Japanese
スキッツォイドマン
2018年01月号掲載
"地獄出身バンド"スキッツォイドマンが、1月24日にメモリアル・アルバム『超!!超絶入獄盤~Start to DIE ! !~』をリリースする。これを"忌念"して、Skream!では"故人"キャプテンkt.による全曲解説(?)と、Skream!ライターによるロング・レビューを掲載。謎に包まれたバンドと今作について迫った。これを読めば、あなたも"入獄"したくなるかも!?
"怪奇派ギミック"を纏った真の実力者たちによる最高のエンターテイメント作品
いきなり脱線して始まることをお許しいただきたいのだが、筆者はプロレス・ファンである。今でこそスポーツ・ライクで健全に進化を遂げ市民権を得ているプロレスだが、以前はアブドーラ・ザ・ブッチャー、タイガー・ジェット・シンなど、どう見ても普通じゃない人々が毎週のようにお茶の間に登場していた。それらのレスラーは"怪奇派"と呼ばれており、凶器を持ち自らも血を流す、まさに野蛮な人々であった。しかし、ここにひとつの事実がある。その怪奇派として活躍したレスラーに共通していたのは、実は空手やレスリングといった格闘技をバックボーンとした"真の実力者"だったということである。
さて、本題。大阪を中心に活動する"地獄出身バンド"スキッツォイドマンは、まさにそんな真の実力者だけが許される"怪奇派ギミック"を全身で体現して最高のエンターテイメントに昇華したバンドだ。"故人"キャプテンkt.(Ba/Vo)、デカいサングラスにハット、トラ柄の上着を羽織った"悪魔貴族"ワンダー久道(Gt/Vo)。ライヴでは半裸に死に装束のキャプテンkt.が、口から大量に血を滴らせ、ワンダー久道が冷淡に歌と演奏を進める。初めて観る観客にトラウマを植えつけてしまいかねないそんなヴィジュアルからは想像もつかないのが、豊富な音楽的アイディアが詰め込まれた曲たちと、超絶技巧で繰り広げられる演奏だ。ライトな音楽リスナーが聴いても楽しめて、音楽マニアが聴いても唸ってしまうこと間違いなしのその音楽性は、本物中の本物、真の実力に裏づけられた音楽家たちのものだと言える。
そんなスキッツォイドマンが2018年1月24日にリリースする最新作『超!!超絶入獄盤~Start to DIE ! !~』は、聴く者を彼らの世界に"入獄"させるべく作られたベスト的選曲による禁断のマッド・ディスクだ。2017年で脱退したドラマー、"殺し屋"卍毒蜘蛛ノ介が在籍していたときに会場限定でリリースされ完売となったシングル3枚から各リード曲、同じく完売となった2014年リリースの1stフル・アルバム『人はすべて死す』からライヴ定番曲を卍毒蜘蛛ノ介のプレイにより再録した全7曲を収録している。
冒頭の「ギロチンX」を聴いてみてほしい。怒濤のリズムとキャプテンkt.の"ギロチンギロチン首チョンパ"の叫びから、レゲエのリズムで場面転換すると、ワンダー久道によるスウィートなヴォーカルにうっとり。と、思いきや再びキャプテンkt.のダミ声が飛び出してムードが台無し(?)。いや、というよりもそもそも"夜空に吊るされた三日月が/ギロチンの刃に似てる"なんていう歌詞を聴きながらうっとりしている方が間違っていたのかもしれない。そのあとは疾走感のあるサウンドで美メロを聴かせるのだが、間奏に入ると再びレゲエ・タッチになり、ワンダー久道が泣きのブルース・ギターでソロを披露。絶妙にリバーブのかかった音色が色っぽい。さらに間奏の締めには、バンド一体となってBOB MARLEY & THE WAILERS「I Shot The Sheriff」のキメ・フレーズをビシっと聴かせるから心憎い。そう、前半のレゲエ・バースのフリをここで回収しているのである。なんてすごいアレンジなんだ。音楽愛がすごいぞスキッツォイドマン!
歌詞のリフレインが耳を離れない「人もどき」や、アレンジではヒップホップからジャズのマナーまでを聴かせ、キャプテンkt.がラップする前半とワンダー久道が歌うメロディにグッと惹き込まれる「遺書」など、オリジナリティありまくりな歌詞と、様々な音楽要素をてんこ盛りにしたアレンジによる楽曲たち。そして、彼らの音楽において最大の特徴である"緊張と緩和"を繰り返す演奏には、きっと"人生、天国と地獄の繰り返し"というメッセージがあるに違いない。えっ違うって? そんなことはどっちでもいい。そんな深読みをしながらズブズブと音楽地獄の底へと引きずり込まれる『超!!超絶入獄盤~Start to DIE ! !~』は、おかしな偏見で聴き逃してしまうにはもったいない。聴き終わったころには"スキスキDIEスキスキッツォイドマン!"と呟かずにはいられないアルバムなのだ。(岡本 貴之)
"故人"キャプテンkt.(Ba/Vo)による全曲解説
1. ギロチンX
これは、すっっっごく嫌な事があった時につくった曲ね。首から上が邪魔だったのよ。
ワンダーちゃん的には「血沸き肉踊る」って。
毒蜘蛛ノ介くんは「ドラムが難しい」って!
2. 人もどき
これは失恋した時につくったナンバーね。やけっぱちよね。
ワンダーちゃん的には「俺の愛を受け入れない者に用は無い」って!
毒蜘蛛ノ介くんは「ドラムが難しい」って!
3. 遺書
これはワンダーちゃんが書いたナンバーなのよね。まぁ、ラップよね。
ワンダーちゃん的には「切なさの中でチルアウトしな」だって。
毒蜘蛛ノ介くんは「ドラムが難しい」って!
4. 生き埋めZ
曲の事はさておき私、これのPVで本当に生き埋めになったんだけど、辛かったわ!!
ワンダーちゃん的には「愛しさも切なさもお前の愛さえも土の中」だって。
毒蜘蛛ノ介くんは「ドラムが難しい」って!
5. 鬼さんこちら
これは四代目のドラマー鬼ヶ島虐殺丸くんにワンダーちゃんが捧げたナンバーなの。虐殺丸くんは鬼だったのよ!
ワンダーちゃん的には「去りゆくお前に祝福を」だって。
毒蜘蛛ノ介くんは「ドラムが難しい」って!
6. ゴールドゴースト
これも曲の事はさておき私、この曲のPVで身体を金色に塗ったんだけど、死ぬかと思ったわ!死んでるけど!
ワンダーちゃん的には「身体があろうとなかろうとお前を愛する気持ちはゴールドさ」だって。
毒蜘蛛ノ介くんは「ドラムが難しい」って!
7. 君を殺してあげるから
これも曲の事はさておき私、この曲のPVでゾンビハンターと闘ってるんだけど、私は"ゾンビ"ぢゃないわ!"故人"よ!失礼しちゃうわよね!
ワンダーちゃん的には「愛でお前を殺してもいいかい」だって。
毒蜘蛛ノ介くんは「ドラムが難しい」って!
▼リリース情報
スキッツォイドマン
デビュー・シングル
『超!!超絶入獄盤~Start to DIE ! !~』
2018.01.24 ON SALE
ASRR-1021/¥1,500(税込)
[ASR RECORDS]
amazon TOWER RECORDS HMV
1. ギロチンX
2. 人もどき
3. 遺書
4. 生き埋めZ
5. 鬼さんこちら
6. ゴールドゴースト
7. 君を殺してあげるから
"伝説の放浪カモメツアー2018"
2月9日(金)大阪 天王寺Fireloop
2月10日(土)広島 福山MUSICFACTORY
2月11日(日)福岡 public space四次元
2月12日(月・祝)福岡 小倉FUSE
2月16日(金)名古屋 新栄SiX-DOG
2月17日(土)新宿 ロックンロール以外は全部嘘
2月18日(日)下北沢CLUB Que
全公演:前売 ¥2,500 / 当日 ¥3,000(+1D)
- 1
LIVE INFO
- 2025.04.11
-
バンドじゃないもん!MAXX NAKAYOSHI
Omoinotake
村松 拓(Nothing's Carved In Stone/ABSTRACT MASH/とまとくらぶ)
THE BACK HORN
Maki
セックスマシーン!! × KiNGONS
FINLANDS
Hump Back
GLASGOW
FUNKIST
moon drop
緑黄色社会
ビレッジマンズストア
LOSTAGE / EASTOKLAB / peelingwards ほか
藤巻亮太
"SYNCHRONICITY'25 Pre-Party"
ネクライトーキー × Wienners
Cö shu Nie
Awesome City Club
WANIMA
Plastic Tree
- 2025.04.12
-
片平里菜
PIGGS
moon drop
yutori
indigo la End
SUPER BEAVER
yama
ぜんぶ君のせいだ。× TOKYOてふてふ
バンドじゃないもん!MAXX NAKAYOSHI
Omoinotake
go!go!vanillas
a flood of circle
古墳シスターズ
GOOD ON THE REEL / ポップしなないで / 渡會将士 / 藤森元生(SAKANAMON)ほか
セックスマシーン!! × KiNGONS
サカナクション
SCOOBIE DO
フラワーカンパニーズ
GLASGOW
DYGL / トクマルシューゴ / YOGEE NEW WAVES ほか
MAN WITH A MISSION
THE BAWDIES
Panorama Panama Town
CNBLUE
緑黄色社会
超能力戦士ドリアン
Novelbright
chef's
The Ravens
INORAN
ねぐせ。
Ayumu Imazu
怒髪天
cinema staff / ヒトリエ / UNISON SQUARE GARDEN / ONIGAWARA ほか
Ochunism
"SYNCHRONICITY'25"
"下北沢こがでらロックフェスティバル2025"
にしな
マルシィ
THE ORAL CIGARETTES
- 2025.04.13
-
片平里菜
PIGGS
Maki
THE BACK HORN
SUPER BEAVER ※振替公演
go!go!vanillas
bokula.
ぜんぶ君のせいだ。× TOKYOてふてふ
ACIDMAN
藤巻亮太
a flood of circle
古墳シスターズ
The Ravens
セックスマシーン!! × KiNGONS
FINLANDS
サカナクション
THE YELLOW MONKEY
超☆社会的サンダル
SCOOBIE DO
LOVE PSYCHEDELICO / The fin. / 荒谷翔大 / 幽体コミュニケーションズ
MAN WITH A MISSION
THE BAWDIES
Cö shu Nie
DENIMS
岸田教団&THE明星ロケッツ
CNBLUE
Novelbright
Ado
Mega Shinnosuke / Conton Candy / トンボコープ / TOOBOE / Aooo ほか
ヒトリエ
Panorama Panama Town
四星球
怒髪天
cinema staff / 9mm Parabellum Bullet / アルカラ / ストレイテナー ほか
Tempalay
ハク。
原因は自分にある。
パスピエ
"SYNCHRONICITY'25"
THE ORAL CIGARETTES
- 2025.04.14
-
YONA YONA WEEKENDERS
ELLEGARDEN × FEEDER
- 2025.04.17
-
柄須賀皇司(the paddles)
XIIX
yama
KANA-BOON
ELLEGARDEN × FEEDER
SUPER BEAVER
The Ravens
君島大空
KIRINJI
Mirror,Mirror
androp
東京初期衝動
村松 拓(Nothing's Carved In Stone/ABSTRACT MASH/とまとくらぶ)
- 2025.04.18
-
超☆社会的サンダル
THE KEBABS
藤巻亮太
Maki
Omoinotake
THE LAST DINNER PARTY
緑黄色社会
THE ORAL CIGARETTES
yama
never young beach
曽我部恵一
FUNKIST
androp
indigo la End
"I ROCKS 2025 stand by LACCO TOWER"
あっこゴリラ
THE BACK HORN
- 2025.04.19
-
"ジゴロック2025"
MAN WITH A MISSION
フラワーカンパニーズ
GANG PARADE
ねぐせ。
サカナクション
"IMPACT! XXII"
WANIMA
眉村ちあき
ヤバイTシャツ屋さん / SUPER BEAVER / ストレイテナー / アルカラ ほか
THE YELLOW MONKEY / UVERworld / シンガーズハイ / yutori ほか
never young beach
原因は自分にある。
THE ORAL CIGARETTES
古墳シスターズ
THE BAWDIES
FINLANDS
sumika
ずっと真夜中でいいのに。
ゴキゲン帝国
太田家
Base Ball Bear × ART-SCHOOL
FUNKIST
HY
PIGGS
BRADIO
須田景凪
ぜんぶ君のせいだ。× TOKYOてふてふ
"I ROCKS 2025 stand by LACCO TOWER"
- 2025.04.20
-
片平里菜
"ジゴロック2025"
chef's
眉村ちあき
緑黄色社会
サカナクション
ビレッジマンズストア
fox capture plan
This is LAST
NOT WONK
古墳シスターズ
10-FEET / フラワーカンパニーズ / 四星球 / くるり / Hakubi ほか
UVERworld / Novelbright / TOOBOE ほか
原因は自分にある。
藤巻亮太
go!go!vanillas
NakamuraEmi
HY
sumika
indigo la End
ぜんぶ君のせいだ。× TOKYOてふてふ
THE BACK HORN
ずっと真夜中でいいのに。
THE LAST DINNER PARTY
SCOOBIE DO
BRADIO
吉澤嘉代子
"I ROCKS 2025 stand by LACCO TOWER"
moon drop
- 2025.04.21
-
THE KEBABS
クジラ夜の街×ルサンチマン
SANDAL TELEPHONE
- 2025.04.22
-
片平里菜
SUPER BEAVER
THE KEBABS
HINDS
Saucy Dog
THE YELLOW MONKEY
NANIMONO × バンドじゃないもん!MAXX NAKAYOSHI
暴動クラブ
- 2025.04.24
-
PEDRO
柄須賀皇司(the paddles)
片平里菜
阿部真央×大橋卓弥(スキマスイッチ)
indigo la End
w.o.d.
BIGMAMA / cinema staff
THE KEBABS
yama
藤巻亮太
- 2025.04.25
-
古墳シスターズ
FUNKIST
そこに鳴る
w.o.d.
Keishi Tanaka
fox capture plan
chef's
ラブリーサマーちゃん
それでも世界が続くなら
斉藤和義
yama
the shes gone
Laughing Hick
ビレッジマンズストア
- 2025.04.26
-
CYNHN
Keishi Tanaka
阿部真央×大橋卓弥(スキマスイッチ)
sumika
ぜんぶ君のせいだ。× TOKYOてふてふ
Novelbright
ヤバイTシャツ屋さん / 打首獄門同好会 / SPARK!!SOUND!!SHOW!! / キュウソネコカミ ほか
FUNKIST
"ARABAKI ROCK FEST.25"
GANG PARADE
サカナクション
渡會将士
"nambar forest'25"
INORAN
ACIDMAN
Laura day romance
Bimi
Subway Daydream
Bray me
FINLANDS
WANIMA
Omoinotake
柿沼広也 / 金井政人(BIGMAMA)
古墳シスターズ
ハシリコミーズ
THE BAWDIES
斉藤和義
Panorama Panama Town
Ado
MyGO!!!!! × Ave Mujica
村松利彦(Cloque.) / まやみき(ank) / るい(TEAR) ほか
RAY
This is LAST
RELEASE INFO
- 2025.04.11
- 2025.04.12
- 2025.04.15
- 2025.04.16
- 2025.04.17
- 2025.04.18
- 2025.04.23
- 2025.04.25
- 2025.04.26
- 2025.04.28
- 2025.04.30
- 2025.05.03
- 2025.05.07
- 2025.05.09
- 2025.05.14
- 2025.05.16
FREE MAGAZINE
-
Cover Artists
Bimi
Skream! 2025年04月号