Japanese
SUIREN × Lezel
2023年07月号掲載
ヴォーカルのSuiと、キーボーディスト/アレンジャーのRenによる音楽ユニット SUIRENが、ゲストにV-SingerのLezelを迎えた新曲「夢中病 (feat. Lezel)」をリリースする。2022年、アニメ"キングダム"第4シリーズの第1クール・オープニング・テーマ「黎-ray-」でグッと名と音を広めたSUIRENと、同じく2022年、アニメ"パリピ孔明"の久遠七海の歌唱キャストに抜擢され、歌声を高らかに響かせたLezelの夢の共演。今回は、本誌初登場となる両者の成り立ちをひもときながら、このコラボレーションに至るまでを解き明かす鼎談を行った。
SUIREN:Sui(Vo) Ren(Key)
Lezel
Interviewer:高橋 美穂
-SUIRENは2020年に動画投稿サイトでオリジナル楽曲「景白-kesiki-」を公開したところから始動しましたが、どんなユニットになっていきたいか、展望はあったんでしょうか。
Ren:活動を始めたときがコロナ禍の真っ最中だったという影響もあり、インターネット中心で楽曲をコンスタントに、ミュージック・ビデオやサブスクでの配信リリースをしていく活動をイメージしていました。
-では、コロナ禍という時代背景が影響していたと。
Ren:そうですね。僕はもともとキーボーディストとして、様々なアーティストのライヴのサポート・ミュージシャンの活動をしていたんですけど、いろんなライヴがなくなってしまったこともあるなか、自分たちの音楽を作りたいという気持ちも強くなっていきました。
-Suiさんとタッグを組んだ経緯というのは?
Sui:昔から別々に音楽活動をしていて、その中での知り合いではありました。
Ren:彼はシンガー・ソングライターとして活動をしていたので。その頃に、ライヴのサポート出演など、後ろでピアノを弾かせていただいたこともありました。
-その頃から魅力的なシンガーだと思っていたからこそ、こういう新しい切り口の活動をするときに声を掛けたというか。
Ren:おっしゃる通りです。いろんなタイミングがマッチしたような始まり方ではありました。
-ということは、おふたりはインターネット・カルチャー発と言うよりは、オーソドックスなアーティスト活動をしていらっしゃったと。
Ren:そうなんです。
Sui:そうですね。もともとは、それぞれリアルなライヴ・シーンで音楽活動をしていました。
-では、SUIRENでインターネットを主戦場にしてみて、実際いかがでしたか?
Ren:やっぱり一長一短というか。もともとはライヴハウスで出会った人たちに音楽を届けて、少しずつファンが増えていって、対バンのアーティスト/ミュージシャンたちと仲良くなっていくような、いわゆるオーソドックスな活動をしていたんですよね。それがネット上をメインで活動するようになって、アプローチはいろんなところにしやすくなった反面、他との差別化はすごく難しいなって感じています。
Sui:僕は、インターネットでの活動は、速度が全然違うと思って。今まで届けられなかった人たちに自分の音楽や歌がこんなに届くんだ、っていう感覚はありましたね。
-昨年はアニメ"キングダム"第4シリーズの第1クール・オープニング・テーマを担当して。躍進を遂げた実感もあったのではないでしょうか。
Ren:僕ら的には、躍進しているという実感はなく、まだまだだなって。届けられると実感する反面、ネットはリアルに感じづらいなと思ったんです。いっぱい再生されていたりとかしても、実際このコメントって本当に存在するのかな? とか、本当の人数なのかな? と。いざライヴをやったりグッズなどフィジカルなものを作って発売したりなどをするとリアルさが感じられることもあり。目に見える形で、ライヴでのファンの方の人数や、認知度を実感したときに、ネット上で感じていたこととのギャップがあるなって。今コロナが落ち着いて、ライヴなど、リアルなシーンでの活動をしていけるようになってきたので、ネットでの発信活動と、リアルなシーンでの活動との距離を縮めていけるようにしていきたいなと思っています。
Sui:インターネットという自分たちで音楽の発信をする場があって、SUIRENとして、"キングダム"のオープニング・テーマを担当させていただくことに繋がったのは、とても良かったことだなと思っています。ただ、注目してもらえる1曲だけができればいいというわけでもないな、と。インターネットで、音楽シーンの速度が速まったぶん、その1曲で盛り上がる時間も短くなってしまっているなって思っていて。だから僕も"躍進した"っていう感覚はないですね。これからもいい曲を世の中に出し続けるっていうところと、あと僕たちは音源に近いクオリティでライヴができる自信がある、なんならもっといいものを見せられるんじゃないかなって思うので。今度はそれを見せていくターンにしていきたいと思っております。
-もうひとつSUIRENにうかがいたいんですが、これまで(それぞれが)リアルのシーンで活動していて、ネットの活動にシフトしてSUIRENを始めた際に、楽曲の作り方は変わりましたか?
Ren:結論から言うと、意識はしました。ただ、もうひとつ結論を言うと、やっていくうちにあんまり意味がないことに気づいたっていう(笑)。これは僕の意見なんですけど、最初はあんまり好きな言い方じゃないですけど、"バズる"とか、トレンドなサウンドはあると思って、ネットに合わせた作り方、ボカロっぽい楽曲とかを作ることも考えたんですが、いろんな曲を作っていくなかで、SUIRENっぽさには僕らのルーツが大切だと。自分たちが育ってきたサウンドや、SUIRENを進化させることのほうが大切だなって気づき、今は自分たちがかっこいいと思えるもの、自分たちの中に流れているイズムを大切にして作っていきたいと思っています。
Sui:僕はもともとはシンガー・ソングライターでソロとして活動していて、自分ひとりですべてが完結していたのが、SUIRENになってメンバーと曲を作って詞を書く、なおかつ今のトレンドやネットでの発信というところを最初は少し意識しながら始めて。ネットでの音楽シーンを意識したときに、いわゆる歌い手とかボカロ系の人たちの譜割りとか韻の踏み方とか参考にしたんですけど、別にそれが流行っているからといって、世の中がそれを求めているわけではないんじゃないかなって気づき始めたんですよね。ボカロ楽曲が流行ったのは、そのシーンのカルチャーが育って、それまでボカロ楽曲を知らなかった人たちも、こんな音楽があるのか! って盛り上がったからなのではないか、と思い。すごい抽象的な話になりますけど、根本、怒ったり泣いたり、喜んだり、感情を共有したいのかな、と。僕らがそれを表現したり、伝えようとしたときに、どうなるんだろう? という考えに立ち返って。インターネットでの発信や、タイアップなど、いろんな人に聴いてもらう機会があったなか、今はミュージシャンとしてしっかり自分たちにしかできないものをやっていこうと思いました。ボカロだとかロックだとかJ-POPだとか、っていうことはあまり意識せず、自分たちがかっこいいと思うものを発信していきたいなと思っています。
-Lezelさんは昨年"パリピ孔明"で歌声を広めましたが、ご自身としてはどんな実感がありますか?
Lezel:感覚としては、たしかに歌い手としてひとりでやっていたときよりは広がったとは思うんですけど、普段バーチャルで活動していることもあり、そんなに実感はないです。
-そもそもLezelさんはSUIRENとは違って、ネット・カルチャー発のアーティストですよね。V-Singerを始めたきっかけというのはなんだったんですか?
Lezel:もともとボカロや歌い手さんを聴いていて、プロのシンガーになるにはどうすればいいんだろうって考えたときに、オーディションを受けるか、もしくは歌い手になってある程度ファンが増えたらなれるんじゃないかって思って。オーディションが怖かったのもあって、まずは修行しようっていうことで歌い手として活動を始めました。
-そんなLezelさんとSUIRENとの出会いは?
Sui:Twitterとかでエゴサをしている過程で、とあるツイートを見つけまして。それが、先ほど話に出た"キングダム"のオープニング・テーマ「黎-ray-」のカバー動画で、すごい上手で。しかも聴いたことがある声だったんです。たまたまその頃にスタッフから"パリピ孔明"面白いよって話を聞いていたので観ていたんです。なので、その声だ! ってすぐ気づけて。びっくりして、Twitterでもしかして"パリピ孔明"の歌唱をされている方ですか? という内容のリプライをしたら"そうです"と返事をいただけて。そこから交流が始まったのですが、その後、Twitterスペースの配信をしていたときにも、Lezelさんが配信を聞きにきてくれて。急遽、そこで一緒にトークをしまして。その流れで、何か一緒にできませんか? というお誘いをしました。
-今、Suiさんのお話を聞いているLezelさんもすごくいい笑顔をされていましたけど(笑)。リプライが来たときにLezelさんはどう思われたんですか?
Lezel:最初は......え? って(笑)。びっくりすると、ん? ってなるじゃないですか。それです(笑)。
Sui:たしかに、そんなにリアクションは熱くなかった(笑)。
Lezel:なんて返すのが正解? って思って。普通、(カバーした楽曲の)本人からリプが来ることはなかなかないので。
-でも、Lezelさんとしては「黎-ray-」が好きだったから歌ってみたんですよね。
Lezel:歌ってみたいなぁって思って。歌って楽しかった! って思ったらリプが来て、うわぁ! みたいな(笑)。タイミングも合ったのかな。
Sui:たしかに、いろんなタイミングが合ったんだと思います。"弾いてみた"、"叩いてみた"とかをやってくださっている方が他にも何人かいらっしゃって観たこともあるんですけど、Lezelさんのは自分がそのとき観ていたアニメの歌唱キャストの声で、しかもしっかり作り込まれたカバーで。僕も普段はリプとか飛ばさないタイプなんですけど、そのときは嬉しくて(笑)。
-そこからフィーチャリングに至るまでには、どのような過程がありましたか?
Sui:僕はわりとすぐ、何か一緒にやれないかなって思っていました。でもそれはなかなかハードルが高いのかなと思い、すぐにオファーには至りませんでしたが、Twitterスペースで急遽一緒にお話できたときに、実際コラボなど、一緒にやってもらえないかなって思ったんですよね。それで、Ren君にも話して、まとまっていった感じです。
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