Japanese
Amber's
2024年05月号掲載
Member:豊島 こうき(Vo/Gt) 福島 拓人(Gt/Prog)
Interviewer:吉羽 さおり
2022年にメジャー・デビューし、昨年のシングル表題曲「エンドロール」(TVアニメ"彼女、お借りします"第3期エンディング・テーマ)が海外のアニメ・チャートにもランクインし国内外でリスナーを広げるポップ・デュオ、Amber's。柔らかなハイトーンが中性的な豊島こうきのヴォーカルを支え、また晴れやかに彩るポップ・サウンドを描くAmber'sだが、5月10日リリースの配信シングル「25時間」はギターのカッティングが気持ちいいファンク・ナンバーとなった。日常の尊さを高揚感たっぷりに歌う、新鮮にして、またAmber'sらしい曲が完成した背景を、ふたりに訊いた。
-ニュー・シングル「25時間」は、前作『エンドロール』から約1年ぶりのリリースとなります。前作『エンドロール』は、海外のアニメ・ウィークリー・チャートにもランク・インするなど、国内外で反響が大きいようですね。
こうき:「エンドロール」はアニメ"彼女、お借りします"のエンディング・テーマとなったんですけど、もともと僕が原作が好きで、お話をいただいたときにこれは絶対に決めたい、絶対にやりたいっていう思いで作った曲だったんです。YouTubeでは英語コメントが増えていて、いろんな人に聴いてもらえているのは嬉しいですね。
-メジャー・デビュー後はタイアップ曲も増えていますが、曲作りでの意識の変化など、ふたりの間に新たに持ち込まれているものはあるんですか。
拓人:デビュー後は、書き下ろしをやらせてもらうことも増えて、作り方は変わりましたね。
ドラマでもアニメでもそれぞれに作品の色みたいなものがあると思うんです。例えばこの作品ではストリングスを入れたいなとか。サウンド面においても、自分たちだけでやっていたときよりもいろんな人を巻き込んで、こういうものをやりたいんですと相談をしたり、それを再現できる楽しさが増えたり。
こうき:あと曲のポイントとしては、イントロ始まりじゃなく歌始まりにするっていうのもすごく意識しているところですね。やっぱりAmber'sは"声"を最初に聴いてもらいたいっていうのがあるので、最近は、歌始まりを意識してやるようになりました。
-メロディやキャッチーさという面でもより磨かれているなと思いますが、Amber'sとしてのいいメロディ、いいキャッチーさということで何かルール、基準みたいなものができた感じはあるんですか。
こうき:メロディ部分は僕がやっているんですけど、そこは以前から意識は変わってないかもしれないですね。ただ、よりその言葉に合うメロディというのは追求するようにはなりました。聴いてもらったときに、一撃でどうインパクトを残すかみたいな。よくスルメ曲ってあるじゃないですか。それよりも、一度聴いただけでいいなって思ってもらうメロディにしたいというのは、今までとは意識が変わってきたところです。
-サウンド面ではどうですか。
拓人:もちろんそのときの自分が一番かっこいいと思っているものを取り入れたいというのは最初から今日まで変わらないことなんですけど、よりAmber'sらしさは大事にしていますね。それこそ今回のシングル「25時間」に関しては、僕らふたりでずっとスタジオにこもってああしようこうしようというのを、めちゃめちゃ話し合って作った曲なんです。そういうのもあって「25時間」は、Amber'sらしいのはもちろんだけど、もっとしっくりくるのが、"豊島こうきと福島拓人らしい"ってもので──意味は同じかもしれないですけどね。それが反映された曲だなっていう。
-その話がすごく納得だなと思うのが、Skream!では前回インディーズ時代にインタビュー(※2020年4月号掲載)をしているんです。そのときに好きな音楽やルーツなどの話をしているんですけど、福島さんは70年代、80年代の音楽を聴いてきて特にEARTH, WIND & FIREやRay Parker Jr.を挙げていたんですが、「25時間」はそれがストレートに出たなという曲で。
拓人:まさに(笑)。
こうき:そうですね(笑)。
-もちろんこれまでの曲でも様々な要素がアレンジに練り込まれていましたが、ここまでまっすぐにルーツを感じさせながら、それをAmber'sの曲として昇華したんだなと感じました。
こうき:たしかに今回はタイアップ曲とかではなかったから、久しぶりに自由に作ろうってできた曲だったんです。何かを狙ってとか、何かに合わせてとかは考えずに作ったというか。しかも、もともとここでリリースがあるからそのために作ろうとかでもなかったんですよね。
-「25時間」は、いい曲ができたからリリースをしようという流れですね。
こうき:そうです。昨年12月のワンマン・ライヴ("Amber's ONEMAN LIVE 2023 デビュー1周年記念ライブ「1・2・3」")で、"新曲です"って最後にやった曲があって、それをリリースする予定ではあったんですけど(笑)、そこから年を越して思ったこと、作りたい曲を作っていたら、"こっちの方がいいんじゃない? こっちにしようよ"となって。
-ワンマン・ライヴに行った人は、あの曲が出るかなと思っていたかもしれないですが(笑)。
こうき:そうですよね。
拓人:最近は「25時間」もライヴでやっているので、あのときやった曲どこいっちゃったの!? ってなってるかもしれないですけど。
-それはまた別のタイミングで出てくる感じですかね。ふたりでいろいろと話しながら作っていったということですが、「25時間」ではどんなことにポイントを置いて制作をしたのでしょう。
拓人:今年の1月1日は、大きな震災があってあまりいいスタートではなかったじゃないですか。その時点で「25時間」はざっくりとは作っていたんですけど、こうき君がいろいろと思うことがあって。「25時間」ってパッと一聴した感じでは明るくてファンキーで──もちろん明るい曲だし、前向きな曲なんですけど、でもやっぱり作ったタイミングでそういう出来事があったから――
こうき:12月のワンマン・ライヴが終わって、新曲作ろうぜとなって、そのときは歌詞の内容もまだサビのフレーズだけしかできてなくて、どうやってあのサビを伝えようかなと考えていたときに、震災があったんです。当たり前のことが突然当たり前じゃなくなることが、普通にあるなって思って。今は自分たちの住んでいるところは被害はなかったですけど、こうして普段と変わらない生活をしていることのありがたみをちゃんと声に出して、大きな声で歌えるような曲を作りたいと感じたんです。そういう曲にしようって決めて、本当なら1月1日は休むつもりだったんですけど、曲作りをしようとなって、1月の上旬には曲が完成してましたね。
-そんなスピード感があったんですね。歌詞の流れとしては恋愛をテーマとした曲なのかなというタッチになっていますが、あえてシリアスな内容にしすぎないようにという匙加減もあった感じですか。
こうき:そうですね。震災に限ったことではなくて、1番の歌詞に"歩いたら進んだ 目を閉じれば真っ暗"とあるんですけど、普通に歩けたり目が見えたりすることだって嬉しいことだよなって。そういう普段だったら意識しないような当たり前のことを、ポップに表現したいなって思いました。Amber'sではシリアスめな曲やそういう世界観の曲はオケ先行なことがあるんです。ダークなサウンド感が来ると、気持ちをそっちに持っていって歌詞を紡ぐことが結構あるんですけど、今回はフレーズからばーっとできていった曲で、それをシリアスなまま暗く伝えるんじゃなくて、ハッピーでポップなサウンド感にしてほしいというのは拓人に言いましたね。
-ホーン・セクションが効いた、ファンキーでグルーヴィなサウンドになっていった。懐かしい華やかさと同時に、今らしいEDM的な香りもあるポップさがあります。サウンド面で意識したのはどんなことですか。
拓人:もちろんファンクが基盤になっているんですけど、歌詞に裏テーマがあるじゃないですが、そういうのも狙ったうえで作ったのもあるんです。最後はドラマチックにしたいなとか、こうき君の歌詞やフレーズを聴いて構築していったところはありましたね。今回は結構珍しい作り方だったかな。
こうき:そうなんですよ。いつもは拓人からオケである程度のワンコーラス、頭サビ、Aメロ、Bメロ、サビが送られてきたり、僕が弾き語りで作って"こういうふうにしてほしいんだよね"って言ったりすることが多かったんですけど、「25時間」は僕が"頭サビでこれを言う。Aメロ、Bメロ、サビでこういうことを言う。で、結末はこんなふうに終わるから、あとは好きにして"って。0から1にしていく最初の段階が、0から90くらいもともとあったんです。そういうふうに作った曲は今までなかったですね。
拓人:明確に伝えるものが決まっていたし、あとは自由にしていいっていうことだったので、僕はもう自由にやろうと(笑)。自分から出てくるものをそのまま反映して作ったので、特に難しいなというのは感じなかったですね。もちろんこだわりとか、ここはこうしようとか、いろいろと考えることはありましたけど、こんなものを作りたいってのは浮かび上がってきていたので、そこに対して大変さはなかったです。
-どういう音をチョイスするかも福島さんの中ではっきりしていたと。
拓人:そうですね。自分が昔から聴いてきたルーツ的なものが反映されているのはあるんですけど、こうき君からテーマを聞いたときに、ざっくり言うと重い感じではないなと。ポップで軽やかな感じにしたいなってのはあったので、イメージ先行で、歩きながら聴いて気持ちいいもの、このくらいのテンポでとか、そういうのから作っていきました。
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