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INTERVIEW

Japanese

HNC

2010年01月号掲載

HNC

Member:YUPPA

Interviewer:遠藤 孝行


?なるほど。今回のアルバムで核になった曲や、特別に好きな曲ってあります?

アルバム全部好きですよ(笑)。核になった曲でいうと「Kitten’s Breaks」という曲がかなり初期に出来たんですよ。この曲は初めてB-MORE(※ボルティモア・ブレイクビーツ)を意識して作った曲です。最初はどうやったらB-MOREっぽい音になるか解らなかったので、とりあえず色んな曲を聴きながら、ソフトサンプラーでリズムを仮に打ったものを軸に作っていったんです。B-MOREっぽいビートに、だんだん「カワイイ」音を足していって。アレンジがまとまってきた頃、B-MOREの声ネタで「フー!イェー! フー!イェー!」っていうのがあるんですけど、その「イェー!」の部分を「ニャー!」にしたら面白いんじゃないかなと思ったんです。そういうアイデアを入れていって完成したのがこの曲なんですけど、このやり方が確立した後に色んなジャンルの音楽を同じ感覚で私流に取り込んでいったので、この曲が核という か、きっかけになったかなと思います。

?少し話が戻ってしまうんですが、前作から4年という期間が経っています。その期間にDJ /トラックメイカーとして本格的に活動をスタートされたということですが、そのきっかけは何だったでしょうか。

DJは、レコードを買い始めて「楽しい!」って言ってたら、周りに誘ってもらったのがはじまりです。決して上手いわけではないんですけ ど、本当に好きで聴いている音楽をかけて楽しむ場所が出来たという感じです。トラックメイカーで言うと、'07年にCMの仕事をさせてもらったんです。それがきっかけで自分の音に自信が持てました。今回のアルバムも最初は自分で全部を作る予定ではなかったんです。でも、もしかして自分で全部出来るんじゃないかと思ったきっかけの一つでもあります。

?日本のアーティストでこれだけ海外のビート・ミュージックを取り入れたアーティストは数少ないと思います。常に新しいビートを取り入れていこうという意識はありますか。

そんなに意識して出来るほど器用なタイプでは無いですが(笑)。その時その時で「今自分が面白いと思うもの」を聴いて、そのまま出して いけたらいいなと思ってます。日本のトーキョーの感覚を持って、世界と同じタイム感でのインプットから、「私こんなの作りました!」と世界にアピールしたい気持ちは常にあります。

?少し気が早いですが、次のアルバムのサウンドの方向性などはイメージしていますか?

それは秘密です(笑)。