Japanese
Hello Hello
2024年01月号掲載
Member:たくみ(Dr) ヤナギ(Gt/Vo) ともひろ(Ba)
"ひとり一人に寄り添う音楽"を鳴らす奈良発の3ピース・ロック・バンド Hello Helloが、2ndアルバム『address』を完成させた。帰ってくる場所、思い出の場所、大切な人の隣――"それぞれの居場所"をテーマに制作した本作について、初の東京でのワンマン・ライヴを含んだリリース・ツアー[Hello Hello 2nd アルバム 『address』 リリースツアー "待ちきれなくて会いにきたよ"]も開催する彼らに、メール・インタビューで訊いた。
-今回Skream!インタビュー初登場ということで、おひとりずつ自己紹介をお願いします。
ヤナギ:Hello Helloギター・ヴォーカル ヤナギです。好きなものはポテロングと星と花です。花言葉とか調べたりしますし、プラネタリウムにも通います。ただどちらもあまり詳しくはないです。
ともひろ:Hello Helloベース ともひろです。好きなものは"ドラゴンボール"です。釣りなどのアウトドアも好きです。
たくみ:Hello Helloドラム たくみです。好きなものは映画です! 洋画が特に好きで、中でも"ショーシャンクの空に"という作品が一番好きです。
-2018年結成、奈良発3ピース・ロック・バンドとのことですが、結成までの経緯をうかがえますでしょうか。
ヤナギ:なんとなく新しいことを始めようとギターを手に持ち、趣味でコピー・バンドを組んでいた僕に、もともと友達だったともひろから"バンドをやろう"と声を掛けられました。その足で作曲に必要な機材を買いに行き、そこからHello Helloは始まりました。どうして声を掛けてくれたのかをあとあとともひろに聞くと、"特徴的な歌声が気に入ったのと、歌っているときの立ち姿が堂々としていたから"と言っていました。当時のともひろへ、そう思ってくれてありがとう。Hello Hello、とても楽しいです。さて、バンドを組もうとなったはいいものの、ドラムがいなかったため、ともひろの幼馴染みに後輩のドラマーを紹介してもらいました。それがたくみです。僕がたくみと初めて会ったとき、彼は"poison"と書かれたペロペロキャンディのイラストのTシャツを着ていました。なんとも特徴的なデザインで見たことない感じの、なんだか脳から離れない不思議なデザインのやつ......なんやったんやろ、あれ......。あ、それと"僕でいいんですか?"って連呼してたのも覚えてます。出会った頃からたくみは謙虚でいいやつなんですよね。
-アーティスト名"Hello Hello"の由来を教えてください。
ともひろ:お別れ続きで飽き飽きしていた時期があり、そのときに出会い(への願い)を込めて作った曲のタイトルをバンド名にしました。そんななかでメンバーに出会えたのでピッタリだなと思い、今に至ります。
-"ひとり一人に寄り添う音楽を"というバンドのスローガンを掲げることになったきっかけや、エピソードなどあればお聞かせください。
ヤナギ:Hello Helloの楽曲は日常に潜む小さくてもキラリと光る衝動や感動、切なさを題材にした曲が多いんです。下校中、隣を歩く人の何気ない仕草に惹かれる瞬間や、家で帰りを待つときの心情、たまに落ち込んでしまうこともあったり。そういう形で、聴いてくれる人みんなが体感したことのあるような、生活に溶け込むような、そんな意味が込められています。
-(メンバーそれぞれの)ルーツとなるアーティスト、よく聴いていた音楽など教えてください。また、3人が共通して好きなアーティストがTHE 1975であると資料で拝見したのですが、THE 1975から影響を受けている部分など、もしあれば教えてください。
ヤナギ:ルーツはOASISです。初めて聴いたときは衝撃を受けました。テレビで流れていたのを聴いたのですが、"すごい、なんかゴツい!"って思ったのを覚えています(笑)。今思えばあれは歪んだエレキ・ギターの音だったんですが......。そこから音楽というものに興味を持ち始めました。母親も音楽が好きで、当時家ではずっとRADWIMPSが流れていました。何気なく聴いていたはずが知らぬ間に大好きになっており、CDも買いましたし、大阪城ホールにライヴも観に行きました。イントロでなんの曲か当てられるくらいには聴き込んでいました。THE 1975から受けている影響ですが、あまり意識したことないですね......。音楽をやっていくうえで小さく、自分でも気づかないほど自然に何かの要素が入っているかもしれないです。
ともひろ:ルーツはMAROON 5です。母親が洋楽好きで、よく流してくれてたアーティストのひと組です。音楽についてまったく知らなかった頃から"なんかかっこいい!"ってなってた記憶があります。よく聴いていた音楽は友達に勧められたBUMP OF CHICKENです。曲自体は知ってはいたのですが、バンドというものを初めて認知するきっかけになりました。THE 1975から受けている影響ですが、ベースラインやプレイをするうえで影響を受けていると思います。細かいアプローチなので気づきにくい部分かもしれません。
たくみ:音楽をしっかり聴き始めたのは中学生のときで、嵐やGReeeeN、SEKAI NO OWARIをよく聴いていました。広く浅く聴く人間なので、ルーツとなる音楽はコレ! というものはないんですが、TOKIOの「リリック」という曲が今まで出会った曲で一番心に残っています! THE 1975はドラムのフレーズや叩き方、音色などで参考にすることがあります。雰囲気もこのバンド特有のものがあって、自分のバンドにしか出せない雰囲気作りをしたいと思わされたきっかけでもあります。
-2ndアルバム『address』の完成おめでとうございます。今の心境を教えてください。
ヤナギ:2023年の集大成って感じです。ほんとやり切りました。春夏秋冬、それぞれの季節で思っていたこと全部を詰め込んできたので、ボリューミーな完成度になっていると思います。
-アルバムの中でも特に思い入れのある楽曲があれば教えてください。
ヤナギ:「ポラリス」です。この曲は僕が、いつもHello Helloを聴いてくれているみんなに向けて書いた曲です。"ポラリス"は日本語で北極星の意味で、道に迷ったときに目印とする星だそうです。僕たちHello Helloとみんなが、お互いがお互いの迷ったときの目印になればいいな、と思ってタイトルにしました。僕が"苦しいな、もうダメかもしれない"と思っているときに、"ヤナギさんの言葉に救われた"とか"Hello Helloにいつも元気貰ってます"とか言ってもらえることがあって。そのメッセージに僕も救われるんです。このままこの連鎖が続いていくときっと、どんな壁もお互いに乗り越えられるような気がします。感謝の気持ちを込めた楽曲になっています。
ともひろ:「ポラリス」です。正直1曲に絞るのは難しかったです。それくらいどの曲も大切です。だけど、「ポラリス」の歌詞でヤナギが伝えたいことは僕たちメンバーも今一番思ってることじゃないかなと。お客さんがSNSなどで書き込みをしてくれたり、僕たちへの熱いメッセージ、そして何よりライヴに足を運んでくれる、あなたの姿に僕たちも救われるんです。そんなあなたたちと、これから出会う人たちとどこまでも一緒に進みたい気持ちと、日頃の感謝がたくさん込められた楽曲になってます。
たくみ:特に思い入れがあるのはアルバムの1曲目の「ポラリス」です。アルバムの制作にはとても時間をかけましたが、この曲はすぐに完成しました。伝えたいことが明確で、見えているものがまったく同じであるときは、スムーズにいいものができることを知れました。とても大事にしていきたい作品だと思っています!
-アルバム・タイトルの"address"には、"帰ってくる場所、思い出の場所、大切な人の隣"といった"それぞれの居場所"という意味が込められているそうですね。今作は、初めに"それぞれの居場所"というテーマを掲げて楽曲制作を進められた、ある意味コンセプト・アルバムとも呼べる位置づけなのでしょうか? それとも、出揃った収録楽曲から見えてきた共通のテーマが"それぞれの居場所"だったのでしょうか?
ヤナギ:出揃ったあとに見えてきたテーマです。思い出の場所って一番深く、その当時の自分の気持ちと結びついたものだと思うんですけど、それって本当に目で見える場所だけじゃなくて、誰かの隣や、帰る場所でもあるのかもしれない、って完成した曲たちを聴いていて思ったんです。自分で作っておいて変な話なんですが、様々な地点の過去の自分が優しく教えてくれたような気がしました。思い悩んで、というわけではなく、本当にスッと落ちてきた感覚でした。
-特にお気に入りのMVや見どころなど教えてください。
ヤナギ:「kirameki」です。脚本を僕と監督さんとで練りに練って打ち合わせを重ねて撮った作品になっています。歌詞に寄り添ったMVにしたかったのでそこをこだわりました。冒頭の"思わず目を逸らす"の部分でカメラも目を逸らす動きをするところがポイントなので、注目して観てもらいたいですね。他にも監督さんのカメラワークだったり、一瞬ヤナギらしき人がチラッと映ったり(笑)、見どころ満載となってます。一瞬の衝動を意識しつつ、暑苦しくない、Hello Helloらしい爽やかな夏の雰囲気の素敵な映像になっています!
-今後の活動の予定や告知事項など教えてください。
ヤナギ:Hello Hello、ツアーを回ります! [Hello Hello 2nd アルバム 『address』 リリースツアー "待ちきれなくて会いにきたよ"]全国6ヶ所、大阪、東京はワンマン・ライヴとなってます。東京では初のワンマン・ライヴ。初めての東京でのライヴもO-Crest(Spotify O-Crest/"TONE-トーン-")でした。ここから始まってこれからも続いていきます。音源だけでは伝わり切らない、直接伝えたい気持ちを乗せた歌もあります。ぜひ遊びに来てください!
-今後の展望や目標を教えてください。
ヤナギ:いつか、Hello Hello主催の野外フェスを開催することが夢です。たくさんの素敵なアーティストや友達のバンドを呼んで、大勢の人と一緒に僕の大好きな音楽を浴びる1日を作りたいです!
-最後にSkream!読者にメッセージをお願いします。
ヤナギ:今作を通じて伝えたいことがたくさんあって、こうしてそれを伝える場所をいただけて本当に嬉しいです。そして、今回のツアーは直接伝えることに意味があると思っています! これまでは関西でのライヴが多かったので、"遠くてライヴに行けなかった"ってみんなに僕たちから会いに行きます。ぜひ遊びに来てください! 次はライヴで会おうね。
RELEASE INFORMATION
Hello Hello
2nd ALBUM
『address』
NCS-10289/¥2,600(税込)
[Victor Music Arts, Inc.]
NOW ON SALE
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TOUR INFORMATION
[Hello Hello 2nd アルバム 『address』 リリースツアー "待ちきれなくて会いにきたよ"]
2月3日(土)大阪 LIVE SQUARE 2nd LINE ※ワンマン
2月10日(土)福岡 LIVE HOUSE Queblick w/ irienchy / Mercy Woodpecker
2月11日(日)広島 CAVE-BE w/ 明くる夜の羊 / Maverick Mom
2月17日(土)仙台 LIVE HOUSE enn 3rd w/ kalmia / ミクロ菩薩
2月23日(金・祝)名古屋 RAD SEVEN w/ Absolute area
2月25日(日)東京 渋谷 Spotify O-Crest ※ワンマン
[チケット]
スタンディング ¥3,000(税込/D代別)
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"LIVEHOLIC presents COUNT DOWN SPECIAL 2024→2025"
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"FM802 RADIO CRAZY 2024"
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"LIVEHOLIC presents COUNT DOWN SPECIAL 2024→2025"
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"COUNTDOWN JAPAN 24/25"
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