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DISC REVIEW

Japanese

Chased by the sun

Jam Fuzz Kid

『Chased by the sun』

Release Date : 2019-09-25
Label : SPACE SHOWER MUSIC

現在のシーンに窮屈さを感じているのか、ここ数年の間に生まれたトレンドとは別のサウンドを求めるバンドが、増え始めた。この平均年齢20歳の5人組も、そのひと組。彼らが結成からわずか1年で大きな存在感をアピールし始めたのは、90年代のUKロックをバックボーンに大音量で鳴らす、ロックンロールのスケールのデカさもさることながら、少なくない人が、"こいつらならシーンにどデカい風穴を空けるに違いない"と期待しているからだ。堂々の全国デビューを印象づける全6曲収録の1st EP。OASISからSEX PISTOLSに遡ることもできる、大音量のギター・ロック・サウンドとキャッチーなポップ・メロディに乗せ、彼らは苛立ちと共に"俺たちの時代を取り戻すんだ"、"革命を始めるんだ"と歌う。(山口 智男)


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DANCING IN SWEET ADVERSITY

メンバー・チェンジを経てリリースされる2nd EP。一貫してUKギター・ロックへのリスペクトを感じさせる、彼らのこれまでの楽曲の中でも異色なオルタナ・テイストの強い「KABUKI」を、1曲目にバーンと出してくるのが逆にJam Fuzz Kidっぽいと言えるのかもしれない。挑戦的な歌詞とクロスオーバーなグルーヴが勢いのあるメロディに乗って、なんだかワクワクさせてくれる1曲だ。そのあとに続く「anomie」が期待通りのブリットポップ・サウンドに落ち着くのも、緩急があっていい。リード曲という扱いなのはテクニカルなギターが際立つ「Shimmer」だが、ミドル・テンポの「Wheels」も含め、どの曲がリード曲でもおかしくない、盛りだくさんな内容だ。(山本 真由)


GOAT

平均年齢21.8歳の東京の5人組が結成から2年でリリースする堂々の1stフル・アルバム。OASISをはじめとする90年代のUKロックをバックボーンに大音量で鳴らすロックンロールという意味では、前作(1st EP『Chased by the sun』)と変わらないものの、全13曲収録ということでストリングスやピアノも使った王道のバラード、エクスペリメンタルなインスト、アコースティック・ギターの弾き語りといったある意味、変化球も交え、今回はバンドが持つスケールのデカさをアピールしている。ギターの音色も轟音だけにとどまらない広がりが出てきた。緩急自在に直球勝負を挑みながら、歌メロやリード・ギターのフレーズに滲む泣きの要素がナチュラル・シュートのように効き始めたところも聴きどころだ。(山口 智男)


Chased by the sun

現在のシーンに窮屈さを感じているのか、ここ数年の間に生まれたトレンドとは別のサウンドを求めるバンドが、増え始めた。この平均年齢20歳の5人組も、そのひと組。彼らが結成からわずか1年で大きな存在感をアピールし始めたのは、90年代のUKロックをバックボーンに大音量で鳴らす、ロックンロールのスケールのデカさもさることながら、少なくない人が、"こいつらならシーンにどデカい風穴を空けるに違いない"と期待しているからだ。堂々の全国デビューを印象づける全6曲収録の1st EP。OASISからSEX PISTOLSに遡ることもできる、大音量のギター・ロック・サウンドとキャッチーなポップ・メロディに乗せ、彼らは苛立ちと共に"俺たちの時代を取り戻すんだ"、"革命を始めるんだ"と歌う。(山口 智男)