Japanese
CYNHN
Writer 吉羽 さおり
JOYSOUNDと、でんぱ組.incらが所属する"DEARSTAGE"の共同オーディションで選ばれたメンバーで結成し、2017年にシングル『FINALegend』でメジャー・デビューした、ヴォーカル・ユニット CYNHN(読み:スウィーニー)。昨年11月発売の6thシングル『2時のパレード』でユニットの第2章を幕開けた5人が、ニュー・シングル『水生』をリリースする。"CYNHN"というユニット名はロシア語で青を意味し、これまでの作品や第1章を締めくくった1stアルバム『タブラチュア』(2019年6月)では青をテーマに、思春期、青春期の憂いを歌い、あるいは名付けようのない宙ぶらりんの気持ちやひとときを青のグラデーションで表現し、5人のヴォーカルで紡ぎ上げてきたCYNHN。朝が来ることを望み、ひんやりとした深く濃い物思いの青に沈む深夜2時の逡巡を経たシングル『水生』は、少しずつ視野や視点が変化している。ままならない青い想い、言い換えれば自分自身と向き合って、ネガティヴな想いやためらいも丸ごと抱きしめながら、自分の場所とその可能性を広げていこうという前向きな眼差しが窺える曲だ。グッと腕を伸ばしていくように広がっていく5人それぞれのヴォーカルと、凛としたユニゾンで描かれるこの表題曲は、ユニットの現在とも重なって力強いエネルギーを発している。
では、ここで改めてCYNHNの紹介を。2016年末に行われた先のオーディションで選ばれ、現在のメンバーは崎乃奏音(さきのそと)、月雲ねる(つくもねる)、百瀬 怜(ももせれい)、綾瀬志希(あやせしき)、青柳 透(あおやぎとおる)(デビューからのメンバー、桜坂真愛が2019年末に卒業)。
青森在住の演歌、歌謡曲に相撲好きという現役大学生(今春卒業)で、ヴォーカル・ユニットとしてのハーモニー、歌唱面を支える崎乃、アイスクリームとK-POPが好きで、CYNHNの歌声の中で欠かせない"かわいさ"を持つショートヘアの月雲、日本のホラーが大好きでCYNHNでMCを担当し、力強くエモーショナルな声質の百瀬、絵と音ゲーが得意で、"歌う"ことを誰よりも愛し、CYNHNを歌の表現力で牽引するプラチナブロンドが印象的な綾瀬、現役大学生で、写真やデザインが好きでSNSでは書道の腕前も披露したりマルチな一面とは裏腹に、ストレートな歌声でユニットの"青さ"を生み出す歌質の青柳という5人で、歌声、趣味趣向も個性的といった感じだ。デビュー・シングルとなった『FINALegend』のタイトル・トラックは、オーディションからデビューへと至る紆余曲折やドタバタ感を、明るくポップなシンセ・サウンドに乗せて歌う曲となったが、"DEARSTAGE"所属ということも相まって、アイドルっぽい印象が強い自己紹介ソングとなっている。そのデビューから5ヶ月を経た2ndシングル『はりぼて』(2018年4月)からは、バンド・サウンドを基調にして、揺れ動く心をエモーショナルに表現する現在のCYNHNサウンドが形作られるようになった。
多くの曲を手掛けるのは、LiSAや天月-あまつき-をはじめ多くのシンガーの作詞作曲を担当するソングライター、渡辺 翔。また、両A面の3rdシングル『タキサイキア / So Young』(2018年9月)は綾瀬、青柳がそれぞれメイン・ヴォーカルを担当し、両A面4thシングル『絶交郷愁 / 雨色ホログラム』(2018年12月)では崎乃、月雲、両A面5thシングル『空気とインク / wire』(2019年3月)では桜坂、百瀬がメイン・ヴォーカルを担当した。この両A面シリーズのMVは、それぞれのメイン・ヴォーカルが主演するショート・ムービー仕立てになっていて、6編のストーリーが交錯するものになっている。それは彼女たちそれぞれが自分の描いた夢を叶えていくストーリーであり、あなたや私のストーリーでもある。学校や社会生活でサイズ違いの服を着ているような居心地の悪さを味わったり、他者からの雑音で自分の声がかき消されてしまう苦しみや痛み、叶えたい想いに届かない歯がゆさ......。そんな青春の苦味、青の感情を等身大で歌い上げている曲たちは今同じような境遇にいる人にも、同様の経験を味わった人にも、響くものがあるだろう。
自身の人生と重ね合わせるように歌ってきたことや、そのリアリティのある心情がヴォーカルの濃い陰影となって、CYNHNの曲は徐々に強く美しいものになっている。ニュー・シングル曲「水生」は自らを水中でゆらりとなびく水中生物として描く。目の前を行き交い、自由に泳ぎまわる魚や生きものたちをうらやむ一方で、しっかりと根を張ってこの場所で大きく育っていこうとする思いが綴られる。いつか豊かに伸びた枝葉が"大きな絨毯になって君のこと運べるくらいにね"と、その思いは自分の胸の内から解き放たれて、他者へと向けた曲になっているのも大きな変化だ。水面に反射する光のようなギター・フレーズで始まり、ファンキーでスピード感溢れるロック・チューンに乗せて5色のヴォーカルがもっと、もっととその感情のボリュームを上げていく高揚感が気持ちいい。真夜中の前作表題曲「2時のパレード」からの、"この先で滲んでいる朝焼けへ"と覚醒する「水生」は、CYNHNが大きな一歩を踏み出していくその瞬間を捉えたシングルである。様々な経験値の分、その青は深みや滋味を増していく。ここからCYNHNが紡ぐ青の行方もまた、楽しんでほしい。
▼リリース情報
CYNHN
ニュー・シングル
『水生』
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