Japanese
HNC
2010年01月号掲載
Member:YUPPA
Interviewer:遠藤 孝行
海外のベース・ミュージック(ボルティモア・ブレイクス、ダブステップetc)を吸収し自らのキュートな感性で鳴らすとびっきりの歌姫の登場だ。HNCこの名前は是非とも憶えて頂きたい。この冬、刺激的で尚かつワクワクするような一枚をお探しならこの『Cult』がオススメ。
どこまでも楽しいこのマジカル・ポップ・ワールドの秘密をHNCことYUPPAに話を伺って来ました。
? 今回のアルバムをリリースするにあたって、名前をHAZEL NUTS CHOCOLATEからHNCに変更してますが、これは心機一転という気持ちが強いのでしょうか。
今作では私がやりたいことがはっきりあったんですね、ヴィジョンというか。で、それをやるにあたって、HAZEL NUTS CHOCOLATEという名前は甘すぎて今自分がやりたいこととちょっと合わないなーと感じたのと、もともと私が付けた名前ではなかったので、私自身で付 けた名前で始めたいというのがありました。ただ名前を変更すること自体にはそれほどこだわりがあった訳ではなくて、ちょっとだけ私がやることに合った雰囲 気にしたかっただけなので、折衷案でHNCになりました。
?なるほど。では今回のアルバム『Cult』についてお聞きします。まず今回のアルバムの手応えをお聞きしたいんですが。
作るのはめちゃめちゃ楽しかったですね。全部が100点って思えるわけではないんですけど、"今私がやりたいこと"で"今私が出来るもの"を作れたという意味で満足しています。
?とてもキュートで素敵な作品だと思います。そしてとてもオリジナルだとも思います。今回の作品を作るにあたってイメージされていたことや、また参考になった作品などはありますか。
前作を出してから今作までの4年の間に、どんどん聴く音楽が変わっていって、同時にどんどん作りたい音楽も変わっていきました。私がこ の1年半くらいに聴いていたベース・ミュージックと呼ばれる、例えばボルティモア・ブレイクビーツだったりダブ・ステップだったりクワイトだったり、海外 の面白いビートと、私がもともと作るのが得意な"カワイイ"や"DIY"なものを掛け合わせたら面白いものが出来るんじゃないかと思ったのが今の形のアル バムを作るきっかけになりました。
?アルバム全体でのテーマみたいなものはあったのでしょうか。
今回はファンタジー×ベース・ミュージックですね。
?では今回の『Cult』は、その先ほど話して頂いた4年間の蓄積していったものと、もともと自分にあったものの結晶という訳ですね。
そうです。
?で、今回このアルバムを聴かせて頂いて、一番最初に浮かんだアーティストがCIBO MATTOだったんです。サウンドやラップもDIYな部分も含め似ているなと個人的に感じたんですが、そこよく言われたりします。
最近、LOVE AND HATESを始めてからは特によく言われます。ただCIBO MATTOは聴いてはいたんですけど、特に思い入れがあるわけではなくて。先日、AFRAさんからも似てるねって言われたんですけど、海外のアーティスト から影響された音楽を女の子の感性でやっているという所が共通点としてあるのかなと。
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