Japanese
Bimi
Skream! マガジン 2025年06月号掲載
2025.04.28 @Spotify O-EAST
Writer Writer:山口 哲生 Photographer:Yusuke Baba(Beyond the Lens)
渋谷 Spotify O-EASTにて開催された"Bimi Live Galley #04 -Dear 27th-"。このライヴは、Bimiの創作の根源にあり、彼の生き方の指針にもなっていた"27th Club"をテーマに、演出家 石丸さち子が総合演出を担当した。ライヴ当日の4月28日はBimiの27歳の誕生日でもあったが、彼がこの日のMCで話していた言葉を借りるならば、この公演は"27歳が人生のリミットだと思っていた自分を殺すためのライヴ"──つまり、告別式である。会場入口には仲間たちから送られた供花が飾られ、異様な空気が漂っていた。
ステージは下手側からスロット・マシン、DJブース、バスタブ、今回のライヴのメイン・ヴィジュアルも手掛けたDai Gotoによる絵画、ソファ、テーブル等が置かれ、彼の自室を思わせるつくりになっている。そこへまずは相棒のDJ dipが登場。遅れて姿を現したBimiは、フロアに視線を投げ掛けた後バスタブに寝転び、「Tai」をスタートさせた。ダーク且つ扇動的なビートに乗せて言葉を畳み掛けると、続く「Die young」ではフリースタイル・ラップを交えながらフロアを煽り、「Burn it up」ではDJブース横の高い台から飛び降りて咆哮する。キャリア初期の楽曲を立て続けに披露してフロアを熱狂させた後、Bimiは"今日は話が長くなっちゃうかも"と前置きし、"エリートとクズのハイブリッド"と自称する自身の生い立ちを語っていく。音楽をやりたいと思い上京してきた当時のことや、俳優の仕事を始めた頃の話、さらには家庭環境についてまで、様々なエピソードをオーディエンスに明かした。
走馬灯のように過去の写真や作品のアートワークがスクリーンに映し出された「Popstar」や、バスタブの中で気だるげにラップした「飼ふ-味変-」、そこから転げるように這い出て来て真っ赤な照明を浴びながら叫び狂った「Awake now」、ソファに腰掛けて絵画にすがりつくように言葉を紡いだ「27th-味変-」といった、アッパーとダウナーを往来する情緒不安定なブロック、さらには白いシャツを血塗れにしながら言葉を吐き出した「怒鈍器」等、印象的な演出を交えながらライヴは進行していった。中でもハイライトとなったのは「Nemo」だ。先日リリースされた1stアルバム『R』に収録されており、今回のライヴに向けて書き下ろされたこの曲は、彼のシンガーとしてのスキルも味わえる美麗なバラードナンバーである。ソファに腰掛け、アコースティック・ギターを抱えてエモーショナルに歌い上げると、会場はその余韻に包まれた。すると、Bimiはおもむろに立ち上がり、ギターをテーブルに全力で叩きつけてバラバラに破壊。ちなみにこのギターはライヴ用の小道具ではなく、本人が何年も前から愛用していた私物だったという。まさに過去との決別を象徴するような一幕だった。そこからは「歪」、「OIL」、「Good-by」とある種の呪いのようなものに囚われていた自身の内面を深く掘り下げ、向き合い、それでも前に進んでいく覚悟の曲をラップしていく。そして、この日のライヴのために"復活"をテーマに書き下ろした、ラウド・ナンバー「暴食」をドロップ。強烈なグロウルを轟かせていた。
この日のライヴでBimiは過去を清算しようとしていたが、それはこれまでの行為を改め、反省し、自身の牙を抜くという内容では決してない。さらなる高みを目指すために、より貪欲に、より獰猛に突き進んでいくことを証明するためのステージだ。終演後には来場者にBimiからの手紙が配られていたが、その中に"俺の才能を使って、みんなを成り上がらせていきたい"という一文があった。それは決してビッグ・マウスではなく、ここまで積み重ねてきた経験や、信頼できる仲間やチームとの出会いから生まれた思いでもあるだろう。見事な告別式であり、新たな始まりを告げるバースデー・ライヴだった。
[Setlist]
1. Tai
2. Die young
3. Burn it up
4. LOVE
5. 熱気
6. Popstar
7. 飼ふ-味変-
8. Awake now
9. 27th-味変-
10. ミツ蜂
11. 博徒街道
12. 怒鈍器
13. Safe Haven
14. 輪-味変-
15. Nemo
16. 歪
17. OIL
18. Good-by
19. 暴食
20. You Gotta Power
En. 輪-味変-
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