Japanese
cowolo
2026年01月号掲載
Member:藤崎 もも つづく 甘奈 ゆい 氷山 あい 青
Interviewer:宮崎ちゃーみー大樹
2025年8月のデビュー・ライヴ以降、豪華作家陣を起用した日本神話×ロックという唯一無二の音楽性で存在感を放つ、5人組アイドル・グループ cowolo。彼女たちが早くも1stアルバム『アマテラス』をリリースする。本作は、水平線の向こうから昇る太陽のごとく、彼女たちの"始まり"を照らす一枚だ。"初心者だった"あの日から急成長を遂げた5人が語る、グループの今、音楽やライヴへの想い、そして2026年への野望とは。
-初回のインタビュー(2025年8月号掲載)はデビュー・ライヴ("cowoloデビューライブ「こをろこをろ」")直前でしたけれども、改めて8月の六本木を振り返ってみてどうでしたか?
もも:あの頃はまだ初心者だったなと思います。今こうやってライヴをたくさん重ねてきて、すごく成長したなと改めて思いますね。
つづく:YouTubeでライヴMVが出ているんですけど、見返していてすごく初々しい(笑)。その動画の再生回数がすごく回っているから、今の状態を見せたいです。
もも:いいライヴができているから、早くまたライヴ映像をあげたいね。でも、あれはあれでとてもいい形で残せたなって。うちらの物語の第一歩って感じがします。
あい:あの日は自分の中で素敵な思い出になっているので、これをどんどん更新して、もっといいものをみなさんに提供できたらなと思っています。
-青さんはあの日がアイドルとしても初ステージだったわけですよね。
青:ステージが大きすぎて、現実味がなかったですね。客席と離れている感じもしたんですけど、今のライヴのほうが近くて、ステージの上にいるなという感じがします。
-そこからライヴの経験を重ねてきていますよね。今のcowoloのライヴはどうですか?
ゆい:デビュー後から、ライヴの曲間のSEが増えているんです。それぞれの曲の前にSEがついて、「神楽と我儘」以外はあるのかな。あと、このあいだはももちゃんがコール・アンド・レスポンスで煽っていたよね。
もも:「こをろ」(2025年7月リリースの1stシングル)という私たちの名前のついた曲の前に、コール・アンド・レスポンスをするSEが付きまして。熊さん(熊谷卓耶プロデューサー)と一緒になって、私が言っている言葉に合わせて音を追加したりして、cowoloのみんなでライヴを作り上げているなと感じます。ファンの皆さんも、初めてやったときから大きい声を出して一緒にコール・アンド・レスポンスしてくれて、本当に温かいなと思いました。一緒にcowoloというものをみんなで成長させている感じがして、とっても毎日が楽しいです。
-ファンにはどういう人が多いですか?
もも:最初は個人に付いていたもともとのファンの方が集まっていたんです。だけど、最近は他のアイドルさん目当てで来て、"cowoloのライヴが楽しい"と思って来てくださる方も増えました。
ゆい:あとは、もともとバンドが好きって人がめっちゃいるよね。
もも:うん。"楽曲が好き"って言ってくれる人もいるし、バンドが好き、ライヴが好きみたいな方がたくさん付いてくれるようになって嬉しいです。
-グループ自体にも変化はありましたか? 私が今日ここに入ってきたときの印象だと、前よりも賑やかになったなと思います。
ゆい:やっぱり一緒に過ごしている時間が長いし、活動する上で腹を割って話すことが多かったから、関係性が一回り強固なものになった感じはしていますね。
-言いたいことも言い合えている。
もも:めちゃめちゃ言いますね。"このライヴを良くするため"って自分も思っているし、みんなも分かってくれているので、なんでも話せる仲間になってきています。なので、cowoloはもっと良くなると思います、絶対に。
-そんなcowoloは、現在1stアルバム『アマテラス』を制作中(※取材日は12月中旬)ですよね。今の制作状況はどんな感じですか?
もも:先日レコーディングをして、あとは既発曲の再レコーディングが残っているのみなので、ほぼほぼレコーディングは終えました。
-今回録ってみて、一番のチャレンジだった曲はどれですか?
もも:これは満場一致だと思います。せーので言ってみよう。せーの!
一同:「此の花」!
もも:これは一番新しい曲です。本当に難しかった。人生で歌ったなかで一番難しかったです。
青:たしかに。そのぐらいのレベルの難しさ。
-3拍子の曲ですけど、リズムに慣れていないから?
もも:それもありつつ、高いキーの曲だし、何より表現力。勢いで押せる感じの曲じゃないので、表現の仕方だったり、細かい部分だったりがとても難しくて。
ゆい:汗だくになりながらレコーディングしました。緊張と冷や汗と。レコーディング・ブースが湿っていましたね(笑)。
-レコーディングで大事にしたことは?
ゆい:感情をどこまでストレートに歌声に出せるか。普段のレコーディングだと、音程を取る、リズムを取る、きれいに歌うように意識しているんでうすけど、「此の花」に関しては感情をぶつけるのが大事だと思いました。あとはニュアンス。細かい歌声のニュアンスはレコーディングのときにしか出せないって熊さんもよく言っているので、そこを意識しながらやりましたね。
-これまで日本の神話にリンクさせた世界観を出してきたcowoloですけど、「此の花」はコノハナサクヤヒメという神、その象徴である桜が短期間で咲く儚い美しさが、アイドルという存在にリンクしているように感じました。
もも:そうなんです。そして歌詞を"桜色"じゃなく"聴色(ゆるしいろ)"という言葉に置き換えて使っているのがすごく好きで。そういう細かい言い回しや単語の表現とかもファンの皆さんに聴いていただきたいと思います。
-そんな「此の花」は、タカ×哲也からの提供ですが、デモの第一印象はどうでしたか?
ゆい:激情って感じがすごい。歌詞は繊細だけど、音が壮大。今までのcowoloでやったことのない感じの曲なので、グループとしての曲の幅が一気に広がるなとは思ったんですけど、"いい!"のあとにどう練習しようかと焦りが来ました。
青:これが上手くできたらcowolo全体がもっと良くなる曲なんだろうなと思っていて。だから頑張っていきたい。
もも:うん。これがカッコ良く歌えたら"楽曲派"だと胸を張って言えると思います。振付は我等が甘奈ゆいちゃんが考えてくれて、とっても素敵なものになっているので、早くライヴでやって皆さんに観ていただきたいです。
-振付はどんなことを意識しましたか?
ゆい:静と動をバランス良く取り入れたいというのがあって。ピタっと止まっている静寂と、音がバーンと爆発したときのギャップを1曲の中で表現できたらなと思って作りました。前回振付させていただいた「神楽と我儘」はアップテンポな感じだったから、パッと見て分かりやすい、フロアも反射でノれる感じをイメージしたんですけど、今回は指先の細かいニュアンスとか、歌詞を拾って動きに繋げるみたいなことを考えながら作ったので、前回の振付とのギャップを感じてほしいですね。
-「神楽と我儘」は"Theライヴ曲"という感じですよね。
もも:ノリやすい曲で、第一印象は"楽しそう!"でした。
つづく:それに、ちょっと艶っぽいメロディ・ラインだなと思って。妖艶な感じ。"踊れ"って歌詞にあって、欲望のままに身体を動かす感じなので、ライヴで発表するときは無我夢中でしたね。舞みたいな感じの振付なんですよ。それがメロディに合っているので、ぜひライヴで観ていただきたい曲ですね。
もも:最近はアウトロで飛ぶ人がちらほら出てきていて、それがすごく嬉しい。身体で"楽しい"を表現してくれると、こっちももっと楽しくなるんです。やっぱりライヴって生ものだなと思いますね。
-この歌詞はアルバムのタイトルにもなっている太陽神 アマテラスオオミカミの"天岩戸神話"が題材になっているように感じました。
一同:おー!
つづく:鋭いでございます!
-cowoloの曲って、神話が分かっていれば分かっている程楽しいですよね。
ゆい:こういうコンセプトをがっつりと扱っているグループはなかなかいないですよね。歌詞だったりコンセプトだったりを読み解くために調べてくれる人もいるし、逆にもともと詳しい人は、歌詞を見て"あ、これって絶対にこの神様じゃん"とか考察してくれるし、それぞれがこの世界観を楽しんでくれているのを感じて嬉しいです。うちらも新曲が出るときには"何の神様かな?"と話すんですね。そのうち神様を出し尽くしちゃうんじゃないかなとか思うんですけど(笑)、この世界観の中でどういうふうにグループの曲が展開していくんだろうみたいなワクワクが常にあるから、それがすごく楽しいです。
-アルバムには新曲として「夜雨」も収録されます。これはグループ初のバラードですね。
青:書いてくださったのが蝶々Pさんなんです。私は学生のときからボカロがすごく好きだったので、まずそれがすごく嬉しくて。自分がそのときは想像してなかった未来だなと思います。バラードって感情表現が命というか、ごまかしが利かない感じがするので、どういうふうに歌えばフロアの人たちに言葉が届くんだろうと考えながら歌っていますね。
もも:「夜雨」が入ったことで、cowoloのセトリの幅が広がったなと思います。バラードなのでいつもやるわけじゃないんですけど、まだデビューして3ヶ月か4ヶ月なのにファンの方が「夜雨」を聴いて泣いてくださったんですよ。自分たちのこの歌声で人の心を動かせるライヴができたんだなと感じて嬉しかったです。これからもっと表現力を身に付けて、もっとみんなの心に響くような曲にしていきたいなと思います。
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