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INTERVIEW

Japanese

CANDY GO!GO!

 

CANDY GO!GO!

Member:なぎさりん 菜月アイル 磯野未来 永瀬りか 夏井さら 宇野みずき

Interviewer:フジジュン

アイドル・ロックの王道。語り継がれてゆくこれまでと、突き進むこれからへ。アイドルにロックを掛け合わせた"IDOROCK"を提唱する6人組アイドル・グループ CANDY GO!GO!が、実に約4年半ぶりとなる最新アルバム『IDOROCK-legacy-』を完成させた。コロナ禍以前の2019年にリリースされた楽曲から未発表の最新曲まで、彼女らの4年半の軌跡が詰め込まれた今作は、コロナ禍で迎えた10周年から現在まで"今、この瞬間"としっかり対峙しながら、"まだまだこんなもんじゃねぇぞ!"と前を向くポジティヴさと気概を感じる、"IDOROCK"の魂が込められた1枚だ。グループの前作『IDOROCK-beyond-』(2019年リリースのミニ・アルバム)から今作に至る経緯、そしてそれぞれが作詞を務めている収録曲について、メンバー全員に話を聞いた。

-4年半ぶりとなるアルバム『IDOROCK -legacy-』が完成。その間、コロナ禍があるなかでグループが10周年を迎えたりと、前作以降の集大成と言える作品になりましたが、前作以降の期間はCANDY GO!GO!にとってどんな期間でしたか?

なぎさ:コロナ禍でも、私たちは意外とポジティヴで。コロナ禍になって解散したり、活動を止めちゃうアイドルも多いなかで、CANDY GO!GO!は逆に"今こそ音楽を届け続けよう"という気持ちになっていたので、シングル・リリースとか配信とかいろいろやって、音楽を全国に届け続けて元気づけたい、という活動になってました。

磯野:だから普通にライヴしてるより忙しくて、体力との戦いでした(笑)。配信は1日5本撮りとかやってたので、ハチャメチャに忙しかったです。"オーダーセレクトライブ"って、お客さんにセトリやリードで歌う人を決めてもらうライヴをやってて、久しぶりの曲を思い出すのに焦ったり、リードが変わると立ち位置も変わるので結構頭も使ったし。同業の中でも、一番ピンチをチャンスに変えたんじゃないかな? と思います。

菜月:だから、コロナで止まったという感覚はないですね。そういう状況だからこそメンバーが"じゃあ、私がこれやるね"みたいな感じで、なんでもやれるようになったし。もともとそういう面はあったんですけど、臨機応変さが増しました(笑)。

永瀬:無観客ライヴでみんなの声が聞こえないのが初めてだったし、最初は本当に慣れなくて大変だったんですけど、それをやることで普段のライヴがいかにお客さんに支えられてるかってことも実感できたし、だんだん慣れてくることで、画面の向こうで観ているお客さんに対してどう届けるか? っていうのも考えられて、力はついたと思います。

-今作はそんなCANDY GO!GO!の4年半の軌跡が凝縮された作品にもなっているので、収録曲を紹介してもらうと同時にその頃の出来事を振り返っていただきたいのですが、今作収録で一番古い曲が2019年12月リリースの「The last of days」。コロナ前にリリースされた曲ですが、その頃のことは覚えてますか?

なぎさ:私個人的には、ヘルニア手術をして、長期でお休みをいただいてて......。

磯野:なぎさがメインの曲なので、菜月と私でリードを半分に分けて歌ったり、そこでも臨機応変さを発揮しました。

菜月:そうだ、思い出してきた。あのときもすごい大変でした(笑)!

宇野:私は現在いるメンバーの中で一番最後に加入したんですが、正規メンバーになって初めて撮ったMVが「The last of days」で。それから3ヶ月くらいで、コロナでライヴが一切できなくなって、"ここからだったのにな"と思いつつ、りんさんのお休み中にやったワンマン・ライヴでリードをやらせてもらったり、配信ライヴでも目立てる機会がたくさんあったり。経験値はすごく上がりました。

-2020年は活動10周年ということで記念シングル「Infinity」(7月)や「Since 2010~」(12月)をリリースしますが、ライヴを行ったり、大々的にお祝いできない悔しさもありました?

菜月:10周年記念ライヴ("GIGS - XTRAILS")を予定してて、それを盛り上げるための「Infinity」で。CANDY GO!GO!が歩んできた日々を歌詞に書いたので、それができなくてすごく残念だったんですが、今回アルバムのラストに収録されて、そういうポジションに持ってきてもらえたのがすごく嬉しかったです。この曲は卒業してしまったメンバーも含めて、みんなのことを思って歌詞を書いて。Aメロはこの人、Bメロはこの人って、最初からその人に当てた歌詞を考えて書くという、今までにないような作詞方法で書きました。

磯野:メンバー各々に向けた歌詞というのがバリバリ伝わってきて、私のパートも"私を思って書いてくれたんだな"というのがすごく伝わったので、ライヴ中、モナ・リザのように温かい気持ちになって、この温かさをお客さんに伝えたいという気持ちで歌ってます。

なぎさ:お客さんからもメンバーの絆が見えて、"CANDY GO!GO!っていいグループだな"と思ってもらえてると思います。私、アイアイ(菜月)の書く歌詞がもともと好きなので、「Infinity」で"この人、すごいきれいな心を持ってる人だな"と改めて思いました。