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INTERVIEW

Japanese

ユナイテッドモンモンサン

2016年02月号掲載

ユナイテッドモンモンサン

Member:松岡 恭子(Vo/Gt/Key) 大水 辰吾(Vo/Gt) 三木 亨(Ba) 上林 利博(Dr)

Interviewer:蜂須賀 ちなみ

"浪速が生んだトキメキ・ハーコー・ポップ・バンド"ことユナイテッドモンモンサンが、1stフル・アルバム『SOS』をリリースする。初のフル・アルバム且つ、2015年1月に現メンバーとなってから初の全国流通盤となる本作品には、新曲はもちろん、既発曲の再録音源も収録。バンドにとって現時点でのベスト・アルバムとも言える、そんな作品ができた経緯をメンバー4人にうかがうべく、メール・インタビューを敢行した。

-2007年、大水さんを中心に一度きりの思い出作りのためにバンドを結成したとのことですが、一度きりの思い出作りということは、この時点では音楽をずっとやっていこうとは思っていなかったということでしょうか?

大水:2006年の夏に僕が以前やっていたバンドが解散して、新しくバンドを始めようとしていたのですがなかなか上手くいかず、その様子を見ていた初代ドラマーが"大水君のために叩いてあげるから何かやろうよ!"と言ってくれたんです。どうやらとても寂しそうに見えたらしいです(笑)。一度きりの思い出作りという前提でしたが、僕にとってはとりあえず次のバンドが決まったわけなので、一度きりにしたくないなと思っていました。一度きりのライヴのためにとにかく夢中で練習したりして。音楽を辞めるなんてことはまったく考えていませんでした。

-もともとどんなバンドを組もうとしてバンド活動を始めたのでしょうか。また、今のユナイテッドモンモンサンは当時思い描いていた通りのバンドになっていますか。

大水:WEEZERが好きで、ヴォーカルのRivers Cuomoに憧れていて、あんなバンドを目指していました。当然、今のユナイテッドモンモンサンのようなバンドになるとは予想だにしていませんでした(笑)。

-みなさんそれぞれのルーツとなる、影響を受けた音楽を教えてください。

松岡:本当の意味でのルーツはたぶん小学生のころに観ていたアニメとかの主題歌とかやと思います。日本に住んでたら自然とみんな聴くものやと思いますが、音楽を意識して聴き始めたのは90年代のJ-POPです。

大水:チェッカーズとB'zです(きっぱり)!

三木:GOING STEADYです!

上林:外国の音楽をよく聴いておりました。音楽を始めてからは特に! ジャンル年代問わず!

-みなさんにとって音楽がどういう存在で、どういう理由で音楽を発信する側の人間になりたいと思うようになったのか、という部分のお話をうかがいたいです。

松岡:もちろん楽しくしてくれるものっていうのもあるんですけど、どちらかというと、自分が自分であることを確認するツールなのかもしれません。そのままが出ると思うので、音楽には。音楽を発信しようと思って発信してるというか、出てくるから発信してみたみたいな感じに近いかもしれません。意識的に曲は作っていますが、発信する人になりたいって感じではなく、ただやりたいことっていうのが根本にあります。

大水:発信する側になりたいと思ったのは、憧れの人みたいになりたかったからです。僕がRivers Cuomoや、峯田和伸さん(銀杏BOYZ)、稲葉浩志さん(B'z)や藤井フミヤさん(チェッカーズ)にしてもらったように、衝撃や感動を与えたり、背中を押してあげたかったからです。僕らの音楽が、誰かにとってのそんな存在になれたら最高ですね。

三木:単純にカッコイイ!と思ったのがきっかけです(笑)。楽器を始めた当初は音楽を発信するという意識があまりなくて、どちらかというとライヴをやっている姿を観て欲しかっただけなんですけど、やっぱり日常のどんなときにも音楽は欠かせないし、自分たちの音楽もそういうふうに、聴いてくれてる人たちの思い出になれたらいいなと思います。

上林:発信する側の人間になることは昔からの夢でした。"野球選手"や"お嫁さん"と同じイメージです。みんなが持っている夢と変わりありません。憧れです。音楽をするということは基本的には勉強なのでつらい部分が多いです。やろうとしてることができなかったら悔しいですし。これは昔から思ってます。ちなみに小学生のころはサッカー選手がマイ・ドリームでした。

-具体的に結成の経緯についてお訊きしたいのですが、松岡さん、上林さん、三木さんはこのバンドのどういうところに惹かれて加入を決めたのでしょうか。

松岡:ただ純粋に楽しそうだったからですね。そのとき私が自分でやってたバンドは歌モノのバンドではなかったので私自身にとっては不自由なバンドだったんだと思います(笑)。

三木:今回の『SOS』にも入っている「星降る夜をとびこえて」(Track.10)をライヴで観たときですね。今回のアレンジではかなり大人しくオシャレになってますが、1stミニ・アルバム『脱。』(2011年リリース)のバージョンというか、ライヴでの演奏は衝撃でした。ドカーーーーン!と心臓に突き刺さって、これだ!!!と思ったのが決め手です。

上林:たぶん大水と松岡が俺に惹かれたんではないですかね!?