Japanese
Mr.FanTastiC
Skream! マガジン 2019年09月号掲載
2019.07.26 @代官山UNIT
Writer 山口 智男
ごめん。ほんとごめん。類稀なる歌唱力と天真爛漫なキャラクターを持ったメガテラ・ゼロ(Vo)をはじめ、メンバーそれぞれにこのバンド以前に活動歴があることから、結成からわずか1年でメジャー・デビューしたことに対して、戦略的に活動してきたに違いないと思ってしまったことを、そこに悪意はこれっぽっちもなかったとはいえ、謝りたい。ごめん。
この日、Mr.FanTastiC(以下:MFTC)のライヴを初めて観た筆者は思い知らされたのだった。彼らは汗と涙と笑いに溢れたこのライヴに多くの人を巻き込むことで、メジャー・デビューするチャンスを掴んだのだということを。そこに戦略の類は何ひとつなかった。あるのは、ただただ観客と一緒に楽しみたいという情熱だけだ。観客を楽しませるためなら、汗を流す努力を惜しまないバンドの姿勢は、ライヴ中はもちろん、メンバー全員で会場の入口に立ち、本番直前まで観客を出迎えたサプライズからも窺えた。
"いらっしゃいませ、いらっしゃいませ。大阪からやってきたMr.FanTastiCです! ふじゃん、素敵なドラムをお願い!"とメガテラがふじゃんのドラムに合わせ、ナナホシ管弦楽団(Gt)、つっくん(Gt)をステージに呼び込み、ライヴはナナホシによる"Tシャツが1万8,000円もする代官山の街には負けません!"という宣言とともにナナホシがリード・ヴォーカルを取る「デリヘル呼んだら君が来た」(なんちゅうタイトル!)でスタート。そして、メガテラのソウルフルなシャウトから「Envy & Clap」に繋げると、跳ねるリズムに合わせ、スタンディングのフロアを埋めた観客がハンドクラップで応える。メタルコアの「Liar,Liar」から繋げたファンキーな「MUSIC MAN」では、"ジャンプ! ジャンプ!"とメガテラが言いながら、観客よりも先にメガテラを含むフロントの3人が飛び跳ねる。それに応え、ジャンプする観客を見たメンバーたちは思わず破顔一笑。そんなふうに観客を巻き込んでいった彼らがこの日、演奏したのは6月19日にリリースしたメジャー1stアルバム『START DASH TURBO』と1stシングル『絶走』の収録曲を中心にした全13曲。随所で見せたナナホシとつっくんによるソロの応酬、君=観客と一緒にいられる幸せを込めた「fine」を始め、バラードで見せつけたメガテラの歌唱力、パワーとともに多彩なリズムで演奏を支えるふじゃんのドラム。聴く者の胸に響くメロディの良さも含め、見どころはいろいろあったと思うが、限られた字数の中でどうしても記しておきたいのが「バースデーバースデー」。観客の誕生日を祝うこのエモーショナルなロック・バラードで、メガテラは"誕生日の人いますか?"と手を上げさせると、"全員をハグしにいきます"と宣言。客席に降りていき、手を上げた6人全員をハグして回った。バカ正直にそれを実行するメガテラの姿は、見ていてとても気持ちが良かった。そして、その間、演奏を繋いでいるバンドと観客のシンガロングも感動的だった。わざわざライヴハウスに足を運ぶ価値がある! そう思わせるライヴを繰り返しながら、MFTCはファンを増やしてきたに違いない。
"みんなと一緒に歌いたくてこの曲を最後に選びました!"(メガテラ)と本編最後を「絶走」で駆け抜けると、10月16日にリリースする2ndシングル「ウィスキーハロウィン」のMVを、どこよりも早く公開。そして、アンコールで実際に演奏するというダメ押しのサービスが嬉しかった。シンガロング・パートを含むスウィンギンなこの曲もまた、今後、ライヴの定番曲になることだろう。
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