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INTERVIEW

Japanese

FUNKIST

2012年04月号掲載

FUNKIST

メンバー:染谷 西郷(Vo)

インタビュアー:小澤 剛

日本国内にとどまらず、南アフリカやアジア各国など海外にも出向き、年間100本以上のライヴを行う7人組のロック・バンド、FUNKIST。彼らのサード・アルバム『7』は特別な意味を持ったものになるだろう。なぜなら、これは昨年10月にフルートの春日井陽子が他界するという、大きな出来事が起きた中で制作されたアルバムだからだ。6人となったFUNKISTが『7』に込めた想い、そしてこれからも7人で音楽を奏で続けていくという決意を、ヴォーカルの染谷西郷に伺った。

-『7』のコンセプトや、どのような作品を目指したのかを教えていただけますか。

こういうアルバムを作ろうという意識はあまりなかったんです。ただ、FUNKISTの土着感やワールド・ビートなどの感じは盛り込めたと思います。

-『7』はFUNKISTにとって間違いなくベストのアルバムである、資料にそう書かれていますね。どこにそういったことを感じていらっしゃいますか?

このアルバムはジャンルで括れないところに行っています。サウンドの幅がすごく広くなっている。でも、全部を通して聴いたときに、これはFUNKISTらしいというのが一貫してありますね。“これがFUNKISTです”そう言い切れるものができました。

-それは今までにリリースした2枚のアルバムにはなかった感覚ですか。

より洗練されたということかもしれませんね。アルバムができるたびに、ベストのものができたと思うんですけど(笑)。

-前回のSkream!のインタビューの中で、染谷さんは“ライヴのための音楽を作っていく”とおっしゃっています。そのようにして作った音楽をCDに落とし込んだときに、ライヴの感覚が出せないというようなことはありませんか?

もっと力強くもっとソリッドにということはずっと求め続けています。『7』に入っている「SHINE」と「NEW DAYS」は西川 進さんにプロデュースをお願いしました。これらの曲にはFUNKISTの新しい部分やロックの部分をより強く出したいと思っていたんです。そこで力を貸していただきました。ライヴと音源は表現の仕方がまったく違うと思います。アルバムとしては、僕たちが作りたい音が作れたと思っています。

-昨年亡くなられたフルートの春日井陽子さんの音を使っている曲がありますね。

『7』に収録されている15曲中10曲はフルートが入っています。「SHINE」などのシングルとしてリリースした曲のレコーディングをしている時には、陽子ちゃんが元気だったので、一緒にレコーディングしています。他にシングルとしてリリースしたのは「CRAQUE」や「NEW DAYS」、「ALL TOGETHER」や「1/6900000000」。これらの曲も7人で録っています。「Hello」や「Who’s life is this」、「roots」は陽子ちゃんとスタジオで練習していた時に録ったものです。そこからフルートの音をピック・アップして、それをレコーディングしたものに入れました。インストの「ZAN」は、陽子ちゃんがカラオケで一人で吹いているものが、後になって見つかったんです。それをメンバー全員で聴いたら、“すげえ、かっこいい”とみんなが言ったんです。レコーディングの時には、そのフルートの音を流しながら演奏しました。

-FUNKISTの音楽には、直球のロックというイメージを持っている方が多いと思います。そういうバンドにフルートがいるというのは珍しいと思うんです。フルートをバンドに入れたのはどういう流れだったんですか。

友達だったからですね(笑)。

-特に狙ったことがあるわけではないんですね。

彼女とギターの宮田は夫婦でもあるんですよ。二人が付き合ってて、アメリカの大学から一緒に帰ってきた時に、宮田が“彼女も音楽やってるんだよね”と言ったんです。それを聞いて、“じゃあ、一緒にやろうか”ということになった。僕たちのアンサンブルにフルートが必要だから、フルーティストを探そうということではないんです。仲の良い友達がフルートをやっていたから一緒にやるようになった。FUNKISTのメンバーはみんなそういう感じです。昔からの友達が集まってやっているんです。