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LIVE REPORT

Japanese

Mirror,Mirror

Skream! マガジン 2023年11月号掲載

2023.09.25 @渋谷WWW X

Writer : 山田 いつき Photographer:飛鳥井 里奈

6人組アイドル・グループ Mirror,Mirrorの4thワンマン・ライヴ"Mirror,Mirror 4th ONE MAN LIVE「Super Miraism Ⅳ」"が9月25日に渋谷WWW Xで開催された。5月に新宿BLAZEにて行われた3rdワンマンではチケットを完売させることができず、悔しい思いをしたという彼女たちだが、この日は見事ソールド・アウトを達成。ステージには、3rdワンマンで味わった悔しさを乗り越え、フロアいっぱいのオーディエンスを熱狂させるMirror,Mirrorの姿があった。

開演時間になり、大歓声と拍手に迎えられながらメンバーがひとりずつステージに登場。7月より3ヶ月連続でリリースしてきた楽曲の中から「ココロマリアージュ」と「Chewing Star」を立て続けに歌唱するという、いきなりグループの最新モードを見せつける形でライヴがスタートした。"ミラミラ(Mirror,Mirror)4thワンマン・ライヴに来てくれてありがとうー! 今日はみんなと私たちで最高の1日にしようね!"という雲丹うにの言葉を合図に会場の熱気は一気に上昇。

"キラキラ 全人類一緒に 踊り明かそう"と歌う「恋愛オーバーキラー」では、その歌詞の通り会場がダンス・フロアと化し、盛大なミックスも飛び交った。「アツイナイトブルー」まで歌い終えたところで、6人がファンに向かってひとりずつ自己紹介。巴月もえはこの日のチケットが完全ソールド・アウトしたことについて触れ、嬉しそうに満員のフロアを見渡していた。

そんな彼女の力強いヴォーカルが映える「OtogigotO」、紫煙りんが作詞を手掛けた「lune」、6人がクールなフロウで繋いでいく新曲「back mirror」など、計5曲がノンストップで披露されたところで、ステージ上のスクリーンに幕間の映像が映し出される。メンバーの飾らない姿を捉えたオフショットや次に披露される新曲の歌録り風景、本公演への意気込みを語ったインタビューを収めた映像を挟んで、新曲「ENCOUNTERS.」へ。この曲はポジティヴ感たっぷりのアッパーチューンで、これからのライヴで定番曲になりそうな予感。

莉桜みきの柔らかい歌声が心地よい「1200」、星野まおのキュートな表現力が光る「SLEEPY」、李縷さきのキレのあるダンスに魅了される「Mad World」など、盛り上がり必至のナンバーが惜しみなく繰り出された後半戦。その中でもひと際存在感を放っていたのは「REM」だった。ポスト・ロックを軸にした変則的なリズムと美しいピアノの旋律が複雑に絡み合うスリリング且つ難解な楽曲だが、彼女たちは一糸乱れぬパフォーマンスでフロアを圧倒していく。決して観客を突き放すようなアプローチではなく、むしろこの曲から会場の一体感が増していったのが印象的であった。そのあとはMCも少し挟みつつ、サビのハーモニーがカタルシスを増幅させる「流星」、爽快感溢れる「スパークリングフライト」などパワフル且つキャッチーな楽曲を畳み掛け、本編ラストの「Utopia」まで一気に駆け抜けた。

そして「Crescent」と「Aurora」ですべてを出し尽くしたアンコール後には、ミラミラからミニ・アルバム発売と東名阪対バン・ツアー、そして来年1月に渋谷Spotify O-EASTにてデビュー2周年を記念したワンマン・ライヴが開催されるという嬉しい告知が。3rdワンマンの悔しさを乗り越え、大団円を迎えた今回の4thワンマン。来年のO-EASTでは、ひと回りもふた回りも成長した彼女たちの姿が観れるに違いない。


[Setlist]
1. ココロマリアージュ
2. Chewing Star
3. 恋愛オーバーキラー
4. アツイナイトブルー
5. kagami
6. OtogigotO
7. lune
8. back mirror
9. Magic words
10. ENCOUNTERS.
11. 1200
12. Mad World
13. SLEEPY
14. REM
15. セスナ
16. F.M.N
17. 流星
18. スパークリングフライト
19. Utopia
En1. Crescent
En2. Aurora


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