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DISC REVIEW

Japanese

2019年04月号掲載

Yellow Road

FAITH

『Yellow Road』

Release Date : 2019-04-10
Label : BORDER-LESS RECORDS

甘酸っぱさやほろ苦さなど心くすぐるグッド・メロディと、パワフルでいてしなやかな柔軟性のあるサウンドで、パンク~ポップなロック・チューンを奏でる5ピース、FAITHの2nd EP。活動の密度が濃くなって創作欲が刺激されているのだろう。臆することなく幅広い曲を貪欲に噛み砕いてポップに吐き出した作品だ。表題曲は、武器であるブライトなメロディとアカリ ドリチュラー(Vo)の透明感のある歌を、力強いアンサンブルが後押しする。90年代USオルタナやインディー・ロックの空気感があるサウンドが気持ちいい。レイドバックしたサウンドで恋の痛みを綴る「Stargazer」は、切なくも甘美な思いすらもかき立てる。どの曲もリスナーが自由に心を寄せるエアリーな空間や余韻があるのがいい。 (吉羽 さおり)


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Sweet Error

前作から1年3ヶ月ぶりとなる2ndアルバム。今作までに、"Pre-independence Diary("私"をみつけるために)"をテーマに配信シングル3部作をリリースしてきた。音楽的な挑戦をしてサウンドをアップデートし、既存の枠組みを壊していく作業と同時に、歌詞の面ではより内省的に、これまで言葉にならなかった観念的なことを掘り起こしながら、言葉に、歌にしていた。その過程は、今回のアルバムに美しい実りをもたらしている。90年代のインディー・ロックから、さらに懐かしいタッチのソウルやポップスから受け継いだ普遍性を軸に、"今"の感性やアレンジ・センスで聴かせる曲が並ぶ。Mori ZentaroやESME MORIといったクリエイター陣とも好相性で、輝きのあるアルバムになった。(吉羽 さおり)


Capture it

軽快で、リラックスしたギターのカッティングと気持ち良く身体を揺らすようなビート&コーラスの「Party All Night」でスタートし、19歳の現在のリアルな心境を綴った伸びやかなポップ・チューン「19」や、アコースティックからパンキッシュな曲、Akari Dritschlerによる内なるエモーションを自由に解き放っていくヴォーカルが冴える「Caught Up in Time」など幅広い曲が揃う。メジャー初アルバムの今作は、高校生の頃から5人で育んできたキャッチーでポップなロック・サウンドを、さらに一歩推し進めて繊細なアレンジを施し、今の想いをエヴァーグリーンなメロディとサウンドで包み込んでいる。メンバー全員が20歳になる2020年。その記念碑的な美しくまばゆいアルバムだ。(吉羽 さおり)


Yellow Road

甘酸っぱさやほろ苦さなど心くすぐるグッド・メロディと、パワフルでいてしなやかな柔軟性のあるサウンドで、パンク~ポップなロック・チューンを奏でる5ピース、FAITHの2nd EP。活動の密度が濃くなって創作欲が刺激されているのだろう。臆することなく幅広い曲を貪欲に噛み砕いてポップに吐き出した作品だ。表題曲は、武器であるブライトなメロディとアカリ ドリチュラー(Vo)の透明感のある歌を、力強いアンサンブルが後押しする。90年代USオルタナやインディー・ロックの空気感があるサウンドが気持ちいい。レイドバックしたサウンドで恋の痛みを綴る「Stargazer」は、切なくも甘美な思いすらもかき立てる。どの曲もリスナーが自由に心を寄せるエアリーな空間や余韻があるのがいい。 (吉羽 さおり)


UN

10代限定フェス"未確認フェスティバル2017"のファイナリストに選出され、1stミニ・アルバム『2×3 BORDER』は、ストリーミング・サイトでも注目のニューカマーとなった男女混合バンド、FAITH。ポップ・パンク、USインディー・ロックをベースにした爽快なギター・サウンドと、アカリ ドリチュラーの甘さもクールさもある伸びやかなヴォーカル、そこにガレージにたむろしては音楽を聴いたり曲を作ったりして遊んでいるような(※想像)、バンドのいい空気が音に練り込まれている。青春映画にハマりそうなポップな毒っぽさも、胸をくすぐる。ニューEP『UN』は、よりエネルギッシュな曲とグッド・メロディのキャッチーな曲が中心。5人で作るという、彼らの会話が音になった心地よい間合いや遊びが詰まっている。(吉羽 さおり)


2×3 BORDER

"未確認フェスティバル2017"でファイナリストとなった5ピース・バンド FAITHが、セルフ・プロデュースした初の流通盤。英詞ながらも耳に残るワード・センスと、心打たれるまっすぐなサウンドで、平均年齢17歳の現役高校生とは思えないほどの仕上がりに。ドリチュラーあかり(Vo)のフレッシュな声で、夢に向かって進み続けるひたむきな想いを伝えた「Bana Pla」や、じわりと胸に染み渡るセンチメンタルなサウンドの「distance」では、彼女たちの想いがストレートに伝わってくる。さらに、「DON'T FALL」では、オルタナティヴな世界観且つグルーヴィなサウンドで大人な一面も。立ち止まっていないで、とにかく一歩踏み出そうと思える――あなたを奮い立たせてくれる1枚。(滝沢 真優)



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2019.09.24 @渋谷TSUTAYA O-Crest