Overseas
MOBY、リード曲のビデオには女優のHeather Grahamが天使役で出演。
2011.05.12 11:10
様々なダンス・ミュージックをブレンドするのが特徴的で今やエレクトロニック・ミュージック・シーンにとって欠かす事の出来ないアーティスト、MOBY。全世界トータル・セールスは1800万枚を超える。ミュージシャンとしてだけでなく、プロデューサー、DJ、イラストレーター、そして小説家としての顔を持つ彼の8枚目のアルバム『Destroyed』が日本先行で発売となった。
MOBYは今作『Destroyed』の収録曲の歌詞を、世界ツアー中に宿泊したホテルの部屋で深夜に書いたという。街から人が消え去った深夜2時にこのアルバムを聴くと、深夜特有の寂しい孤独感と、静寂に包まれた心地良い孤独感の両者を同時に感じ取ることが出来る。数度の世界ツアーを経験しているモービーの“ツアー感”がヴィジュアルそしてミュージカルに凝縮されたコンセプト作品。多彩な彼ならではの最新モード作品となっている。
アルバムはDavid BowieやQUEENからSigur RósやM83までを手がけたKen Thomasが今回ミキシングを、そしてMOBY自身がプロデュース。ヴィンテージのアナログ機材を使って録られ、アビー・ロード・スタジオの管理の下にある1972年製のニーヴのミキシング・デスクを用いてミックスされた。作品としてまとまりがあるこのアルバムは、街が寝静まった頃に、冒頭曲から最後の曲まで収録された曲順で聴くことをおすすめしたい。またリード・シングル「The Day」のビデオには、アメリカ人女優のHeather Grahamが天使役として出演していることも話題となっているのでアルバムと合わせてチェックしていただきたい。
Moby 'The Day' Official video featuring Heather Graham
もともとNew York TimesやNational Geographicで活躍するフォトグラファーであった叔父の影響で写真にも興味があったMOBYは、昨年の小説家デビューに続き、この春自身の世界ツアー各地の様子を収め今回のアルバムとともに完成した写真集『DESTROYED』をアルバムに先駆けて4月末にリリースしている。現在はパリのトレンド発信源、コレットにて写真集の個展も行っており、今回のアルバムのアートワークにも使用されている写真の展示をしている。MOBYは“外出する際は必ずカメラを持っていく”というポリシーがあり、今回のアルバムタイトルもニューヨークのラガーディア空港のひとけのない通路で点滅していた“アンアテンデッド・ラゲッジ・ウィル・ビー・デストロイド”【“ほっとかれた荷物(目が離された荷物)は、破壊します(こちらで処分します)”の意】というメッセージが書かれた電光掲示板を見たときに強いインスピレーションを受け、その文末の単語「destroyed」を作品名に起用したという。「僕はいつも、“普通の日常を写真に撮って、それをちょっと変わっている風に見せることと、その逆で、一風変わったものを撮って、それをあたかも普通のものであるように見せる”ことを目的にシャッターを切っているんだ」と彼は語っている。
【リリース情報】
モービー 『Destroyed』
2011年05月11日発売
TOCP-71082 2,500円(税込)
【トラックリスト】
1. the broken places
2. be the one
3. sevastopol
4. the low hum
5. rockets
6. the day
7. lie down in darkeness
8. victoria lucas
9. after
10. blue moon
11. the right thing
12. stella maris
13. the violent bear it away
14. lacrimae
15. when you are old
16. sandpaper *日本盤ボーナス・トラック
【モービー 特設サイト】
http://emij.jp/moby/
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