Japanese
FAITH
Skream! マガジン 2019年11月号掲載
2019.09.24 @渋谷TSUTAYA O-Crest
Writer 吉羽 さおり
5回目を迎えたFAITHの自主企画ライヴ"Time Leap"が、ゲストにCloque.、Bray me、Negative Campaignの3組を迎え、渋谷TSUTAYA O-Crestで開催された。
3連休明けの平日夜の開催にもかかわらず、賑やかな一夜になったこの日、最初にステージを彩ったのは東京発のNegative Campaign。11月6日リリースの2ndアルバム『Negative Campaign Ⅱ』に収録となる「Empty Lamp」を1曲目に、一気にアクセルを踏み込んで、佐々木勇人(Gt/Cho)はギターをかき鳴らし、伊藤秀太(Vo/Ba)はキャッチーな歌を響かせる。馬力のある3ピースのアンサンブルはノイジーで、汗がほとばしるアグレッシヴなサウンドに、ブライトなメロディが突き抜けていくのが気持ちいい。USインディー、ガレージ、オルタナの空気をたっぷり吸い込んだ爆音のパワー・ポップに、ひねくれ度数高めの黒縁メガネを通した世界が乗っかった愛すべき曲たちに、観客は自然と引き込まれていった。呼んでくれたFAITHに感謝を述べつつ、"FAITHはデカくなるバンドだと思う。楽屋で会ったときにシカトするようなやつにはならないで"(伊藤)と、仲間だからこそのMCをしたかと思うと、佐々木が見切り発車で喋り出してMC迷子になったりするが、そのポンコツさ加減もまた音楽のパワーを引き立てる。イベントの最高の幕開けだ。
続いて登場したのは、10月16日に、Ken YokoyamaのベーシストであるJun Grayの主宰レーベル"Jun Gray Records"から、ミニ・アルバム『Grace Note』をリリースする女性4ピース・バンド、Bray me。Gt/ChoのイトウアンリはFAITHの同郷の先輩であり、メンバーを中学生の頃から(イトウいわく"細胞レベルの頃から")知る間柄だ。この日はそんな彼女たちの背中のデカさを見せつけるステージとなった。『Grace Note』に収録される「背中合わせ」、「シンデレラストーリー」で始まり、4人の濃密なアンサンブルでフロアを熱し、ちょっとしたミスは豪快に笑い飛ばして、エモーショナルな歌と爆音で観客をねじ伏せる。渇きと憂いが混じるこたにのヴォーカルがいい。頼りない日々を不器用に綴り、そんな寄る辺のないときにあってほしいロック・ミュージックを繊細に温かく歌う。Bray meというバンドの音楽への信頼や愛情というものがサウンドの中で脈打って、リアルな体温を感じさせるステージとなった。
3番手で登場したCloque.は、FAITHとの対バンはこの日が2度目。村松利彦(Vo/Gt)は、一緒に夢を語れるような仲間に出会えたのがライヴハウスだったとMCで語る。最後に演奏した「Haul」は、ライヴハウスという特別な空間のこと、聴いてくれるあなたと同じときを共有するライヴへの思いをストレートに歌ったもので、この日にもぴったりの曲だ。様々な出会いがあり、目と目を合わせて伝えられるライヴという大事な場への彼らの思いは、笑顔全開でのエネルギッシュなプレイからも伝わるし、"青さ"が嫌味なく届く。シンガロングを呼ぶキャッチーなメロディ、加速するビートや拳が上がる爽快なギター・フレーズで「未来へ」、「スターマイン」と続き、つらさや悔し涙も全力で肯定する「365」というポジティヴなアンセムもエモーショナルに聴かせて、会場を音で明るくしたステージ。FAITHにいいバトンが渡った。
いよいよトリを飾るのは、主催のFAITH。元気良く登場した5人が1曲目に選んだのは、4月にリリースした2nd EPのタイトル曲である「Yellow Road」。"ここにいる全員で飛び跳ねていきたい"というアカリ ドリチュラー(Vo)の言葉に、観客が揺れる。60'sポップスの香りを感じさせる、キラキラとしたサウンドとグッド・メロディの「Yellow Road」だが、ライヴではよりエネルギッシュで、さらに、メンバーの笑顔やアンサンブルの明るいパワーが、ステージを勢い良く飛び出してくるのがいい。「Bana Pla」、「This is My Life」とポップでキャッチーな曲を連投して、「CHAMP」でより大きくフロアを沸かせていく。ヤジマレイ(Gt/Vo)とコバヤシレイ(Gt/Vo)、荒井藤子(Ba)もアカリ同様にステージ先頭に立ってプレイし、メランソンルカはバンドの要となってパワフルなドラミングで聴かせる。MCではアカリが今日出演してくれた3バンドに感謝を述べて、"私はライヴハウスが大好き"と語る。そして、そんなライヴハウスで行うこの"Time Leap"という企画イベントは、呼ぶバンドもまた人となりや音楽が好き、そういうバンドが好きでここへ集まってくれる人が好き、という非常にピュアな理由で成立していることを伝えた。"ライヴハウスで同じ時間、空気を共有できることは嬉しい"とアカリ。中盤での「Free」や「Stargazer」といったゆったりとした曲が紡ぎ出すメロウな時間は、格別だ。アッパーに前のめりに乗せるだけではない、バンドのレンジを感じさせる。
"自分たちがやりたいと思うことをやることが、正解なんだと思う"(アカリ)。そう言ってプレイしたのは、配信リリースされたばかりのシングル「Our State of Mind」。"自分らしく、自分の道を進む決意の歌"であり、心地よい加速を感じさせ、透明感のある強さを引き立てた、洗練されたバランスのいいアンサンブルが冴えるFAITHの現在を提示する1曲だ。フロアの反応も良く、そこから「Unexpected」、"みんなで退屈な日々を抜け出そう"(アカリ)と、「September 7th」と飛ばして、晴れやかに"Time Leap"を締めくくった。
歓声が止まずアンコールに立ったFAITHは、改めて出演したバンドたちに礼を述べて、最後にそこにいる人たちすべてに「Take me away from here」を贈る。アンセム的なメロディが爽やかに響いて、どんどんと大きく飛躍していく彼らの、次への期待感も高まるイベントとなった。
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