Japanese
オトループ、纐纈悠輔(Vo)亡き母との時を越えた共作曲「36-林檎の唄-」MV公開
2018.02.22 19:00
SNSを中心に歌詞の共感性が話題を呼んでいるロック・バンド オトループ。クラウドファンディングによって完成された彼らの新曲「36-林檎の唄-」のミュージック・ビデオが公開された。
オトループ 「36-林檎の唄-」
同楽曲は纐纈悠輔(Vo)の若くして亡くなった母が、父と交わしていた交換日記に残された言葉をもとに書き上げたもの。綾瀬はその日記に残されていた言葉たちに大人になってから触れ、母の偉大さと自分に向けられていた大きな愛を知ることになる。そして、当時の母と同じ"36歳"になろうとしている今、自分が気がついていない周りの人の"優しさ"を考えるきっかけになってほしいという願いで書き上げた、悲しくも、やわらかい愛に包まれるバラードとなっている。
母が日記に遺した言葉を用いながら書きあげた歌詞は、時を越えた母との共作という形で、"作詞:纐纈悠輔/纐纈久美子"となっている。
纐纈悠輔(Gt/Vo)よりコメントが到着している。
亡くなった母と同い歳になろうとしている今、この瞬間に、この気持ちを、母の残した言葉と共に創り上げ、どうしても残したい。そんな想いで創った「36-林檎の唄-」。
約1年かけて、この一曲と向き合いました。何度も何度も書き直していく中で、母とのことを沢山考えました。出来上がった時、優しく笑ってくれたような、また会えたような、そんな気持ちになれました。
10歳の時自分は、「母親の分まで生きる。」子供ながらにそう誓ったのを覚えています。
しかし実際に同じ年齢に追いついたものの、まだまだ自分は未熟で、その背中に近付くどころか、遥か先に感じることばかり。
僕が想う、人が生きていく上で1番必要なことは「愛されている実感」なのかなと想う。
母が急にいなくなってしまった子供の頃は、その事実を受け止められず、愛されてる実感を希薄に感じていた自分がいた。だけどその交換日記を見つけてからは、ずっと母の愛を感じることができ、前を向くこともできた。
母が残してくれた林檎の種は、ずっと心の中でスクスクと育ち、それは時に色々な場面で実りをもたらしては、苦しい時を救ってくれた。
誰にでも、きっとあなたを見守る人がくれた林檎の種が、心の中にあり、優しさを栄養にして知らぬ間に、生きる力や夢という実をつけているんじゃないか。
母が遺してくれた言葉たちから、そんなことを思って創った曲です。
―― オトループ 纐纈悠輔(Gt/Vo)
また、同楽曲とそのミュージック・ビデオは、クラウドファンディングで集めた資金により制作された。まだ歌詞もメロディも何もできあがっていない状態のなか、立ち上がった同プロジェクト。多くの支援の輪が広がり、わずか6日間で"150万円"という目標額を達成。その後も制作中の歌詞とデモ音源の公開をきっかけに共感の輪はさらに加速的に広がり、"3,105,636円"もの支援金が集まった。同楽曲はオトループ愛を持つ、多くのサポーターとの共作でもある。
今作もプロデュースは藍坊主、それでも世界が続くなら、上野優華などの制作を手掛けてきた時乗浩一郎氏が担当。楽曲の良さをさらに感動的にする、鳥肌モノのストリングス・アレンジと練り込まれたバンド・アレンジは秀逸。
ミュージック・ビデオの制作はドラマチックアラスカ、ココロオークション、井上ヤスオバーガー、シンガロンパレードなども手掛ける映画監督 馬杉雅喜(CINEMA'S GIX)。まさにひとつの映画を観るような、"泣ける"至極のミュージック・ビデオが完成。
今作を収録したCDリリースは今のところ未定。ぜひともミュージック・ビデオをチェックしてほしい。
▼ライヴ情報
"小鹿淳誕生日当日につき、全バンド小鹿がドラム叩かないと気が済まNIGHT!!"
3月12日(月)新宿SAMURAI
"オトループデビュー10周年記念10大企画 第6弾
『オトループ×reading noteツーマン【A型症候群 vs 五月病】 ただいま岐阜』"
3月25日(日)岐阜中津川Breath
"アコースティックワンマン【フタリダケノワンマン】"
3月31日(土)神楽坂神楽音
"オトループデビュー10周年記念10大企画 第7弾"
4月30日(月・祝)大阪 長堀橋WAXX ※ワンマン
5月13日(日)仙台BARTAKE ※ワンマン
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