Japanese
有馬元気
2024年08月号掲載
Interviewer:藤坂 綾
これからも人の痛みに寄り添える歌を書きたいというところは変わってない それが有馬元気の強さだと思うから
-タイトルを"勇者の剣"にしたのは?
なかなか言えないまっすぐな気持ちが、剣となって心臓に刺さってるっていうのが作品のイメージなんです。だからその剣を抜くんだという意味で"勇者の剣"。人ってなかなかほんとの気持ちを言えないから、それがずっと刺さってて、それを抜けるか抜けないかでその人の人生変わってくるじゃないですか。最後のサビのところで、うじうじしてても変わらないんだって、そこにすべてが込められてて。これは最後のサビだけ聴いても全然刺さらなくて、頭から聴いてあのサビのメロディが変わるところでグッと来る。抜くか抜かないかは自分で決めてくれって、そういうメッセージを込めてます。
-私も原作読んだんですけど、100パーセント、ピュアですよね。
そう、100パーセント、ピュアなんです。ああいう男の子いるだろうなって。リアルだからこそちょっとクスッと笑えるし、謎にずっと読めちゃう中毒性みたいなものがありますよね。今回、原作者さんにジャケットも描き下ろしてもらってるし、3曲目に「勇者の剣」の"賢者ver."も入ってて、これはテレビでしか使われないバージョンなんですけど、楽しみにしててほしいです。
-アレンジがまた面白くて、これもびっくりでした。
スピード感が急に落ちてね。監督さんからイメージをいただいて、チルさも欲しいと。そこを徹底して、Daichiさんにも相談して作ったんですけど、アレンジやっぱすごいですよね。あれもちょっと癖になる。MVもこの先公開になりますけど、ドラマに繋げたい気持ちで作ったもので、もちろん今回も脚本は僕が書き下ろしてるので、これも楽しみにしててほしいです。ドラマと一緒に盛り上がっていってほしいなって。
-カップリングの「夏空」、この曲も今までになかった雰囲気で。
せっかく電波ソングというジャンルに挑戦したんで、もしかしたらなんですけど、今回初めて有馬元気を知ってくれる人も多いのかなと考えてるんです。そうなったら、2曲目に今までの有馬元気らしい曲を入れるのが普通だと思うんですよ。でも僕はせっかく電波ソングをやったから、また違うものをやればいいんじゃないかと思って、初めてシティ・ポップを書いてみました。
-なるほど。
このお話は僕の中の妄想の世界の話なんですけど、主人公が大切な女性を亡くしてうなだれてるんです。最初は雨が降ってるんですけど、ある日、元気付けるようにぱっと晴れて"さっきまでの雨何やったんや?"みたいな感じになるんですけど、天気が晴れても、主人公はバス停の椅子に座ってずっと下を向いてうなだれてるんです。もうこの人一生立ち直れないだろうなって感じなんですけど、ふっと大きな風が吹いたとき、その主人公が初めて空を見上げるんですね。で、少しずつその顔のこわばりとか暗い感じが取れてきて、目の前には何もいないんですけど、実はその女の子がおばけになって会いに来てくれて、傍にいてくれてるっていう。姿は見えないけど、風が吹いたときにその彼女がいることを感じてるっていう物語をテーマに、曲を書かせてもらいました。今までにない感じですよね。
-ない感じですね。ここでこういう曲を持ってくるって、相変わらず心の振り切り方も気持ちいいなと。
せっかくこういうチャンスを貰ったんだからと思って。今まで応援してくださってるファンであれば、"夏空"というタイトルからして、"いつもの元気君来るぞ!"って気持ちだと思うんですよ。いや、そんなに食わせたいもん、食わすかいなって(笑)。そば屋さんに来て、"ざるそばください!"って言ったのに"どうぞ、カレーライスです"みたいな感じでいきたいなと思ったんです。でもこれもうまいんだよって、新しい有馬元気を味わってもらって、"今回のシングルもいいな"とハマってもらって、また前の作品に戻って"やっぱこの感じの有馬元気もいいな"ってどっちも楽しんでほしいなと考えてて。このシティ・ポップも妙な中毒性があると思ってて、平坦な感じだけど、そこに良さがあるというか。心につっかえたものが取れない感じの切なさみたいな、それがすごく魅力的だと思って。曲の世界観も独特で繊細なんで、初めて聴いてもらった方にも何か残るんじゃないかなと。それに、有馬元気特有の、ネガティヴも強さみたいな感じもすごく入ってる曲だなと思います。
-入ってます。
これずっと言ってるんですけど、弱さは強さだなと思ってて。苦労しない人よりも苦労してる人のほうがいろんなことを知っていると思うし、人の痛みを知ってこそ強くなれると考えてるんです。何か強くなる理由がないと人は強くなれないじゃないですか。だからこれからもどん底というか、人の痛みに寄り添える歌を書きたいなというところは全く変わってないんですよ。その意味では、「勇者の剣」もそういうところは入れてるし、それが有馬元気の強さだと思ってます。
-強い想いって、もう入っちゃいますよね。
そうですよね、自動的に。
-だから何をやっても有馬元気って言える自信もあるんでしょうし。
有馬元気臭ですね。とんこつ臭みたいな感じ。もうどうしても抑えきれないこの臭み、いい意味でのね。今回の曲をきっかけに、また新たな人とたくさん出会えそうな気がしてて、今までの曲を聴いてもらえるきっかけの曲になり得るんじゃないかなと期待してます。それくらい可能性がある曲だなと。今回の曲は僕もまだ知り得てない未確認生命体みたいな存在の気がするんですよ。何か分からないものが隠れてる感じがして、自分が死ぬほど売れてほしいと思う曲よりも、もしかしたらバズる可能性があるかもしれない。
-ちっちゃい子が聴いても喜びそうだし。
そうなんですよ。振りとか付けたくなっちゃう。TikTokerさん、ぜひ頑張ってほしいですよね。実はそう思ってTikTokも最近動かし始めてるんです。いやらしい意味じゃなくて、TikTok向きだなと思って。ドラマやマンガを広めるお手伝いもできたらいいし、自分のためにもなるし。「勇者の剣」は、そういう可能性も秘めてるんです。
-ほんとに、いろんな可能性がある曲だし、この先が楽しみになる曲ですね。
僕の音楽の一番のファンは僕だと考えてて、その曲をたくさんの人に聴いてもらえないっていうのが一番悲しいことだと思うから、僕は東京に来たんです。だから、たくさんの初めての人に聴いてほしいですね。そして駆け上がっていきたいです。
-初のドラマの主題歌ということで、いろんな人の希望にもなるでしょうし。
有馬元気、ドラマ主題歌すげぇな、やればできるんだってみんなも自信持って頑張ってほしいですよね。僕はもちろんそういう自分の未来のヴィジョンを信じてやってきましたけど、自分を信じることや、それを継続することって難しいんですよ。でもそれでもこうやってできるんだよってことを一つこれで体現できたかなって。僕も今回のことは自信になったし、みんなの自信に変えてもらえたら嬉しいですね。
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