Japanese
majiko
Skream! マガジン 2019年08月号掲載
2019.06.22 @渋谷WWW X
Writer 石角 友香
フル・アルバムとしては約3年5ヶ月ぶりとなる『寂しい人が一番偉いんだ』のリリースから3日後に開催されたツアー初日の東京公演。若い男性が多めだが、女性や他の年齢層の男女もいて、想像以上にバリエーションに富むファン層だ。彼女の音楽との出会いは、歌い手シーンだったり、いくつかの楽曲プロデュースを手掛けるホリエアツシ(ストレイテナー)だったり、はたまた、まだ少ないかもしれないが、本作収録の「狂おしいほど僕には美しい」の作曲&アレンジを手掛けた、LA育ちのオーガニック且つメロウな音楽性が持ち味のMichael Kanekoだったり、出会いのきっかけが実に様々なのだと思う。しかし、この関わるクリエイターのジャンルの幅は、2020年代を間近に控えた今、むしろ自然なことに感じる。彼女にとってシンガー、そしてシンガー・ソングライターであることの動機は新作のタイトルにもあるように、孤独の発明とでも言うべき、純度の高い思いや、自分からしか生まれ得ないものに形を与えることなのだろう。そこで音楽の多様性は自ずと広がってきたのだ。
今回はこのあとツアーが続くため、セットリストや演出などの詳述は避けるが、majikoの孤独の発明に共鳴したクリエイターが多数参加した新作を主体にしつつ、インディーズ時代からの人気曲やライヴ定番曲を曲のテイストでもって自然に繋いでいた印象を持った。バンド・メンバーも、作品でアレンジに参加している木下 哲(Gt)をはじめ、ファンにはおなじみの伊藤翔磨(Gt)、北原裕司(Ba)、岸田勇気(Key)、camacho(Dr)という辣腕揃いで、ジャズのノート感なのにサウンドはグランジ的だったりもして、majikoのジャンルを越境して感情や思想を伝える表現を完璧に支えていた。
核心であるmajikoのヴォーカル表現は、生きていくうえでの信念をライヴでも丹念に唱えるように歌う「エミリーと15の約束」におけるイノセントな歌声もあれば、歌謡としてのメロディの強さに負けない女性像を表現する「レイトショー」のような歌唱もあり、あどけなさすら残る歌声でとつとつと歌い始めたかと思えば、王道のバラード・メロディへと高く飛翔していく「WISH」のような側面も見せる。表現力は確かに多彩だ。でもそれはヴォーカリストとして器用というより、ファンタジーもリアリティも徹底して自分オリジナルの言葉や感覚を掘り下げた結果手に入れた、majikoにとっての果実なのだろう。
加えて、じっくり歌い上げたあとの小さな声の"ありがとう"も、思ったことをなんでも言ってしまうくだけたキャラもどちらも彼女だ。グッズのラバーバンドの完成度というか色味がダメすぎて"ファンにこんなラババンはさせられん!"と謝罪するアーティストは初めて見たかもしれない。真剣な表情とある種のオタ気質。そのギャップもリアルだった。そしてさらに「MONSTER PARTY」では、"サビの「フーフーフー」を一緒に歌ってもらえませんか?"と事前に練習。ハードなサウンドながらグルーヴするこの曲でコーラスとジャンプが起こり、ライヴそのものの楽しみの幅もダイナミックに広がったのだった。
リリースされたばかりの新作へのビビッドな反応がmajikoとバンド・メンバーのテンションを上げていくのが手に取るようにわかり、演奏を個々に味わい尽くすような序盤からは想像できないような開放的な盛り上がりへ到達した本編90分。
これからこのツアーに出会う人は、よりアーティストとして無二のオリジナリティを確立したmajikoと、それを存分に楽しめる寛容な空間を堪能してほしい。
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