Japanese
あれくん
2025年05月号掲載
Interviewer:稲垣 遥
なりたい自分とか、頑張っているスポーツとか、そういうのに対する気持ちも愛だと思っている
-そういったギター、ベース、ドラムといった各パートに対してもあれくんはディレクションをしていくんですか?
もちろん。僕もやっぱギターにはうるさいって言ったらあれですけど、結構分かるので、細かなニュアンスや音作りの面で言わせていただいたというか、一緒に作らせていただきました。
-今回の「アイラヴ」に関してはどういうイメージを伝えたんですか?
爽やかなのはもちろんなんですけど、薄っぺらくしたくないんです。サブスクで聴くときにペラペラだったら嫌だなっていうので音像をより立体的にしていって、ライヴのときも作り込みがされているな、みたいな聴こえ方にできたら、両シーンで活躍できる曲になるんだろうなと思って作りました。僕自身も同じ意識でアコギを弾いています。
-ヴォーカルの面ではどんなことを考えながら歌いましたか?
こういうダンス・ナンバー的なのって初めてに近いので、自分の中で模索が多かったかもですね。そこに対して余裕があったかっていうと、とりあえず楽しく。
-大事ですよね。こういう曲こそそういうマインドが伝わると思うので。始まりはあれくんらしい優しく穏やかな歌唱で、終盤では前に前に届けようというか、歌い上げる感じですごく新鮮でした。
そうですね。前のめりに展開していくというか。
-最後は先程もおっしゃったように、オーディエンスも一緒にコーラスで参加できるようなドラマチックな展開になっていて。
合唱ってやっぱり強いなとパワーを感じて。
-やってみたかったところも大きい?
あぁそうですね(笑)。これも好奇心からというのが大きいです。
-"歌って"という歌詞からそのパートが始まるところも含めて、ライヴの光景が思い浮かびますよね。
言霊って結構大事だと思っていて、この歌詞を歌ってもらうことによって、気付いたらその人もこの歌の気持ちになってるといいなというのを意識して、作らせてもらったんです。今のストレス社会に馴染む曲になったらいいなと思います。
-このパートにはそんな想いもあったんですね。他の歌詞では"喜怒哀楽も四季になるでしょう"はパンチラインだなと感じました。
ありがとうございます。嬉しい。
-個人的には、『1/fゆらぎ』(2023年8月リリースのデジタル・ミニ・アルバム)以降くらいから、あれくんの楽曲が一時の感情の点というよりも、線を描くというか、1曲を通して時間の経過と共に移りゆく物語を描くような視点が増えた気がしているので、今のあれくんだから出てきた歌詞のように思いました。
歳を取ったんですね(笑)。
-(笑)大人になったんですよ。
ははは(笑)。
-歌詞で意識したところや、あれくん自身が気に入っている部分はありますか?
"ほろ苦い"からのブロックですかね。リズム的にも細かな韻を踏むようにして、ぱっと聴いていただくだけで気持ち良くなれる、口ずさみたくなるみたいなのを結構意識しました。"そう遠くない未来に向けたletter/ベタな展開もbitterなラヴでも"はポイントかなと思います。
-聴いていても気持ちいいですし、歌っていても気持ちいいんだろうなと思います。
あはは(笑)、気持ちいいです。ただ、噛みそうになります(笑)。
-(笑)韻を踏むというのはこれまでの曲にもありましたけど、この曲はリズミカルな分すごくそこが目立つのでまたそれもいいですよね。さて、いろいろとお話を聞いてきましたけど、あれくんにとって「アイラヴ」はどんな曲になりましたか?
今まで人と人との間に生まれる恋にフォーカスして書くことが結構多かったんですけど、「群青」あたりから、自分の中でそれが変わってきて。恋とか愛って、もちろん人と人の間で生まれるものもあるんですけど、対ものにも置き換えることができると考えていて、例えばなりたい自分とか、励んでいる、頑張っているスポーツとか、そういうのに対する気持ちも愛だと思っているんですよ。
-なるほど。
そういうのにもフォーカスして、よりスケールを広げて、いろんな視点で聴けるように工夫するようになってきたし、この曲もそういうのを考えて作らせていただいた感じですね。
-恋人関係だけではなく、リスナーが好きなもの全てに当てはまる曲っていうことですね。
はい。なので、"そう簡単じゃないか、Noなんて言わせないが/溶け出した脳がチョコレートみたいに/甘い甘い果実の香りにもう支配されてるよ"っていうのは、好きなものに支配されてるなかでの葛藤ですね。でも好きなだけじゃ上手くいかないしみたいな、より深いところに焦点を当てて作ったので、人と人との恋だけじゃなくて、より大きな視点で聴いていただきたいなっていう。
-そこには冒頭でおっしゃっていた、あれくんが音楽で壁にぶつかったという部分も入っていそうですね。
あぁ、そうですね。間違いないです。
-そんな「アイラヴ」を引っ提げて、6月から全国9ヶ所を回るツアー[one-man Live tour 2025 "Action&Not Alone"]を開催されますね。まずは札幌から弾き語りツアーがスタートしますが、初めての地方も多いんじゃないですか? 思い入れのある場所や楽しみなことはありますか?
札幌は個人的に好きっていうのもあって結構行かせていただいているんですけど、やっぱりご飯がおいしいのでそそりますよね(笑)。海鮮が好きで。でも最近は行けてなかったので、ツアーで行けるのはすごく嬉しいですね。新潟は僕が以前やっていたユニットの夜韻-Yoin-で行って("夜韻-Yoin-1st TOUR 2021「一夜一会」")、それぶりですね。
-それまた久しぶりですね。
久しぶりですね。当時は花火が見たいと思ってたんですけど、行けず......(笑)。あとは、福岡は7~8年前くらいに1回ライヴをしたことがあって初めてじゃないんですけど、それぶりですね。広島は(ライヴハウスでのライヴは)初めてです。北海道もそうですけど、牡蠣が好きなので牡蠣を食べたいです(笑)。
-暖かくなってくる時期なんであたらないように気を付けないとですね(笑)。
ははは(笑)、たしかに。他は仙台も夜韻-Yoin-で行ったことがあって("夜韻-Yoin-1st TOUR 2021「一夜一会」")、それぶりですね。あれくんとしてライヴをしたことがないので、とても楽しみです。あと沖縄は行くのが2回目ですね。で、不安です(笑)。1回目はプライベートで行ってたんで、ライヴは初めてだから、お客さん来るのかなっていう。
-たしかに沖縄に限らずですが、そこまで届いているのかな? ってなるかもですね。地方で聴かれている実感というのは、なかなか実際にライヴをするまで持ちづらいかもしれない。
そうなんです。むしろ台湾とか韓国のほうが届いてるんじゃないかみたいなのがあって、すごく不安ですけど、熱さに負けないように頑張りたいと思います(笑)。で、東名阪は軸足を置いてやっているので、そこも他と同じように楽しみですね。
-終盤の東名阪はバンド・セットですよね。
はい。大阪と名古屋でのバンド・セットは初なので、大阪、名古屋で弾き語りを観に来ていただいていた方には、新しい自分を見せられるんじゃないかなってわくわくしてます。
-ファイナルは渋谷チェルシーホテル。ワンマンでは今までで一番大きいキャパですかね?
そうですね。チェルシーホテルで東京ファイナル。ぶち上げていきたいなって思いますね。
-弾き語りとバンド・セット、それぞれどんなところが見どころですか?
弾き語りは地方っていうこともあってキャパもそれなりで、お客さんとの距離が近くなっていると思うんで、アットホームな空間で音楽を届けられたらいいなと思っています。バンド編成に関しては、自分的に結構作り込みじゃないですけど考えて、できたらよりエンタメを提供して差別化したいですね。
-来られる方はどっちもお見逃しなくってことですね。
そうですね。二度おいしいというか。
-もともと弾き語りでやっていた曲をバンド・セットで演奏するのって、結構趣を変えることになりますもんね。
それが面白いじゃないですか。バンドにアレンジし直す醍醐味だと思うんで。絶対にサブスクじゃ聴けないので、それを楽しみに来ていただけたらなっていう気持ちですね。
-ツアー以降の目標や、これからやりたいことはありますか?
ライヴの規模感はどんどん大きくしていきたいのと、僕以外の周りのZ世代がライヴ・シーンで活躍されていて、すごく悔しい気持ちがあって、見てろよという(笑)。そんな思いがあって、それをばねにこの3~4年でどこまでも大きくなり続けたいなと考えています。なので付いて来てほしいなってすごく思うのと、曲に関してもタイアップとか、それこそ楽曲提供だとか、いろんなシーンで新しい自分を見せられたらいいなと。去年、一昨年とは比にならないくらい、あれくんというアーティストとして頑張れたらなと思っています。
-楽しみです。ちなみに以前はピアノを練習中だとおっしゃっていましたが、その後いかがですか?
あぁ、はい! わりかし触れてて、それこそピアノから作った楽曲のほうが今は多いかもです。
-そうなんですね! 以前は"そこまで行けてない"みたいな感じだったので......。
あはは(笑)。
-(笑)しっかり腕前が上がっているんですね。「アイラヴ」はどっちからなんですか?
「アイラヴ」はギリ、ギターからです。ただ次とか、次の次に出るかもしれない曲とかは、ピアノが軸だったりするかもですね。
-じゃあストックもまだまだあるということですね。相変わらずペースが速いです。
いやいや(笑)、まだまだ頑張らないとです。
-素朴な疑問なんですが、ギターで作る曲とピアノで作る曲って、どういうところが違うんですか?
自分の中だけの話でとどまっているのか分かんないんですけど、メロディに関しては結構0と100くらい違いますね。ギターってやっぱりチューニングが狂いやすい楽器なので、メロディがふわふわしている部分がきっとあって、ギターにしか作れないメロディはわりと決まっている気がしてて。ギターって5本の指でしか表現できないんで、同時に鳴らせる最大の音数がピアノより少ないんですよね。なので、なんかピアノのほうがよりスケールが大きく作れている気がしてます。気がしてるだけかもしれないですけど(笑)。
-(笑)なるほど。それは今後出てくる曲がどんなものになっているかが楽しみですね。
楽しみにしていただけたら嬉しいです。
-最後に、読者へのメッセージがあればお願いします。
ライヴに関しての意欲が絶賛わんさか湧いているので、たくさんの方に来ていただけたら嬉しいなと思っています。なので、ぜひ会場で会えるのを楽しみにしています。
TOUR INFORMATION
"あれくん弾き語りワンマンライブツアー2025 Action"
6月7日(土)札幌 FanStage
6月13日(金)仙台 Live Bar PENNY LANE
6月20日(金)新潟GOLDEN PIGS YELLOW STAGE
7月12日(土)広島 SIX ONE Live MOON
7月13日(日)福岡UTERO ライヴ・フロア
7月26日(土)那覇 ZIGZAG
[チケット]
一般 ¥4,000 / 学割 ¥3,500
"あれくん2025年東名阪one-manLive Tour Not Alone"
8月2日(土)大阪 梅田シャングリラ
8月3日(日)名古屋 新栄シャングリラ
8月10日(日)東京 渋谷チェルシーホテル
[チケット]
RH見学付 ¥8,000 / 一般 ¥6,000 / 学割 ¥5,000
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