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COLUMN

the paddles柄須賀皇司の"おかんの口から生まれました" 第3回

2025年05月号掲載

the paddles柄須賀皇司の"おかんの口から生まれました" 第3回

みなさんこんちくわ〜。the paddles Vo.Gt.柄須賀皇司です。もう名前の読み方は覚えてもらえたと信じています。気になる方は「柄須賀皇司 読み方」でググってください。さて、新年度も始まり、進学した方や就職した人、図らずとも先輩になってしまった方など、新生活にハラハラしている頃かと思います。僕も4年前の4月、銀行員になりたてでしたので、今回はその経緯やその頃の気持ちと新生活のライフハック紹介的な回にします。いっくよ〜!


■2017年4月大学生バンドマン誕生
僕は関西学院大学(通称:関学)出身です。本当は高校の同級生である我々メンバー3人で神戸大学に行きたく揃ってお受験をしたのですが、僕以外の2人は合格、僕だけが叩き落ちました。失意の中、私学で受かっていた関学へと進学したのですが、本当に素晴らしい仲間と広大な芝生、美味しすぎる社会学部棟の松屋のおかげで最高の大学生活でした。
そんな大学生活も4年生になった2020年、コロナ禍。当然パドルズは活動中だったわけですが、ライブもできない、周りの友達はみんな就活。ここでステレオタイプなバンドマン像にのっとると「コロナも就職も関係ねぇ!バンドだ!」となるわけですが、パドルズは保守的なので、僕も大急ぎで就活をして銀行へと就職させてもらいました。本当にあのタイミングで就職させてもらえたことは、今になっても感謝しきれないなぁ。


■2021年4月銀行員バンドマン誕生、そして見つけた新生活ライフハック
そんなこんなで僕は銀行員バンドマンになりました。ここから自分のライフハックや体験談ゾーンなんですが、僕は与えられた役割全てに全力投球してしまうタイプで、バンドも仕事もとにかく全力でした。それ自体はとってもいいことだと思うんですが、やっぱり何事もペース配分が大事。自分がやらないといけないことは自分で全力でやって、誰がやってもいいことや自分以外の人ができた方がいいことは思い切って任せる、みたいな考え方を兼業バンドマンをしてみて学びました。


あとは、怒られているときは変顔です。もちろん自分の間違いはしっかり反省。ただ、週5日も6日も働くのに全部真に受けてたら大変なので、マスクの下で無茶苦茶変顔。頭を下げているときは死ぬほど変顔。エレベーターが閉じた瞬間にあほほど変顔。これくらいの緩いマインドも持ち合わせて毎日乗り切ってほしいです(自己責任で頼んます)。

もうひとつ、いつでも見れる場所に心の支えを置いておくこと。好きな人とか場所とかの写真をデスクに置いて付箋で隠しておいたり、トレカを胸ポケットに忍ばせておいたり、心を射抜かれたライブのチケットを引き出しに入れておいたり。僕の場合は阪神タイガースのキーホルダーを定期入れにつけていつでも猛虎魂を思い出せるようにしてました。

新生活は大変です。でも、やりたい仕事に就けたならひとまず全力でやってみるべきだし、やりたい仕事じゃないならいつか見つかるやりたいことのためにお金を稼ぐべきだし、いつかできる守るべき存在のため(もしかしたら子供や家族、もしくは自分自身)に一旦頑張ってみてほしいです。しんどくなったら、いつでもパドルズのライブへおいでませ。たぶんじゃなくて絶対明日も頑張れるライブをお届けするのでね。第3回のコラムは空前の真面目回。第4回目は取り返せるくらいふざけます☆それでは、ばい&び〜☆

the paddles

2014年に高校の軽音楽部内で前身バンドを結成、2017年にthe paddlesとして活動開始した大阪 寝屋川発のバンド。2019年、初の全国流通盤となる1stミニ・アルバム『EVERGREEN』、2024年12月に2nd EP『オールタイムラブユー E.P.』を発表。2025年2月に渡邊剣人(Dr)加入を発表し、併せてニュー・デジタル・シングル「25歳」を配信。7月に自主企画"余白を埋める -CLUB QUATTRO編-"を東阪にて開催する。 ​