Japanese
ANABANTFULLS
Member:安田 コウヘイ(Vo/Gt) 小唄(Gt/Cho) 小林 卓矢(Ba/Cho)
Interviewer:フジジュン
結局、僕の言いたいことはこれなんです――"クソ野郎たち、強く行こうぜ!"って
-しっかり気持ち入れて、衝動的に一気に書き上げられたんでしょうね。衝動こそリアルってことですよ。
安田:そうですね。まさに衝動のままに書いた感じでした。
-そこがすごくて、どの曲の歌詞も芯を食ってるというか、端的にビシッと伝えられていて。1曲目「重力」なんて、この短い歌詞の中に今歌いたいことや伝えたいことがギュッと凝縮されていて。サウンドも含めて"我々の提示する「NU HEAVY」とはこういうものである"としっかり表現できています。
安田:いやぁ、嬉しいです。
-あとどの曲もそうだけど、歌詞やアレンジに無駄がなくて、すごく簡潔なんですよね。そこで1つ思ったのが、構成の部分もどんどん引き算をしていったという話で。安田さんや小唄さんがバンドのカッコいいところや、メンバーそれぞれの得意とするところをしっかり理解してるから、引き算してブラッシュアップしていくことでよりメンバーの個性や魅力が引き立つし、僕がさっき話した、ドスンと響く重みや説得力を感じるんだと思います。
安田:ありがとうございます、嬉しいです。それこそ、「重力」はもう少し長い曲だったんですけど、ごっそりなくなってる小節があって。16小節、20秒くらい削りました。全部そうなんですけど、"ライヴでカッコいいほうがいい"ってテーマで作ってるから、音数が増えたり減ったりするジェットコースターみたいなのも好きなんですけど、それがダラダラ続くと僕の好みではなくなってしまうし、僕等みたいなバンドはダイレクトに伝わりにくいなと思って。
-20秒縮めたことで、アルバム導入部としてすごく効果的な役割を果たしてるし、「重力」から始まる7曲の流れがすごくいいなと思って。ラストは「福音」でもいいんじゃないか? とも思ったけど、最後に「声明」で自分たちの存在証明というか、"俺たちはここにいる"っていうのをしっかり証明して、その先を想像させて終わるのがすごくいいなと感じました。
安田:最初は、「福音」みたいなソフトな曲を入れる気はなかったんです。この曲はもともとスカだったんですけど、"なんか違うな"とリズムを変えたら"こっちのほうが良くね?"となって、歌詞も変えて。もともと"動物"ってタイトルだったんですけど、"こういう曲調なら愛とか歌ったほうがいいかも"となって、1日かけて歌詞も書き換えた感じです。
-「福音」で終わってもきれいだけど、全然印象が違うでしょうね。
安田:「声明」は一番生々しいというか、嘆いてる曲なんで、僕はこっちのほうがリアルですね。悔しい期間も経て、今はもう悔し切った感じもあって(笑)。"ナメられてムカつく"みたいな気持ちは相変わらずあるんですけど、もともと勝ってるんで、ここからはそれを証明していかないと耐えられないです。今回、リアルを歌ってるって意味では、内省的な曲がすごく多くて。
-言ったら、「未学」も「極東」もそうですね。
安田:アナバン始めてから、"キツイけどやるぞ!"みたいな曲しか書いてないですからね(笑)。言い方を変えてるだけで、そこは何も変わってない。ネガティヴにも聞こえるんですけど、それは自分を卑下するネガティヴではない。"俺たちなんか"みたいに言うこともあったんですけど、メンバー感でもそれは禁止しました。
-そういう気持ちは曲に落とし込んで、ポジティヴに転化すればいいですからね。皆さん、今回の収録曲で思い入れの強い曲は?
小唄:僕は「声明」かな。歌詞が好きっていうのもあるんですけど、これは安田さんがある程度メロも歌詞も作ってきてて、説得力があるところから作り始めたので。あまり難しいことはしないで、コードの和音で勝負しました。リードはあまり弾かないってところにこだわって、歌詞に相応しいコードを弾いて、それで厚みが出ればいいでしょ? って。やっぱり言葉とメロディが伝わらないと意味ないので。歌の後押しでいいし、そこがカッコいいバンドだと思うので、すごく意識してます。
小林:僕は「極東」ですね。この曲はレゲエのリズムなんですけど、僕はレゲエに全く興味がなかったんです。「極東」をきっかけにレゲエやファンクを聴くようになったんですが、そこから私生活でも刺激が出てきて、自分の音楽の幅を広げてくれる曲だったりもしたんで、思い入れが深いですね。あと、僕の好きな俳優さんにたまたまライヴを観てもらって、後日その人が「極東」を褒めてくれてたっていうのも嬉しかったし、この曲ができた頃、小唄が馴染んできて、ライヴも良くなってきて。"どこが変わったんだろう?"と考えたとき、安田の歌詞やメロディの良さに引っ張られて良くなってるってことに気づいたんです。そのきっかけになったのが「極東」だったと思うし、僕の中でも分岐点になった曲でした。
安田:褒めてくれたの? 嬉しいな(笑)。前に抽象的な歌詞を書いてた頃、卓矢に"歌詞が何言ってるか分からない"って言われたことがあったんで、ダイレクトに伝えられるようになって、「極東」の歌詞を褒められたのは嬉しいっすね。僕も「極東」を作った頃から聴く音楽が変わってきて。ヒップホップと、光風&GREEN MASSIVEとか、犬式、KARAMUSHIとか。レベル・ミュージックを聴くようになって、僕の中では"KARAMUSHIさんがロックをやったら?"みたいな感じで、ライヴを観て影響を受けてすぐ作ったような曲で。歌い回しとかもKARAMUSHIさんをすごい意識してるんです。
-そしたら、メンバーにもしっかり響く曲ができたと。今回のアルバムがすごい可能性を広げてくれたし、ここからどこへでも行けそうなニュートラルさがありますよね。
安田:できるだけレンジの広いアルバムにしたかったし、デカい音でライヴハウスに映える曲にしたくて。僕のやりたいことはめちゃくちゃやれたなっていうのはありましたね。
-アルバム・タイトル"NU HEAVY"ってところにも繋がると思うんですけど、最初に描いていたイメージと、それが実際に形になっての感想はいかがですか?
安田:今回のテーマは完全に"怒り"でしかなくて。それは自分に対してもそうだし、世界に対してもそうなんですけど、僕の根底の部分にはずっと怒りがあって、そことの向き合い方が変わったというのが大きいかもしれないです。怒りの本質を見るようになって、それを歌詞に起こすようになったというか。例えば"死ね"とかそういう汚い言葉を使うこと、それを表現することはマジで超簡単だし、誰でもできるし。僕は単純に下品だと思うから、だったらもっと内省的に、どういうところと向き合っているのか? みたいなのを新しい重さとして表現したいというか。僕は基本、前向きなので。どんなことが起きようが後退することはないので、その上で怒りの本質と向き合ってるのかもしれないです。
-「重力」の歌詞って、ほぼ曲が出揃ってから書いたでしょう?
安田:そうですね、全曲できてから書きました。
-"怒り"をモチベーションにして、怒りの本質と向き合って。全部を放出した後に出てきた言葉が"争いとは無縁の部屋で祈っている"というのがすごくいいです。
安田:結局、今ロシアとウクライナが戦争してても、"明日、日本に爆弾が落ちるよ"と言われたときに信じないと思うんですよね。対岸の火事というか、大きな争いも起きないところでああだこうだ言えるし、祈ってるだけというか。蒸し暑い部屋で音楽を聴いて踊ってるという、対極の構図が書きたかったんです。
-俺はライヴハウスを想像して、怒りも争いも音楽で昇華して、ただひたすら踊って頭を空っぽにするというか。
安田:そう、だから考えて聴くアルバムじゃないんです。デカい音で聴いて体感して、頭おかしくして踊りまくってほしいです。でもたしかに、アルバムが一通りできて、最後に出てきた歌詞がこれだったんですよね。"「Stay Strong Mother Fuckers !!!!」って言おうかな?"って(笑)。結局、僕の言いたいことはこれなんです。"クソ野郎たち、強く行こうぜ!"って。
-そして、"俺たちはそれを「NU HEAVY」と呼ぶ"と。
安田:そういうことです。10年くらい経ったときに自分の息子とかが、こういうアルバムを作ってた親父を"カッコいい!"と思ってくれれば、それでいいと思ってます。俺たちの中では"これがあれば大丈夫"と思えるお守りみたいな作品ができたので最高です。
-では最後に、10月から始まるツアー"NU HEAVY TOUR"と、11月29日にShibuya Milkywayで行われるツアー・ファイナルに向けての意気込みを聞かせてください!
安田:僕等を昔から知ってたお客さんが戻ってきてくれたり、地方にも少しずつ伝わってるのはなんとなく感じるんですけど、まだ足りないというか。たくさん観てくれたほうが嬉しいし、来てくれたら"最高だった"と言える空間を作れる自信があるし。対バンも僕等が心からカッコいいと思えるバンド、信用できる友達を呼んでいるので、みんなに来てほしいです。ライヴハウスをパンパンにしたいです!
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