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INTERVIEW

Japanese

AKUMATICA

2023年10月号掲載

AKUMATICA

Member:映由月 弘乃 紗藍 翠那 唯

Interviewer:山口 哲生

-では、おふたりはあとから入ってきた弘乃さんにどういう印象を持ちました?

弘乃:"何もない"はやめてね?

映由月:それはないよ(笑)。初めて会ったときはほぼ金髪だったのかな。年下と聞いていたので、なんていうか、"やめなきゃいいなぁ"って。最近の子ってそういうの多いじゃないですか。まぁ、先にいたんで遅刻はなかったですけど。

弘乃:30分前にいたからね。

映由月:ダンス未経験って聞いていたから、できないからやめちゃったりすることもあるんじゃないかなとか、そういうことを思ってましたね。でも、しっかりしているというか。私ってちょっと語彙が足りなくて(苦笑)、ふたりが補足してくれないと話が伝わらなかったりするんですけど、きっとこういうことが言いたいんだろうなっていうのをわかってくれるようになってきて。

弘乃:お世話係だから。

映由月:でも、最初の頃はそうじゃなかったんですよ。私が電車の中でちょっといろいろあって、"さっきこういうことがあったんだよね"っていう話をしたら......本人的には私の言っている意味がわからなかったらしいんですけど、そのあと、私の体感的に30秒ぐらい経ったあとに"あはははは、そうなんですね"って言われて。

弘乃:いや! 実際はそんなに時間空いてないですよ(笑)!? あっても3秒ぐらい。そのとき、本当に何を話しているのかわからなかったんですよ。でも出会ったばかりで、"何が?"とか聞ける感じでもなかったから、本当に何を言ってたのかわからないけど、とりあえず1回整理してみようと思って、そこでちょっと間が空いて。でも、結局返す言葉が見つからず、頑張って出た愛想笑いです(笑)。

映由月:私としては"こいつ、全然話聞いてねぇ......!"と思って。話の内容的には、そのあとにすいちゃんに同じことを話したら"大丈夫なん!?"って心配されるような感じのことだったんですよ。それが"あはははは、そうなんですね"だったから、"この子ヤバい......話を聞かない子かも......"って。だからまぁ、印象というかエピソードになっちゃったんですけど(苦笑)、そういう感じでした。

-最初はそうだったけど、今はもっと距離が近づいていて。

弘乃:そうですね。わからなかったら"どういうこと?"って。

映由月:うん。だいぶ砕けてきてますね。それこそだいぶお世話されてます。

-では、翠那さんが見た弘乃さんの印象というと?

翠那:年下っていうのを聞いていたから、自分の気持ちを話せないとか、そういう感じの子だったらどうしようと思っていたんですけど、それこそ先に挨拶をしてくれましたし、全然しっかりしてる子で良かったなって思いました。今もしっかりしてるところは変わらないですし、それこそお世話係というか(笑)。そういう意味では、この中では一番年下やけど、一番お姉さんっぽいかもしれないです。でもしっかりしているけど、ワンちゃんみたいやなっていうのが最近プラスされて。

映由月:ワンちゃん?

弘乃:人懐っこいって意味じゃない? え、私、自分で言う?

翠那:はははは(笑)。なんかこう、わかりやすいというか。お腹空いてんねやろうなぁとか、嬉しいんやろうなぁとか。

映由月:そっち(笑)!?

弘乃:尻尾が見える?

翠那:うん、いろいろ見えちゃう。

-(笑)ここからは9月から配信開始される楽曲についてお聞きしていこうと思います。「瞬間アンビシャス」、「未完成MONSTER」、「ギィークセットガニナ?」、「AKUMATIC RESISTANCE」の4曲をリリースされますが、グループにとってどんな楽曲ですか?

弘乃:全部大事な曲ではあるんですけど、一番ここぞっていうときに出すのは「瞬間アンビシャス」かなって思います。

映由月:うん。この4曲の中では「AKUMATIC RESISTANCE」が一番新しいんですけど、「瞬間アンビシャス」、「未完成MONSTER」の2曲は、デモ段階から聴いていたというか。これがオーディションの課題曲だったんですよ。

弘乃:そうなの? 私、違ってた。

映由月:そうなんだ? 今は私たちに合わせてキーも変わっているんですけど、この2曲に関してはだいぶ前から聴いていたし、始まりの曲でもありますね。「ギィークセットガニナ?」はそのあとに聞いたんですけど、私たちは持ち曲5曲の状態からライヴを始めていて、「瞬間アンビシャス」、「未完成MONSTER」、「ギィークセットガニナ?」の3曲は、その5曲の中に入っていて。

翠那:うん。ライヴで育ってきた曲というか。

弘乃:一緒に成長してきた曲だよね。

映由月:だから、この4曲を聴いておけば間違いないというか。グループの色も見えるし、明るいものから激しいものまであって。AKUMATICAのことがよくわかるんじゃないかなと思います。

-その中でも「AKUMATIC RESISTANCE」は一番新しい曲だと。

映由月:この曲が初めて違うジャンルに踏み込んだ曲だったんです。シャウトまではいかないですけど、メロディがばっちりあるというよりは、そういう感じというか。

-そうですよね。どの曲も基本的にはいわゆるバンド・サウンドだけど、「AKUMATIC RESISTANCE」だけデジタル・ハードコア的というか。

弘乃:最初に音源を貰ったときは衝撃というか、"全然違う曲が来た!"と思ったんですけど、いろんなジャンルの音楽をやりたかったので、不安もありつつ、楽しみもありましたね。これを自分たちが歌ったらどうなるんだろうって。

映由月:想像がつかなかったよね(笑)。でも、新しい面が見せられるなって思いました。アイドルのいいところって、いろんなジャンルをやれるところだと思っていたので、楽しみだなっていう印象が強かったです。

-あと、「AKUMATIC RESISTANCE」はまた別ですが、どの曲もメロディアスですよね。歌を歌いたいと思ってグループに加入したとなると、こういった楽曲を歌うのはかなり気持ち良さがあるのかなと思ったんですが。

映由月:まさにですね。

弘乃:うん。ライヴで歌っていて気持ちいいです。

翠那:でも、いい意味ですごく難しいですね。歌をやりたい、いろいろ届けたいという思いがあるからこそ、より頑張らねばと思う楽曲たちというか。なので、もっとより良く歌えるようになっていきたいですね。

-ちなみに"ギィークセットガニナ?"ってどういう意味なんですか?

翠那:"何が正義か?"を逆から読むと"ギィークセットガニナ?"になるっていう。

映由月:うん。逆から読みつつ、いい感じにちょっと変えているというか。

翠那:そうそう。歌詞も逆になっているところがあるんですよ。2番のBメロに"それ英語なん?"みたいなところがあるんですけど、そこは1番のBメロで歌っていることを逆から読んでいる形になっていて。

弘乃:最初に歌詞を貰ったときに、どういう意味なんだろう......と思って、レコーディングのときに聞いて解決しました(笑)。

翠那:1個ずつ調べちゃいましたね(笑)。

映由月:ね? やっぱり、歌うのに歌詞の意味を知らないといけないなと思ったけど、調べてもわからなかったよね?

弘乃:うん。何も出てこなかった。

映由月:ひょっとしてスペイン語なのかな? とか。

弘乃:ラテン語かな? とかね。

翠那:そうそう。英語とは違うんだろうなと思ったけど、全然なかった(笑)。