

2012年08月号掲載

JAWEYE

Member:上田 浩平 (Vo&Gt) 師崎 洋平 (Gt)

Interviewer:沖 さやこ

生々しいデジタル・ロックを鳴らす5人組がSkream!に初登場! 2010年結成直後から、その確立された音楽性に定評が集まるJAWEYE(ジョアイ)。だが彼らの持つ魅力はサウンドだけでなく一度聴いたら耳から離れない、そして思わず口ずさみたくなる“メロディ”だ。制作活動とライヴ活動を同時進行して、よりリアルを突き詰める彼ら。そのバンドの中心人物である上田浩平と師崎洋平に話を訊いた。

-表題曲「STARGAZER」は肉体的なロック・テイストと機械的なデジタル・テイストを融合させたJAWEYEの音楽を研ぎ澄ませた名刺代わりになる曲だと感じました。制作やレコーディングはいつ頃行われたのですか?

上田:制作はレコーディングのギリギリまでやっていて。レコーディングが6月末、 「STARGAZER」はちょっと早くて5月末くらいですね。6月頭にミックスが終わったくらい。結構直前まで……レコーディング中にサビのメロディ変えちゃうくらいでしたね。

-デジタル・サウンドとロック・サウンドを融合させるという音楽スタイルはどういう経緯で決まったのでしょうか?

師崎:JAWEYEはまずこの2人で始めたんですけど、まず第一は歌がいい、メロディがいい音楽っていうのを絶対条件に考えて。あと、自分たちがやってきたところから新しい要素を取り入れたいと思ってて。それがデジタル要素だったんです。

上田:鍵盤とかを軽く入れるっていうのはあったけど、リズム・トラックを打ち込みでっていうことは全然やってなかったので。せっかく新しいバンドやるんだから新しいことやりたいよねって。

-皆さん個々のキャリアはあると思うのですが、JAWEYEの結成は2010年ですよね。バンドの歴史は若いけれど、音楽性が確立しているので驚きました。

上田:一番大事なのって話し合うことなんですよ。音出して最終的に感性で決めていくのがミュージシャンとしてあるべき姿だと思うんですけど、その前にいかにして自分たちの明確なヴィジョンていうのを話して決められるか。ミュージシャンとしては回りくどいことなのかもしれないけど、そういうことをやることで、みんなのベクトルがひとつになるというか。毎回制作のときには“どういう感じにする?”とか話しますね。

師崎:だからこそ、作り終わった後はミーティングとかじゃなくてボンボン出して豪快になっていくというか。初めは綿密に話し合って作って、その後は音出して音出して音出してライヴやって……っていうところに向かっていくようなバンドですね。

上田:ライヴは自分たちだけじゃなくて、お客さんがステージを作ると思うし。だからライヴをやらないとどうしても見えないと思うんですよね。制作は俺たちがやるしかないので。お客さんに作ってもらえたら楽だけど(笑)。

-(笑)。上田さんと師崎さんが中心となってバンドは結成されたとのことですが、お互いのどういうところに魅力を感じてらっしゃったんですか?

師崎:基本的には俺が、僕が結構長いこと、案外長いこと片思いをしてて……(笑)。

上田:なんか変な感じになってるよ(笑)。

師崎:そういうんじゃないけどさ(笑)。本当に彼の作る曲も好きだったし、雰囲気とかメッセージとか、センターで歌う姿にも何回も感銘を受けていたんです。彼はヘヴィで、男らしくて、ちょっと苦いとか、スパイスや刺があったりするタイプで。俺はそういう音楽や歌詞を見るのが好きだけど、自分で生み出すことはあんまり出来ないタイプなので。それを運ぶ器を作って、こいつが言ってることをうまく相手に分からせるようなものを作ろうと思って。

-上田さんはいかがですか?

上田:僕も同じで、自分にないものを持ってるってことですかね。僕は本当に、テキトーに感性で曲とかメロディ・ラインとか軽く作っちゃうんだけど(笑)、それを彼は“いや違う、そこはもっと細かくこうやって、こことここのパートを合わせるんだ”って凄く綿密に作ってくれるんですよ。歌詞も “こっちの言葉の方が分かり易いんじゃない?”とか“ここはアの音のほうがいいんじゃない?”とか、細かいことなんですけど、そういうことを1個1個突き詰めてくれるんです。そうすると曲は勿論、バンド全体としても、ライヴのパフォーマンスも全部そうだけど、1個クオリティが上がっていくんですよね。